No signing bonus for the 'riffraff' at Dodgers games
これは昨日、紹介した黒田の記事を読んでいたらついでに見つけた記事がこれ↑。
signing bonusってのはサインして貰えるボーナス、つまり契約金のことだけど、ここでは、
言葉遊び的に「貧乏人はサインをもらえるというご褒美にあずかれない」という意味。
久しぶりに「見だしdeポン」のカテゴリーの相応しい内容だ。
例によって確信犯的に意訳しているので厳密に正しい情報が欲しいという人は上の見だしをクリックすれば原文が読めるアルよ。
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平均的なファンを無視したマクコートの新しいルールは、ボックスシートのチケットを持たないものたちがサインをもらいにグラウンド近くの座席エリアに降りてくることを禁止どるものだった。
ドジャース・スタジアムの新ルールではサインを貰えるのは裕福な子供だけで、貧乏人はボックスシートには近づけないようだ。
ここでラッセル・ワイズさんからメールを紹介しよう
私は友達から「おまえはドジャーブルーの血が流れている」といわれます。でもそんな私も今はドジャースへの信念も揺らいでます。
私は幸運にもこないだの水曜日の試合のチケットを手に入れることができました。私の席はグラウンドレベルの33ブロックのC列で、これはいままで一番選手に近い席でした。
私は補助教員としてサン・フェルナンド・バレーのブライス・ストリート・スクールで体育を教えていいまが、その水曜日の朝、私が試合を見に行くことを私の5年生の教え子たちに言いました。
私は子供たちに野球にまつわる数学の話や、スポーツ、人生、学校生活の中で必要な精神や競争心など、いろいろ話をしたりします。
なかでもKeanneという子はいつもドジャースについてのべつまくなしに話してきました。私たちはよく外野手の最後のひと枠は誰になるのか?、イーシアーなのか?ピエールなのか?などを話し合ったものです。
そのKeanneが私に言うのです。もし私がボールにサインを貰うことができたら彼はお金を出してでもそのボールが欲しいのだと。
だから彼に言ってあげました「心配しなくてもサインボールはキミにあげるよ」と。
私は試合開始の2時間前に球場の中に入り自分の席を見つけました。それは新しいボックスシートから3列離れた席でサインを貰うにはもってこいの場所だと思われました。
私がボールとサインペンをもってストレッチをしている選手のほうに近づこうとすると
「新ルール!」
と係員にとめられました
私は9歳のころからドジャースの試合を見てきましたが何十人もの子供たちと一緒に列に並んで持参したボールにブレット・バトラーのサインを貰うのを待ってたことをいまでも覚えています。
私はその係員に懇願しました。Keanneのことを伝えてもみました。
次に私が見たのは一般席とボックスシートの間に引かれた“結界”の手前から引き返してくる子供の姿でした。私は信じられませんでした。多分、その子の両親もでしょう。
そして新しいボックスシートの少数の特権階級の客たちは好きなだけサインを貰い写真を撮ることができたのです。
ドジャースは私にとって家族であり伝統でした。“普通の子供たち”がサインを貰えなくなる日がくるなんて思ってもみませんでした。
私はKeanneにその出来事を彼に言いました。彼は「大丈夫、今度行けたら自分で貰ってくるから」と言ってくれましたが、母子家庭の彼のうちにはとても「サインを貰える席」のチケットを買う余裕はないと思います。
私はドジャースのお客様係に電話をしてみました。
ジョーという男が応対してくれましたが、ただ新しいルールを確認するだけでした。彼は子供たちがどれだけサインを欲しがっているのか分かっていないようでした。
「それについては詳しいことは知らされていない」と彼は言いました。
彼はセンター付近にゲーム前に一般のファンも降りることが許されたエリアがあると言いました。
「そこでならサインを貰えるはずと」とジョーは言いましたが、誰が打撃練習中、跳んでくるボールに背向けてサインをしてくれるというのでしょうか。
私が誰かもっとこの話がわかる人はいないのか尋ねると、彼は自分が担当だというのです。そして彼は私の名前と電話番号を控えていました。
でも彼からは二度と電話はかかってきませんでした。そこで今度は“歯医者”というオトコに電話をかけました。彼はドジャースの新しい広報係でレッドソックス担当の歯医者も掛け持っているのです。
彼が言うことには、ボックスシートの客の一番の苦情はゲーム前にサインを求めるファンのせいで彼らの席やコンコース付近が混み合うということだそうです。
金持ちはいつも最後に球場にくるのではないでしょうか。ボックスシートというのは打撃練習が終わってファンが自分の席に戻ったあとにが埋まるものです。実際、(オーナーの)マクコート・ファミリーはいつも国歌斉唱がが終わってから現れてました。
マクコート・ファミリーは伝統には貢献してきたようですが、その中にはゲーム前に子供たちがサインをもらうという伝統では含まれないようです。
このところマクコートは貧乏人に対する扱いがぞんざいです。彼らはボックスシートの入り口に試合開始の4時間も前から警備員を立たせています。ロープまで張って金持ちが来るまでの間にちょっとだけ席に腰掛けることすら許さないのです。
“歯医者”はこのルールはいい考えだというのです。ソロモンの智恵のようなものだと。バッティング練習中でアタマにボールが当たるかもしれない危険なセンターフィールドでの貧乏人のためのサイン会が…です。
ソロモンの智恵とやらは金持ちをますます優遇しているように見える。
彼は「もうすでにそのセンターでボールをキャッチして喜んでいた子とその家族を見ましたよ」と言ったのです。
センターフィールドでひしめきあう2ドル席の子供たちの中でフライをキャッチしたという8歳の子とやらに会ってみたいものです。
「私たちは選手にそこへ行くようにといいました」と歯医者は言いましたが、ルール施行後の3ゲームは実際には選手たちはファンさ遠ざけて見えました。
そこでワイズさんは「私はそこに2度行ってみたけどサインしてるのは見たことがない」と詰め寄ったそうだ。
そのセンターエリアを称して「サイン会横町」などと言う彼は、歯医者であり広報担当者なうえに、きっとコメディアンなのだろう。
よくよく聞いてみればそのエリアというのはグラウンドではなくフェンスの内側のことで、選手も現役選手ではなかったようだ。
歯医者は「月曜日にはリー・レイシー、火曜日にはルディ・ロー、そして水曜日にジム・ゴットがそこでサインしてたはずです」と言ってのけたとか。
これでは親たちはサインを貰った後に泣きやまぬ子供たちにそのおじさんたちが誰なのかを、そしてそのサインがラファエル・ファーカル アンドリュー・ジョーンズのものより価値があるという理由について20分かけて説明しなければならないだろう
レイシー、ロー、ゴット、これがドジャースが送り込んだベストな人選だったとすれば8月にはドーピングでおなじみのF.Pサンタンジェロあたりが来てくれるかもしれない。
こりゃ子供たちも今から並んといたほうがいいぞ
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以上
おいらがこの記事を80年代に読んでいたら思いっきり感情移入して一緒になって怒ったかもしれない。
逆に2年前に読んでいたら記事を偽善的に演出してんぢゃねーよと記者に対して怒っただろう。
で、今現在読んだらどうだったかというとアメリカ人のファンやこの記者については何の感情も抱かないけど、日本の野球界を考える上で示唆に富んでいるな…と思ったりした。
そもそも日本ではこーいうサインを貰えるシステムがない。
おいらがよく行っていた東京の某球場ではクラブハウスの前でみんなで「出待ち、入り待ち」しているが、せいぜい声援と写メを撮るくらいでサインを貰っている姿など見たことない。
選手ともたまにすれ違ったりするけど彼らがサインしている姿はやっぱり見ない。
人がごったがえしていない、比較的空いてる状況だったらサインを貰っても大丈夫な気がするけど、ほとんどの人がそうしないのは「そういう暗黙のルール」があるからだろう。
日本の野球選手ってラクだよなぁ。
ある野球選手が自分のサインがネットオークションで売られているのを見てショックだったなんて言ってたけど、その球場の売店ではしっかりサイン色紙が売っている(←印刷か?)。
いま書いていてふと思い出したけど埼玉の某球場のボックスシートで観戦したことがあるんだけど何もいいことは起きなかったな。
それどころか写真撮ろうとネット近くに降りようとしたら係員に引き戻された。ボックスシートには数組しかいなかったというのにね。
席には食事を注文できるらしいメニューが置いてあったけど別料金なんでもちろん頼まなかった(笑)。
ドジャースのこの記事は日本とはまるで次元の違う世界のようだ。
ある意味日本のファンも気がラクってもんだ
夢や過度な期待がなければ傷つく心配もない…ってね
これは昨日、紹介した黒田の記事を読んでいたらついでに見つけた記事がこれ↑。
signing bonusってのはサインして貰えるボーナス、つまり契約金のことだけど、ここでは、
言葉遊び的に「貧乏人はサインをもらえるというご褒美にあずかれない」という意味。
久しぶりに「見だしdeポン」のカテゴリーの相応しい内容だ。
例によって確信犯的に意訳しているので厳密に正しい情報が欲しいという人は上の見だしをクリックすれば原文が読めるアルよ。
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平均的なファンを無視したマクコートの新しいルールは、ボックスシートのチケットを持たないものたちがサインをもらいにグラウンド近くの座席エリアに降りてくることを禁止どるものだった。
ドジャース・スタジアムの新ルールではサインを貰えるのは裕福な子供だけで、貧乏人はボックスシートには近づけないようだ。
ここでラッセル・ワイズさんからメールを紹介しよう
私は友達から「おまえはドジャーブルーの血が流れている」といわれます。でもそんな私も今はドジャースへの信念も揺らいでます。
私は幸運にもこないだの水曜日の試合のチケットを手に入れることができました。私の席はグラウンドレベルの33ブロックのC列で、これはいままで一番選手に近い席でした。
私は補助教員としてサン・フェルナンド・バレーのブライス・ストリート・スクールで体育を教えていいまが、その水曜日の朝、私が試合を見に行くことを私の5年生の教え子たちに言いました。
私は子供たちに野球にまつわる数学の話や、スポーツ、人生、学校生活の中で必要な精神や競争心など、いろいろ話をしたりします。
なかでもKeanneという子はいつもドジャースについてのべつまくなしに話してきました。私たちはよく外野手の最後のひと枠は誰になるのか?、イーシアーなのか?ピエールなのか?などを話し合ったものです。
そのKeanneが私に言うのです。もし私がボールにサインを貰うことができたら彼はお金を出してでもそのボールが欲しいのだと。
だから彼に言ってあげました「心配しなくてもサインボールはキミにあげるよ」と。
私は試合開始の2時間前に球場の中に入り自分の席を見つけました。それは新しいボックスシートから3列離れた席でサインを貰うにはもってこいの場所だと思われました。
私がボールとサインペンをもってストレッチをしている選手のほうに近づこうとすると
「新ルール!」
と係員にとめられました
私は9歳のころからドジャースの試合を見てきましたが何十人もの子供たちと一緒に列に並んで持参したボールにブレット・バトラーのサインを貰うのを待ってたことをいまでも覚えています。
私はその係員に懇願しました。Keanneのことを伝えてもみました。
次に私が見たのは一般席とボックスシートの間に引かれた“結界”の手前から引き返してくる子供の姿でした。私は信じられませんでした。多分、その子の両親もでしょう。
そして新しいボックスシートの少数の特権階級の客たちは好きなだけサインを貰い写真を撮ることができたのです。
ドジャースは私にとって家族であり伝統でした。“普通の子供たち”がサインを貰えなくなる日がくるなんて思ってもみませんでした。
私はKeanneにその出来事を彼に言いました。彼は「大丈夫、今度行けたら自分で貰ってくるから」と言ってくれましたが、母子家庭の彼のうちにはとても「サインを貰える席」のチケットを買う余裕はないと思います。
私はドジャースのお客様係に電話をしてみました。
ジョーという男が応対してくれましたが、ただ新しいルールを確認するだけでした。彼は子供たちがどれだけサインを欲しがっているのか分かっていないようでした。
「それについては詳しいことは知らされていない」と彼は言いました。
彼はセンター付近にゲーム前に一般のファンも降りることが許されたエリアがあると言いました。
「そこでならサインを貰えるはずと」とジョーは言いましたが、誰が打撃練習中、跳んでくるボールに背向けてサインをしてくれるというのでしょうか。
私が誰かもっとこの話がわかる人はいないのか尋ねると、彼は自分が担当だというのです。そして彼は私の名前と電話番号を控えていました。
でも彼からは二度と電話はかかってきませんでした。そこで今度は“歯医者”というオトコに電話をかけました。彼はドジャースの新しい広報係でレッドソックス担当の歯医者も掛け持っているのです。
彼が言うことには、ボックスシートの客の一番の苦情はゲーム前にサインを求めるファンのせいで彼らの席やコンコース付近が混み合うということだそうです。
金持ちはいつも最後に球場にくるのではないでしょうか。ボックスシートというのは打撃練習が終わってファンが自分の席に戻ったあとにが埋まるものです。実際、(オーナーの)マクコート・ファミリーはいつも国歌斉唱がが終わってから現れてました。
マクコート・ファミリーは伝統には貢献してきたようですが、その中にはゲーム前に子供たちがサインをもらうという伝統では含まれないようです。
このところマクコートは貧乏人に対する扱いがぞんざいです。彼らはボックスシートの入り口に試合開始の4時間も前から警備員を立たせています。ロープまで張って金持ちが来るまでの間にちょっとだけ席に腰掛けることすら許さないのです。
“歯医者”はこのルールはいい考えだというのです。ソロモンの智恵のようなものだと。バッティング練習中でアタマにボールが当たるかもしれない危険なセンターフィールドでの貧乏人のためのサイン会が…です。
ソロモンの智恵とやらは金持ちをますます優遇しているように見える。
彼は「もうすでにそのセンターでボールをキャッチして喜んでいた子とその家族を見ましたよ」と言ったのです。
センターフィールドでひしめきあう2ドル席の子供たちの中でフライをキャッチしたという8歳の子とやらに会ってみたいものです。
「私たちは選手にそこへ行くようにといいました」と歯医者は言いましたが、ルール施行後の3ゲームは実際には選手たちはファンさ遠ざけて見えました。
そこでワイズさんは「私はそこに2度行ってみたけどサインしてるのは見たことがない」と詰め寄ったそうだ。
そのセンターエリアを称して「サイン会横町」などと言う彼は、歯医者であり広報担当者なうえに、きっとコメディアンなのだろう。
よくよく聞いてみればそのエリアというのはグラウンドではなくフェンスの内側のことで、選手も現役選手ではなかったようだ。
歯医者は「月曜日にはリー・レイシー、火曜日にはルディ・ロー、そして水曜日にジム・ゴットがそこでサインしてたはずです」と言ってのけたとか。
これでは親たちはサインを貰った後に泣きやまぬ子供たちにそのおじさんたちが誰なのかを、そしてそのサインがラファエル・ファーカル アンドリュー・ジョーンズのものより価値があるという理由について20分かけて説明しなければならないだろう
レイシー、ロー、ゴット、これがドジャースが送り込んだベストな人選だったとすれば8月にはドーピングでおなじみのF.Pサンタンジェロあたりが来てくれるかもしれない。
こりゃ子供たちも今から並んといたほうがいいぞ
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以上
おいらがこの記事を80年代に読んでいたら思いっきり感情移入して一緒になって怒ったかもしれない。
逆に2年前に読んでいたら記事を偽善的に演出してんぢゃねーよと記者に対して怒っただろう。
で、今現在読んだらどうだったかというとアメリカ人のファンやこの記者については何の感情も抱かないけど、日本の野球界を考える上で示唆に富んでいるな…と思ったりした。
そもそも日本ではこーいうサインを貰えるシステムがない。
おいらがよく行っていた東京の某球場ではクラブハウスの前でみんなで「出待ち、入り待ち」しているが、せいぜい声援と写メを撮るくらいでサインを貰っている姿など見たことない。
選手ともたまにすれ違ったりするけど彼らがサインしている姿はやっぱり見ない。
人がごったがえしていない、比較的空いてる状況だったらサインを貰っても大丈夫な気がするけど、ほとんどの人がそうしないのは「そういう暗黙のルール」があるからだろう。
日本の野球選手ってラクだよなぁ。
ある野球選手が自分のサインがネットオークションで売られているのを見てショックだったなんて言ってたけど、その球場の売店ではしっかりサイン色紙が売っている(←印刷か?)。
いま書いていてふと思い出したけど埼玉の某球場のボックスシートで観戦したことがあるんだけど何もいいことは起きなかったな。
それどころか写真撮ろうとネット近くに降りようとしたら係員に引き戻された。ボックスシートには数組しかいなかったというのにね。
席には食事を注文できるらしいメニューが置いてあったけど別料金なんでもちろん頼まなかった(笑)。
ドジャースのこの記事は日本とはまるで次元の違う世界のようだ。
ある意味日本のファンも気がラクってもんだ
夢や過度な期待がなければ傷つく心配もない…ってね
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