偽史倭人伝 ~ Carnea Historia

march madness の次が April Foolなんて小粋ぢゃないか。

結局のところ東国原英夫はいかにもな政治家だった

2008年11月23日 16時42分02秒 | ◎ツッコミ思案neo
 「暴力とお笑いに区別はない」

これがフジテレビ『たけしの日本教育白書』の第4弾で太田光が言った唯一まともなこと。
いや全出演者の中で中身のある発言はこれだけだったといってもいい。

「ネットの中の世界」と「ネット社会」を混同して使っている文化人。
例えば「クルマ社会」というのはカーマニア同士のコミュニティでもなければ車の中で生活することでもない。

そしてたけしや太田が言葉を発する前から「ごもっともです」と待ちかまえている幇間な女子アナ。

…“太田に殺害予告の男”は番組で再び吊し上げるために用意したので女子アナも
「このあやまりかたってどうですか?」
と醜いまでにみえみえの誘導をする。
でも太田はといえばストレートにはのってこなかったので少し困惑気味の女子アナ。
太田のほうもそんな女子アナにあわせるように結論をぼかして曖昧なまとめ方をするこの滑稽さ。
こんな時だけ空気を読むなよ!

たけしは「関係ないかもしれないけど」と前置きした上でipodのことを持ち出す。
たけしのこの前置きはもちろん
「たけしさんうまい例えですね」
とか
「さすが視点が鋭い」
と言って貰うための前フリだ(笑)

彼に言わせればipodに代表されるデジタルな音質の音楽は痩せ細っていて生演奏に勝るものはないのだそうだ。
たけしはクラシック音楽しか聴かないのか?
少なくともロックを含むポピュラーミュージックではライブとCDなどの録音物はそれぞれ別の楽しみ方をするものだ。
ネット社会への例えになってないどころか音楽の問題としても単独でスベっている(笑)

さて冒頭であげた

 「暴力とお笑いのに明確な区別はない」

 これってひょっとしたら世間でも多数派が感じていることぢゃないだろうか?
熱湯風呂とか罰ゲームは一応、芸人たちか“本当に苦痛を味わっている”という前提で成りっているはずだ。
例えばワルノリ甚だしい過激なドッキリ企画なんかはどうだろうか?
いちいち“やらせ”だと種明かしをしないかぎりは結果として暴力的行為をおもちゃにしていることにはならないだろうか?

パックンも言ってたことだけど外国人から見るとあの「つっこみ」という“伝統芸(←ほんとか?)”さえも暴力的に映るそうだ。
実際のところあの程度の「つっこみ」だって多少は痛いものだ。
一般人が日常生活の中で何度もやられたらけっこうストレスがたまるだろう。
それを子供がマネをしてたらどうだろう?

たけし軍団のやってたことといったらもはや論外だ。
太田の
「暴力とお笑いのに明確な区別はない」に対し間髪いれずに
「いやありますよ」
と割って入った東国原英夫は同席した師匠と自分の過去を否定したくなかったのだろう。
そして宮崎県知事という自分の今の地位との整合性も保ちたかっただけのことだ。
ギョーカイでも区別をわからないという人が少なくとも一人はいたというのは事実なのだ。

「太田への殺害予告」は気持ち悪いとは誰もが感じるかもしれないが同時に(実際に犯行が行われるというという)リアリティも感じてなかったはずだ。

 一方、太田がテレビで吐く暴言、例えば小倉智昭氏に放ったヅラ発言などはリアリティがあるという意味ではよっぽど悪質だし、名誉毀損で訴えられてもおかしくないくらいの暴言だった。

 “殺人”という言葉は重いとしても、テレビの影響力を省みずに無責任に放言三昧な太田があっさりと被害届を出していたというのはなんかカッコ悪いぜ。


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