いまさらだけどレッド・ソックスの若き左腕ジョン・レスターがガンを乗り越えてノーヒットノーランの偉業をなしとげた。7点差という一方的な展開でも気持ちが切れなかったのもすごいことだ。
バリテックこれで4人目のノーヒッターの球を受けたのだそうだ。そのうちの一人が野茂だったんだけどレッドソックス・ファンは野茂のことなんて覚えてないみたい。
アリー・マクビールは野茂の存在すら知らなかったんじゃないだろうか?
ところでこの記事にはないけどこの藪田安彦も投げていたんだよね。敗戦処理だけど。
そーいえば、野茂も最近までこのチームにいたんだっけ。
監督も元日ハムのヒルマンだしノーヒッターというおっきな芋の根の先には細かくジャパンがひっついていたようだ。
さて、
Red Sox 7, Royals 0
Just say no: Lester throws no-hitter
お馴染み、コードン・イーズ記者の記事だ。
以下↓拙雑訳
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“生きている”ということはガンを経験した人間にとっては別の意味を持つのかもしれない。
だが魔法のような風吹き荒れた5月の夜、レッドソックスの24歳の左腕ジョン・レスターは月曜日の夜フェンウェイ・パークでカンザスシティ・ロイヤルズを相手にノーヒットノーランを演じ新たな伝説を作った。
レスターは最後のバッター、25歳の内野手アルベルト・カラスポを三振に取ると球団史上18人目のノーヒッターとなった。昨年9月1日フェンウェイパークで行われたボルチモア戦でのルーキーのクレイ・ブッホルツ以来のことだった。
レッドソックスの左投手としては1956年7月14日のシカゴ・ホワイトソックス戦で達成したメル・パーネル以来だ。
レスターはこの大記録を2四球と9奪三振、投球数130で達成した。キャッチャーの記録からみるとは4人のノーヒッターを受けたジェイソン・バリテックはレイ・ショークの持つメジャーリーグ記録と並んだ。
バリテックは2001年、野茂英雄、2002年デレク・ロウ、そしてブッフホルツが偉業を成し遂げた時にキャッチャーをつとめていた。
レスターはロイヤルズの打者20人を連続で打ち取ったが9回頭にはエステバン・ヘルマンを歩かせた。トニー・ペーニャ・ジュニアは三塁マイク・ローウェルへの強打を放つがウアトに。デビッド・デヘスースはファースト・ゴロ、それをユーキリスは無難にさばいた。
レスターは37,746人のフェンウェイの観衆が叫ぶ中、94マイルのストレートでカラスポを三振にきってとった。2006年ノルーキー・シーズンにパペルボンとの一安打リレーを演じた時は2回にマーク・ティーエンにシングル・ヒットを打たれノーヒッターへの緊張感は早々と消えていた。
そのゲームのときにもレスターと対戦したロイヤルズの選手は4人だけだった。ティーエン、デヘスース、ヘルマンそしてグルジラネックだ。
グルジラネックはこの日セカンドの守備でも痛い目にあった。3回に23マイルの強風にあおられたポッフフライを落としてしまい2点を献上してしまったのだ。
そのグルジラネックの失態の前にロイヤルズのルーキー、ルーク・ホッチェバーは3連続フォアボールを出してしまっていたことも重なりレッドソックスは5点を取った。
グルジラネックは2三振をくらいピッチヤー強襲打を放つもそれもアウトになり7回にはカラスポと交代させられてしまう。
7回までで最もヒットに近いと思われたのはアメリカン・リーグの週間MVPに選出されたホセ・ギーエンの4回に放った右中間への当たりだったが、これはルーキーのジャコビー・エルスベリーがダイビングキャッチをした。
7回までの6イニングは連続で打者を打ち取った。2回1死後にビリー・バトラーを歩かせたが次のミゲル・オリビオの凡打でフォース・アウトになる。オリビオは牽制悪送球でセカンドまで進塁したが、結局、次のティーエンが投ゴロに倒れこのイニングを終えた。
ロイヤルズにはこれまで達成目前の9回にノーヒッターを阻んできた歴史が3回あった。そのうちの1度は現レッドソックス・ピッチング・コーチのジョン・ファレルが1989年クリーブランド・インディアンズ時代に2アウト後にケビン・サイツァーにシングルヒットを打たれたのだった。
レッドソックスは8回からココ・クリスプをセンターに入れ、エルスベリーをレフトへと動かした。レスターはバトラー見逃しの三振のあとオリビオを空振りの三振に仕留め、この日の奪三振を8とした。ティーエンがクリスプへのフライで倒れるとノーヒッターまであと3アウトとなった。
この時、レッドソックスのブルペンは全く準備をしていなかった。
レッドソックスは3回に打者10人の猛攻をした。JDドルーのシングルヒットで口火を切るとバリテックの打席ではエンドランをしかけ走者をサードまで進めた。フリオ・ルーゴは併殺に倒れたがその間にドルーが生還。そしてエルスベリーがブルペン横の三角地帯に放った三塁打でまた打線に火がついた。
ホッチェバーはダスティン・ペドロイアを歩かせるとオルティスとラミレスを連続で歩かせ押し出しで失点してしまう。グルジラネックがローウェルのポップフライを取り損ねさらに2点を失うとユーキリスのエンタイトル・ツーベースでさらに失点。
レッドソックスはドルーのデッドボールの後にバリテックがライトスタンドに今季初ホームランを打った時点で7-0とした。
9回頭にはマイナーからあがったクリス・スミスがウォーミング・アップをはじめ、アレックス・コーラがショートの守備についていた。
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出だしで感動の物語を期待したんだけど、ほとんど“記録”だったな。
松坂の無傷の「7-0」という数字はレスターの伝説の一部としてとられてしまった。
まぁ、挫折のない松坂には大したドラマは期待できないか。
でも、ノーヒッターがかかっていればメジャーでも130球も投げさせてくれるんだな。落合に教えてやりたいぜ。
こうなったら松坂もノーヒッターをやってバリテックの“新記録”に貢献しようぜ。
レスターほどの感動は得られないかもしれないけど、バリッテクの新記録に二人の日本人が関わるというのも、ちょっとした付加価値だと思うぜ。
まぁ、レスターの感動を薄めるんぢゃねーよ…、勝つだけどててんだよ、余計なことをするなよ…っていうソックスファンはいるかもしれないけどね。掲示板を見過ぎたせいかそういうひねくれた発想も出てしまうのであった。
そんなわけでレスターくん、おめでとう!
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