すべてのはじまりは→ココから
「選択範囲を制するものがPhotoshopを征する」これに尽きる。
フォトショップクイズなんてバカげたことを思いつく前は
「センタク屋ケンちゃん」なんていうPhotoshopハウツー小説を書こうと思ったくらなのさ(笑)←もっとバカげてるって?オーイエイ!
Photoshop画像を構成している血と肉は「版(チャンネル)」と「レイヤー」。
結局はこの2つも「選択範囲」によって出来ているといえる。ちがうかい?
コンピュータのデータってのは画像に限らずワープロ文書だろうと3Dアニメーションだろうとつまるところ0と1の羅列なわけだけど、だからといってボクらはピクセル単位でディスプレイと睨めっこしてるわけじゃない。(キミがピクセルアートやアイコンを作るドット絵職人だっていうのならハナシは別だけどね)
Photoshopみたいなツールをピクセルエディタなんて呼んだりするから紛らわしいけど、これはベジェとかスプラインといったベクターエディタに対した表現であって、だいたいの人間は2進コードや16進コードでものを考えたりはしないんだ。
とりあえずPSユーザーがいぢくれる一番身近な単位がレイヤーとチャンネル、つまりは選択範囲という単位なわけだ。
KPT Bryceなんかはその選択範囲という2次元的な単位を3Dマテリアルを作り出すための媒介として使用できるという画期的なツールだった。
Bryceがバージョンアップしても頑なにモデリング機能をつけなかったのも、あえてユーザーの、とくにPhotoshopユーザーの想像力を試しているかのようだった。
そう、KPTはいつだってクールで挑戦的だったんだ。(Yanksのランディ・ジョンソンの顔を見るとカイ・クラウスを思い出してしまうのはおいらだけだろうか?)
グラフィッカーの間ではPhotoshopの生みの親として、また映画ファンの間ではスターウォーズシリーズ等の視覚スーパーヴァイザーとして有名なあのジョン・ノールがかつて作ったPhotoshop用プラグインサイバーメッシュ(なんといまはフリーウエアになっている!)もアイディア的にはBryceの遠い先祖といえるかもしれない。
ジョン・ノールは何度もオスカーにノミネートされたけど、同じくアカデミー賞にノミネートされたことのあるAfterEffectというツールのコンセプトも2次元から世界を拡げるという意味で同じようなクールさを感じたものだ。
さて、今回の作品は最近、ホリエモンのおかげで「M & A」という経営用語も広く知られるようになったみたいなので、時流に流されながら作ってみた
…というのはウソで実はこれ過去に作った画像の使い回し。
まだBryceがver1.0だったころ、当時の職場の同僚が、アメリカ土産と称して箱いっぱいのお菓子類をもってきたことがあった。
休憩時間、
「うえー、甘っ!、しかもみんなすげー色してやがるぜ。安くあげやがったな。もっと気の利いたもの買ってきやがれ…ペっ」
と愚痴りつつ、仕方ねーな「M & M」ぐらいなら食ってやってもいいぜとボリボリやりながら何気なく食いカスをスキャンしてみた。
そして転んだらタダぢゃ起きないぞと…ばかりに前出のBryceを駆使しつつ勢いで作ったのがこれだ。(せっかくの土産を“転んだ”と表現されてしまった同僚は哀れ(笑))
この画像を作るにあたってスキャン以外にやった作業といえば、ぼかしを使って「グレースケール画像」を作っただけ。
作業時間はレンダリングをのぞけば数十分ほどだったと思う。
結局、このM & Mの膨らみも渦巻きも元々はグレースケール画像の濃淡にすぎないんだ。
とりあえずグレースケール画像を作ってみよう
これが今回の最大のヒント。
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