いまさらだけど先日、NHKで放映された『NHKスペシャル|デジタルネイティブ ~次代を変える若者たち~』の中でlinear(リニア)につけられた「硬直的」という訳語が気になった。
原文はこんな感じ(→豪・ニューキャッスル大のサイト)
6.2 From a Linear and Process-Based Enterprise to a Flat and Interactive
Enterprise
A major transformation is taking place and will continue through 2018, changing business organizations. They are moving away from traditional hierarchical, linear, process-based structures, where IT systems, processes and staff sit inside (while customers are on the outside).
色文字部分がNHKのテロップがつけられた部分。ついでに言うとhierarchicalのほうは「階層的」というテロップになっていた。
たしかに「ノンリニア編集」に代表されるように「リニア」という言葉を一言で表せる日本語はない気もするので、これをもって誤訳というつもりは毛頭ないのだけれど、でも果たしてこれで視聴者がピンときてるだろうか?ってこと。
そもそも言わんとしているのは現状、役職などの階級的組織や会議などの決定システムを経なければ何もできない企業は、今後は、一人もしくはごく少人数のコラボですぐに動きそして実行してしまうというデジタル・ネイティブ世代の価値観に歩み寄ってやつらを取り込まなければ未来はないという危機感を表しているわけだ。
まぁ、番組を最後まで見ていればそこらへんは分かるんだろうけど、せっかくの「キーワード」なんだから見てその場でピンときたほうがいいにきまってる。
まったく「階層的」ってコトバのセレクト、Macのファイルシステムかと思ったぜ(笑)。
これって、ぶっちゃけ「階級的でタテ割りな組織構造」でいいんぢゃねーの?。
“階級”とか“タテ割り”なんていうとそれは日本的組織を形容するコトバだよって思いがちだけど、会議室を必要としないデジタルネイティブからみれば日本とアメリカの違いなんて目くそハナクソの世界。
実際、今回も教育ゲームを作ったガキにダメ出し連発されてたデザイナーが「そういうことは言いにくいものですが」と困惑気味にいってたり、クライアントが子供だと知った時に「貶められた気になった」といってたように欧米人も意外とポジションや感情的な部分にこだわってるぜって日本の視聴者も思ったはず。
結局、今回のNHKの訳こそが硬直的だったんんぢゃねーの?
ついでに感想を書くと、デジタルネイティブってひとくくりにするけど冒頭の「教育カードゲーム」のガキと後半のエイズ撲滅の青年とではインターネットを活用しているというだけでまったく次元の違う人種だと思う。
で、ゲーム小僧やボストンの起業青年たちのほうを企業が恐れるところのデジタルネイティブととらえるなら会社組織が将来どう変革しようともデジタルネイティブを社員として取り込むことは不可能だろう。
だって彼らは組織のカタチがどうこうではなく圧倒的に多人数というものを必要としていないのだから。
彼らの台頭によっていくらかの会社や事業は淘汰されるだろうが従来型の会社というものは残っていくだろうと思う。
だって2018年になったところで机の上だけではできない有る程度の人数や規模を必要とする種類のシゴトというのはやっぱり多数派だろうから。
原文はこんな感じ(→豪・ニューキャッスル大のサイト)
6.2 From a Linear and Process-Based Enterprise to a Flat and Interactive
Enterprise
A major transformation is taking place and will continue through 2018, changing business organizations. They are moving away from traditional hierarchical, linear, process-based structures, where IT systems, processes and staff sit inside (while customers are on the outside).
色文字部分がNHKのテロップがつけられた部分。ついでに言うとhierarchicalのほうは「階層的」というテロップになっていた。
たしかに「ノンリニア編集」に代表されるように「リニア」という言葉を一言で表せる日本語はない気もするので、これをもって誤訳というつもりは毛頭ないのだけれど、でも果たしてこれで視聴者がピンときてるだろうか?ってこと。
そもそも言わんとしているのは現状、役職などの階級的組織や会議などの決定システムを経なければ何もできない企業は、今後は、一人もしくはごく少人数のコラボですぐに動きそして実行してしまうというデジタル・ネイティブ世代の価値観に歩み寄ってやつらを取り込まなければ未来はないという危機感を表しているわけだ。
まぁ、番組を最後まで見ていればそこらへんは分かるんだろうけど、せっかくの「キーワード」なんだから見てその場でピンときたほうがいいにきまってる。
まったく「階層的」ってコトバのセレクト、Macのファイルシステムかと思ったぜ(笑)。
これって、ぶっちゃけ「階級的でタテ割りな組織構造」でいいんぢゃねーの?。
“階級”とか“タテ割り”なんていうとそれは日本的組織を形容するコトバだよって思いがちだけど、会議室を必要としないデジタルネイティブからみれば日本とアメリカの違いなんて目くそハナクソの世界。
実際、今回も教育ゲームを作ったガキにダメ出し連発されてたデザイナーが「そういうことは言いにくいものですが」と困惑気味にいってたり、クライアントが子供だと知った時に「貶められた気になった」といってたように欧米人も意外とポジションや感情的な部分にこだわってるぜって日本の視聴者も思ったはず。
結局、今回のNHKの訳こそが硬直的だったんんぢゃねーの?
ついでに感想を書くと、デジタルネイティブってひとくくりにするけど冒頭の「教育カードゲーム」のガキと後半のエイズ撲滅の青年とではインターネットを活用しているというだけでまったく次元の違う人種だと思う。
で、ゲーム小僧やボストンの起業青年たちのほうを企業が恐れるところのデジタルネイティブととらえるなら会社組織が将来どう変革しようともデジタルネイティブを社員として取り込むことは不可能だろう。
だって彼らは組織のカタチがどうこうではなく圧倒的に多人数というものを必要としていないのだから。
彼らの台頭によっていくらかの会社や事業は淘汰されるだろうが従来型の会社というものは残っていくだろうと思う。
だって2018年になったところで机の上だけではできない有る程度の人数や規模を必要とする種類のシゴトというのはやっぱり多数派だろうから。
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