『天使と悪魔』…って(苦笑)
まんまやないか。
旧来の邦題の作法に従えばここは
『ガリレオ・コード』ぢゃないかと思う。
さもなくば
『ダ・ヴィンチ・コード2~イルミナティの復讐』
いや
『ラングドン教授の根競べ』
とおちゃらけたところで『天使と悪魔』よりはマシ(笑)
続編だということをタイトルに盛り込んでおけば、テレビスポットCMのほうも「科学 vs 宗教」というテーマを出していけるのでより現代人に訴えれたと思うのだがどうだろう。
あまり“続編色”を前面に出すと、前作を見ていない層を動員できない恐れがあるというのは一見、的を射た戦略にみえるけどむしろ『ガリレオ・コード』なら読み切り感も伝わるのに対し、『天使と悪魔』という地味なタイトルこそ原作から知っている人にしか訴えかけないだろう。
最近はそのままカタカナにしちゃったりと手抜きタイトルが多い。
そのむかし西森マリーという勘違い帰国子女が洋楽の邦題についてボロクソ言ってたことがあったけど的はずれもいいとこだった。
ボニー・タイラーの「Total eclipse of the heart(直訳すれば皆既心食)」を「愛の翳り」とするのは名訳とはいわないまでもまあまあいいほうだと思うのだけど彼女にいわせれば演歌っぽくって許せないらしい。
そもそも演歌に対する認識が間違っているような気がするのだけれど。
最近は小学校から英語の必修化するなんて動きがあるようだけど、こういうバカを国産化しようという試みに他ならない。
西森某なんてまだマシなほうで凡人の子らにそんな仕打ちをした日にゃ日本語も英語もヘキサゴンレベルになっちゃう危険大だ。
たしか宇多田ヒカルも日本語も英語も中途半端になっちゃった友達を見てきたんで自分はそうならないように頑張ったというようなことを言ってたぜ。
『天使と悪魔』といえばテレビ版「電車男」で伊東美咲扮するエルメスは電車男と出会う車内、その原書「Angels & Demons」を読んでいたっけ。
あのわざわざ地下鉄で洋書を読む姿にカッコよさを求めるという演出が今の日本を象徴しているようだ。
前回は日本語の劣化について嘆いてみたけどそこにそこに強制早期英語教育というアシストが加わればもう鬼に金棒。文化の劣化が始まるのだった。
『おっぱいバレー』というタイトルもまたその不気味な前兆…かも(苦笑)。
あの「おっぱいバレー」もタイトルのせいで不振だという。
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