偽史倭人伝 ~ Carnea Historia

march madness の次が April Foolなんて小粋ぢゃないか。

統一教会の思い出~大学側の不都合な真実~

2022年09月11日 21時49分29秒 | ◎ツッコミ思案neo
伏線は回収された。

今はそんな気分。

 加熱する報道のなかで、なぜ「大学」については触れないのだろうかという疑問からググってみた。
 それなりに出てきたが決して多くはない。しかも私のようにある程度、事情を知って検索しないと現れない深さ、たとえるなら一つ下の層に埋まっている感じだ。
 ある質問サイトでは統一教会と大学の関係についての質問をしたら早々に削除されていたというコメントを発見してなんだかコワくなった。
 大学は政治家の選挙運動よりアンタッチャブルなのか?と。

 1980年代当時、私が通った大学内では統一教会が大手をふって活動をしていた。
原理研究会
 そう、統一教会という名称ではなく、「原理研究会(通称・原理研)」という名前の団体だったので知識がなければ統一教会との関係は知りえなかったし、そもそも統一教会さえも社会問題に関心のある人以外は後に歌手の桜田淳子の騒動が起きるまでは知らなかったとは思う。
では、どうやって当時の私が知識を得たかというと、サヨク系の団体の方々のおハナシからだった。
 浪人中にお茶の水の予備校に通っていた私は政治看板だらけの明治大学を見て「かっけー」などと思っていた。
 そして(明治ではなかったが)大学に入学すると予備校時代の友人Hと共に青春を捧げるべきサークルを物色することになるのだが、このHというのがとんだ変わり者でゴリゴリの体育会からESSのような超文化系まで、面白そうならすべてが候補というスタンスで情報収集していた。そう彼はただの変わり者ではなく、守備範囲もやたらと広いやつだったのだが、そんな彼が
「キミは絶対、興味があるはず」
と、そのサヨク系政治活動サークルのメンバーとの接触をセッティングしてくれた。最終的には彼はレガッタ(漕艇部)に入るのだが、同席してくれた彼の政治事情についての知識もなかなかのものだったのだ。
 たまたま便宜上、サヨク系と書いたが別に彼らは共産主義者というわけではなく、当時、右傾化激しかった政府に対してモノ申すくらいの立ち位置だった。要するに時代と共に中心線はズレいるのだ。
 彼らが言うには当時、大学が次々と地方にキャンパスを移転したのは学生運動を封じるためだったという。これは今でもさほど左でない論客も書いていることなのだホントウなのだと思う。
 当時、私はまさにその地方キャンパスに毎日、吐きそうになりながら通っていたので、都内だけで教室は足りてるという彼らの補足説明に怒りがこみあげてきて、主義・思想以前に感情にまかせ「ボクも仲間に入れてください」と即答しそうになったくらいだ。(それくらい電車&バス乗り継ぎ通学はつらかった。)
 この地方移転の副産物が統一教会だ。事情のわからない(というかむしろそれがフツーの感覚だと思うが)地方出身者はキャンパス近くに(つまりど田舎に)部屋を借りてしまう。するとサークルや部活に入らない限りは、ただただ毎日、授業が終わると自宅に寝に帰るだけの生活になってしまう。遊ぶ気満々のやり手くんは夏休みを利用して都内もしくは最低でも急行停車駅などへの脱出を図るのだが、そうした判断ができるのはむしろ悲しきかな部活やサークルにはいってるやつだ。(もしくはチャラいやつ)
 するとそんな純粋な地方出身者である彼らの寂しい夜に訪問者が現れる。統一教会の勧誘だ。原理研究会とは「大学に認められた団体です」とかなんとか説明する。実際のところ、はたから見ると彼らは公認団体の体をなしていた。それはどういうことか?
 先述のサヨク系サークルがキャンパス内でビラを配っていると、どこからともなくアメフトのラインバッカーのようなガタイくんたちが現れて、かなり暴力的に彼らの排除にとりかかる。抵抗を試みるかれらに「クズ」などの罵声まで浴びせるのだ。
排除されながら彼らは断末魔の叫びで抵抗する
「なんでオレらだけ排除して原理研はOKなんだよ!?」
そう、これが疑問だった。
 多分、彼らはそこらへんの構図についても、当時ちゃんと説明してくれてたんだと思うが、私に予備知識がなさすぎて理解が追いつかなかったのかもしれない。或いは同席したHにそこそこ知識があったので彼らはそれを基準にして話をしたのかもしれない。
 とりあえず原理研究会は大学公認団体に見えた。私の記憶では部室まであった気がする。そこらへんを今回、ネットを通して確かめたかったのだが、質問サイトの質問削除の一件を目の当たりにしてなんだかコワくなってしまったので、とりあえずは私の出身大学名は伏せることにした。
 大学入学時の部活勧誘のパンフレットがPC内に取り込まれたカタチでハードディスクに残してあったので部室マップというのを見てみたが載ってない。まぁそれはそうか。ただ空き室が3つほどあったのでそこが怪しい。なんか幽霊譚のようになってきたが、その空き室は私が所属してた部の部室の近くでもあるので、もしそこだとしたら毎日目にしてたはずで記憶に整合性はある。
 ところが、ある教授は初回の授業で「統一教会なんていうのはキリスト教とは何の関係もない」と嫌悪感を露にした。アレ?公認団体じゃなかったの?それが当時の感想。
 知識があったならすべてはスムーズにつながったんだろうが、当時の私のアタマの中では謎の足りない部品群は、配線の切れた状態でただただ並べられていた。
 なぜか当時の私はそれを謎とは思わずに
「ようするにアレだろ?ウヨクってことだろ」
と荒っぽく括っ理解した気になっていた。

そして年月はすぎ、元首相が暗殺される
いつものように「身勝手な理由」という万能ワードで
動機は完全に現場から切り離されて、今回もごみ箱にポイっ
…と思いきや、意外な展開をみせた。
長年、永久凍土に下に隠されていた統一教会の問題が日々、報道されるようになったのだ。
ところが、この盛り上がりにもかかわらず、大学や原理研についてはほぼ出てこない。
 ネット検索でも冒頭にも記したように第一階層では見つからず、かなりピンポイントで絞込み、やっと下の方から発掘されるありさま。
「鑑定留置」なんて不穏なことばも出てきた。
精神鑑定というと一見、容疑者の人権に資するように見えるけど
「なんかさぁ、ヤバこと言ってるんだけど、ウソついてる感じじゃないんだよね」
「じゃきっとイカれんだよ、レッツ精神鑑定だ!」
って使いかたもできる。(なぜか「ウソはついてない=真実」とはならない)

山上容疑者とやりとりのあったライターによれば彼のもの言いは理路整然としているし、反カルトのカルト性にも気づいてるくらい現実が見えている人物なのだと。
 それでも、というかそれだけに国側はなんとかして容疑者の主張を支離滅裂ということにしたかったらしい。
 警察や検察にしてみれば政治的圧力とはいえ、恣意的に捜査を打ち切ったという不都合な過去もある。
 先述した数少ない、記事を掘りだして読んでみたら当時、私に不足していた知識が補われ時空を超えて配線がつながった。
 統一教会の活況はキャンパス地方移転の副産物なんがはなかったのだ。しっかりと「セット」だったのだ。どういうことか?
 先述したように大学の相次ぐ地方移転は学生運動を封じるためだった。そして統一教会は政権に対する反体制分子を封じるための兵隊だったのだ。
 かつてのアメリカが中東や中米で共産主義政権を倒すために反政府ゲリラに武器供与(時には訓練も)したようなものだ。まさに「勝共連合」だったのだ。(ここには教授など人事もからんでくる)
それが理解できるとサヨク系の方々が排除されていたあの場面も教授の嫌悪感もしっかりとつながる。なにより訪問勧誘するための住所録はどこからに入れたのか?ということだ。
 発掘した記事の中にはまさにその教授のように赴任後はじめての授業で「カルトにひっかかるなよ」と学生にたいしてクギをさしたという某大学の教員の方が、統一教会系の職員に疎まれたなどという体験談があった。
 一方で、ウェブライターらしき方がまさに私の出身大学に取材した記事があったのだが、取材対象の学生課曰く
「80年代から統一教会の活動に対しては目をひからせてきた」などとこたえていた。
なぜ、「目撃者」があんなにいた事実について、そんな見え透いたウソをつくのだろう?
と思ったのだが、「目撃者」があんなにいた事実についてなぜいまだにマスコミも含め表に出てこないのだろう?という気持ち悪さもある。
 原理研究会を事実上の公認団体として自由を与えていた疑義のある大学は少なくとも3校はあるが、たとえその3校だけだったとしても目撃者の数は大学側の職員も含め万人単位になるはず。
 そしてもしここらへんの事実が白日の下に晒されたなら、自民党が組織的な関与をしていた証拠ではないだろうか?

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 国葬費用100億円!求む裏技! | トップ | フジテレビ解説委員のコメン... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

◎ツッコミ思案neo」カテゴリの最新記事