これは、よみうりTVの深夜番組「MusiG」の中のコーナー、「佐野ROCK」の攻略するための企みである。
実際の放送を採譜(元春の言葉は音楽だ(笑))しながら、その傾向と対策を探っていく。初の視聴者投稿のあった2006年6月14日放送分の第11回からの考察となるが、必要とあらばスタッフ作品にジャッジをくだしたそれ以前の放送内容も引用してみたい。
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■第13回
山口「ひとつよろしくおねがいします」
佐野「よろしくおねがいします」
山口「えー毎回、毎回もう、ドンドンどんどん」
佐野「うん」
山口「あの…メールが殺到しておりまして」
佐野「うん…うれしいね」
山口「うれしいっスよね(笑)今日もあの…沢山ある中から、え…ちょっと厳選されたヤツを」
佐野「はい」
山口「持ってきましたんで…今日もですね、似た言葉をボクが言いますんで、Rockか…Rockじゃないか…ひとつ判断よろしくお願いします。」
佐野「はい、行ってみましょう」
山口「はい、(咳払い)…ブルーベルズさん…ブルーベルズさんからのメールです」
佐野「はい」
山口「夢中になれない」
(SE:ギター)
佐野「きましたね」
山口「きましたね~…これ佐野さん…」
佐野「中途半端なものじゃダメですよ、これは、ハイ」
山口「佐野さんのコトバを引用してるわけですからね」
佐野「はい」
山口「夢中になれない」
佐野「はい」
山口「…に似た言葉で…府中市去れない」
(SE:ヤングブラッズイントロ)
佐野「ちょっと待ってね」
山口「はい」
佐野「夢中になれないでしょ」
山口「はい」
佐野「で、府中市去れないっていうのはすごく難しいと思うよ」
山口「あ、そーですか?」
佐野「うん…どういう意味?」
山口「え~、要するに府中市から出ていけないっていう事です」
佐野「あー、その人は府中市に住んでるわけですね?」
山口「はい」
佐野「ふうん…」
山口「府中市を去れない」
佐野「府中市が大好きなんだ」
山口「大好きなんでしょうね…府中市が」
佐野「ま、引っ越ししようと思っても、この府中市から…私は離れることができない」
山口「そういうこ…(笑)」
佐野「府中市去れない」
山口「府中市去れない」
佐野「うーん…と夢中になれない」
山口「夢中になれない」
佐野「うーん…ダメですね」
山口「あー(笑)…残念…、まぁ、ちょっと、こう…“夢中になれない”という言葉を使ってね、あのブルーベルズさんは、ちょっと御機嫌…まぁ、ちょっと、こう伺おうかな…っていう感じやったんでしょうね、佐野さんのコトバを使って…っていう」
佐野「うーん…はい」
山口「裏目に出ましたね」
佐野「はい」
山口「だからこそ、ちょっと厳しく」
佐野「そうですね」
山口「…えー…夢中になれない…府中市去れない、ダメでしたぁ…これもう残念でした」
佐野「はい」
山口「スコールズさん、ん、からちょっといって…」
佐野「はい」
山口「倖田來未」
佐野「今、人気者ですね」
山口「倖田來未…に似た言葉で江沢民」
(SE:ギター)
佐野「ちょっと待ってね(笑)…倖田來未さんですよね、倖田來未ですよねー」
山口「はい倖田來未です」
佐野「それとー」
山口「はい」
佐野「江沢民?」
山口「江沢民」
佐野「…………いいですね」
山口「ははははは(笑)、おう、いいですか?」
佐野「えー」
山口「まったく別人ですけどねー」
佐野「全く別人なんですけが…こう…」
山口「ええ」
佐野「ヒトとヒト…」
山口「ええ」
佐野「…が組合わさるとですね」
山口「はい」
佐野「こう、イメージがグっと広がってくるんですね…ボクの中では」
山口「あー、ナルホド」
佐野「倖田來未…江沢民…ねー…ボクはこれはいいと思いますよ…ROCKです」
(SE:サムデイ)
山口「はーいきましたー、ありがとうございまーす!…えー、この方…じゃスコールズさん…え、このうぃーす(Tシャツ見せる)」
佐野「(笑顔)」
山口「というわけで、じゃ、みなさんも、ドンドンドンドン、これをまだメール、そしてハガキ何でも結構です、送ってください」
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【今週の傾向と対策】
ブルーベルズ氏の試みは自らハードルをあげてしまったようにもみえるが、方針としては間違っていない。投稿のネタを出演者や番組の中に求めるというのは常套手段のひとつだ。
結果としてROCK判定を貰えなかったことは仕方がない。投稿時点ではおそらくまだ傾向と対策をつかみきれなかっただろうから。
ただ、これでわかったのは、お笑い番組ではある程度のシェアをしめている“脱力系”なネタでは大した化学反応は期待できないだろうということ。つまりボキャブラ天国のようなノリで攻めると、今後はROCKを貰えないばかりか読まれる確率ですら低くなってしまうかもしれない。
このコーナーで求められる“笑い”はあくまで元春を媒介としたものだからだ。
で、スコールズ氏のネタは前回の「キャバクラ」のように佐野氏とのちぐはくざを狙った笑いを期待したスタッフの意図が見え隠れするが、意外にも元春は倖田來未を知っていた。
「佐野さんエロかわってご存じですか」みたいな山口氏のふりを期待してたんじゃないだろうか?。
このネタの勝因は江沢民というセレクトに知性と社会性が感じられたからではないだろうか?
→「佐野Rock攻略への道」バックナンバー
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