JUSSI SALMIAKKINEN (ユッシ☆サルミアッキネン)

フィンランド各地の日の出、日の入り時間の変化をウィークリーでご紹介します。

S-018 Fazer TYRKISK PEBER 150g

2006-06-12 15:39:40 | 今日の一品(サルミアッキ)
 
私見であるが、サルミアッキにおけるテイストの潮流は、大別して3つに分けられると考えられる。
 第一世代は、リコリス・エキスと塩化アンモニウムの組み合わせ。(ストレート)
 第二世代は、ミント成分の追加(スースー感)
 第三世代は、辛み(ホット)成分の追加
このことから、彼の地では刺激成分を複合化させることが、サルミアッキの進化の形のようである。

本日の一品は、第三世代に分類されるサルミアッキである。

フィンランド・ヘルシンキにあるFazer社の製品であるが、同社の他のサルミアッキ製品がノルウェー製なのに対し、これはフィンランド製である。
でも、TYRKISK PEBERというネーミングは、なんとなくフィンランド語っぽくない。
袋の製品説明としてフィンランド語で、SALMIAKKIPIPPURIKARAMELLEJA という表記なっている。サルミアッキ・ペッパー・キャラメルということであろうか。

この一品は、先月フィンランドから来日し、日本を楽しんだVさん、Lさんから頂いた。感謝!
上の写真に写っている手はVさんの手である。ちなみに、VさんのハンドルネームはVlumiさんといい、下記のサイトで写真日記等を公開している。
フィンランドの風景だけでなく、来日中の写真なども見ることができるので、ご興味のある方はどうぞ。http://vlumi.net/



【テイスティング】
形状は、2.2cm×1.8cmの楕円形、最大厚さ1cm。キャラメルと書いたが、実際にはハードキャンディ(飴)である。
写真では表面につぶつぶしたものが写っているが、袋を開けた時点では、表面に茶色い粉状のものがまぶされ、サラサラしていた。
しかし、湿度と温度の影響からか茶色い粉が溶けてしまい、このブログを書いている段階では飴同士がくっ付き合っている状態だ。

口に含んだ時点で、まず従来のサルミアッキと違う風味の存在に気付く。
なんとなく唐辛子(チリパウダー)っぽい風味だ。それと同時に甘草エキスの風味も感じる。塩気も感じるが、それほど強くはない。
舐めているうちに、中に詰められているものが溶け出してくる。ちょっと辛くてしょっぱい液体で、口の中がだんだん熱くなる感じだ。でも日本などで辛いといわれる食品と比べるとそれらには遠く及ばない程度だ。ただし、食べ終わった後でも、刺激は弱いながら残り続けるという特徴がある。

袋には、辛さを表す炎のマークとその説明が描かれている。
炎1つで、MILD。
炎2つで、STRONG。
炎3つで、HOTTEST。
ちなみに、この製品は炎3つのHOTTESTということであるが、日本人にはこのランク付けは合わない気がする。
私にとっては、せいぜい炎1つである。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

フィンランドの日照時間ウォッチング(注:晴れた場合を想定)
2006年6月12日(月)
場  所日の出日の入り日の長さ
UTSJOKI ウツヨキ
フィンランド北端部
なしなし24時間00分
ROVANIEMI ロヴァニエミ
北極圏から南8Kmラップランド最大の都市
なしなし24時間00分
OULU オウル
フィンランド北部の大都市
02時31分00時07分21時間36分
HELSINKI ヘルシンキ
フィンランド南端部
03時58分22時44分18時間46分

※上記の時間は、FINIISH METEOROGICAL INSTITUTE のデータを基に作成致しました。

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S-017 Haganol APTEEKIN SALMIAKKI 15g

2006-06-06 12:15:10 | 今日の一品(サルミアッキ)
 
フィンランドの首都ヘルシンキ(HELSINKI)の北約100Kmの都市、LAHTI(ラハティ)のメーカー Haganol(ハガノル)のサルミアッキのご紹介である。
ちなみに LAHTI には3本の大きなスキージャンプ台があり、街のシンボルとなっている。私もスキー大会を見に通った経験があり、スキー競技の街という認識が強い。

同じメーカーの製品(S-009 Haganol Perinteinen SALMIAKKI)を過去に紹介してるが、今度の一品は APTEEKIN という言葉がキーワードである。APTEEKINとは「薬局の」という意味である。つまりこれは、フィンランドの薬局で販売されているサルミアッキなのである。
といっても、これは薬品ではない。いわゆる「医薬部外品」で処方箋がなくても購入が可能である。

この一品は、先月(5月)日本に観光旅行に訪れたフィンランド人Vさん、Lさんから、東京案内した折にお礼として頂いたものである。パッケージ自体は既に、当ブログの「サルミアッキのある風景 東京を案内する」でデビュー済みである。改めて謝意を述べたい。Kiitoksia paljon!

パッケージは、小振りで縦5cm、幅5cm、厚さ1cmで、S-009 Haganol Perinteinen SALMIAKKI と同寸法。



サルミアッキの形状は菱形で 1.5cm × 1cm。
写真でお分かりのように粒がくっ付きあってしまっている。これは、日本の湿気と気温の影響である。箱を開けた当初は何でもなかったのだが、東京案内をしているうちに次第くっ付き始めてしまった。保管には注意が必要である。
これは余談であるが、私の持っている英・芬・英辞書(Nokiaの携帯に搭載して使用中。価格なんと5ドル!)に salmiakkikuvio という語があって、その意に diamond と出てきた。“?”と思いながら、kuvio をさらに引いてみたら、design,pattern,figure...などと出てきた。ということで、salmiakkikuvio はサルミアッキの形状を表す語で、diamond は宝石のダイアモンドでなく、菱(ひし)形を表す語であった。ということでサルミアッキの形は菱形が伝統的な形状なのである。

【テイスティング】
味自体は、S-009 Haganol Perinteinen SALMIAKKI とほぼ同じ。
塩気、甘草(リコリス)の風味、ほのかなアンモニア臭で、サルミアッキの伝統的な要素を備えている。



上の写真は、Haganol社のウェブ・サイトの一部をキャプチャーしたものであるが、3つ製品が紹介されている。
15g入りパッケージ、15g×6個入り化粧箱、そして新製品のサルミアッキ・シロップ500ml?である。
シロップと書いたのは、アルコールが入っていないからだ。興味津々である。
同サイトでは、サルミアッキを使った各種レシピが紹介されているので、参考にして頂きたい。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

フィンランドの日照時間ウォッチング(注:晴れた場合を想定)
2006年6月06日(火)
場  所日の出日の入り日の長さ
UTSJOKI ウツヨキ
フィンランド北端部
なしなし24時間00分
ROVANIEMI ロヴァニエミ
北極圏から南8Kmラップランド最大の都市
01時43分なし24時間00分
HELSINKI ヘルシンキ
フィンランド南端部
04時03分22時37分18時間34分

※上記の時間は、FINIISH METEOROGICAL INSTITUTE のデータを基に作成致しました。

ということで、ロヴァニエミもいよいよ、完全な白夜のシーズンに突入である。
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S-016 MALACOLEAF Läkerol SALMIAK 23g

2006-05-31 12:29:08 | 今日の一品(サルミアッキ)
 
スウェーデン製のサルミアク(SALAMIAK)の登場である。
Fazerの製品などでは、パッケージの片面は、フィンランド語表記のSALMIAKKI、もう片面は、スウェーデン、ノルウェー、ドイツなどで通じるSALMIAKという表記になっている。ということで今回は、スウェーデン風にSALMIAKという表記で通したい。
ちなみに、手持ちの瑞英辞典や独和辞典でSALMIAKを引くと塩化アンモニウム(anmmonium chloride)と出てくる。

販売元はMALACOLEAF社(本拠地:Malmö )であるが、LäkerolブランドのWebサイトも存在する。LEAFという名称が気になり、MALACOLEAFのWebサイトを探ったところ、フィンランドのLEAF社(本拠地:トゥルク)SISUTERVA LEIJONA等のメーカー)は、その系列であるようだ。

上の写真は、金属缶入りと紙箱入り(4個パック)を撮ったものであるが、現在は紙箱入りのものだけが現行品のようである。
この一品の入手に当たっては、金属缶はmoicafeのマスター、紙箱版はフィン語仲間のakira氏より頂いた。感謝!!



ということで、以後のレポートは現行品の紙箱入り(写真↑)で行うことにする。

このパッケージデザインは、Läkerol製品のラインナップで共通化されている。ラインナップには、フルーツ系やリコリスなどのバリエーションがある。パッケージを並べると結構カラフルであるが、さすがにSALMIAKは重々しい色使いで、軽はずみな気持ちで買わないように注意を喚起しているようだ。(笑)

Läkerol製品は、国内でもソニープラザ(パッケージのサイズが異なる。イタリア製と表記)や今話題のIKEAなどでも販売されているが、さすがにSALMIAKだけは見かけることはない。輸入元もしっかりリサーチしているようである。(輸入元さん冒険しましょうよ!ともいえないか!)

パッケージはちょっと小振りで、縦5.6cm、幅4.7cm、厚さ1.7cmで、内容量は23gである。



【テイスティング】
サルミアクの形状は、学生服のボタンのような形で、直径は約1.6cm、厚さは最大0.5cmで、パッケージにもある「A」が浮き彫り状になっている。色はつや消しの黒で微妙な赤味があり、見るからに手強そうな面構えをしている。
ちなみにサルミアク(塩化アンモニウム)の含有量は5.9%という表記がある。(今まで、塩化アンモニウム含有量が表示されている製品は見たことがなかった。)

口に含むと、いきなり強い塩気(注:本品は塩化ナトリウムも含有)に襲われる。そして、重たい感じの苦み。
ミントっぽさやアンモニアっぽさは感じられないが、骨太でしっかりしたコクのある味わいだ。

私も最初は面食らってしましたが、回を重ねるごとにその魅力にはまってしまった。前回ご紹介した FAZER PANTTERI と比較すると、はるかに馴染みにくい。
パッケージに (Läkerol) makes people talk と記されているが、日本では押し黙ってしまうか、悲鳴になってしまうかもしれない。

サルミアッキがお好きな方には、お試し頂きたい一品だ。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

フィンランドの日照時間ウォッチング(注:晴れた場合を想定)
2006年5月31日(水)
場  所日の出日の入り日の長さ
UTSJOKI ウツヨキ
フィンランド北端部
なしなし24時間00分
ROVANIEMI ロヴァニエミ
北極圏から南8Kmラップランド最大の都市
02時22分00時14分21時間52分
HELSINKI ヘルシンキ
フィンランド南端部
04時11分22時27分18時間16分

コメント (9)
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S-015 Fazer Pantteri 32g

2006-05-29 16:47:39 | 今日の一品(サルミアッキ)
 
今日の一品は、フィンランドのトップ・ブランド Fazer 社の定番 Pannteri(豹)である。フィンランドの企業であるが、他のサルミアッキ製品と同様に、この製品もノルウェー製である。

パッケージ自体は、このブログの「サルミアッキのある風景」で既にデビュー済みであるが、今日はもう少し詳しく述べたい。

写真は小さな箱入りであるが、ラインナップとして大粒袋入り200gと箱入り2kgがある。

箱には小さな文字で、「ALKUPERÄISIÄ PASTILLEJA VUODESTA 1965」と書いてある。
ということは、1965年にデビューしたFazerのオリジナル商品ということだ。当時にすれば、サルミアッキ界のニューウェイブだったのであろう。
精悍な豹(ヒョウ)のプロフィールのパッケージ・デザインがなかなか良い。

この一品の入手に関しては、Juukoさん、ひろこさんにご協力頂いた。感謝!!



【テイスティング】
一粒の大きさは台形状で、直径1.2cm、高さ0.7cm。Pantteriの「P」という文字が浮き彫りになっている。
表面は、白い粉で覆われている。サルミアッキの主成分である「塩化アンモニウム」であろうか。ただ、塩化アンモニウムは潮解性が高く、日本のような高温・多湿の環境では、ベタベタし始めくっつき合ってしまう。これからの季節は、注意が必要である。

口に含むと、まず塩気とミント成分が口に広がるが、Lakritsi(甘草)ぽさはあまり感じられない。全体の印象としては、サルミアッキ感は薄いほうだ。
ミントでアンモニア臭さを消している。それに着眼したのがこの製品開発コンセプトなのであろう。

他の製品に比べれば、食べやすいかもしれないが、甘味はないので万人受けするとはいえないだろう。
パッケージに惹かれて買ったのはいいけど、永久保存もしくは、ゴミ箱に直行なんていうことにならないことを強く願うものである。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

フィンランドの日照時間ウォッチング(注:晴れた場合を想定)
2006年5月29日(月)
場  所日の出日の入り日の長さ
UTSJOKI ウツヨキ
フィンランド北端部
なしなし24時間00分
ROVANIEMI ロヴァニエミ
北極圏から南8Kmラップランド最大の都市
02時32分00時03分21時間31分
HELSINKI ヘルシンキ
フィンランド南端部
04時15分22時23分18時間08分

コメント (4)
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S-014 Korpiahon SALMIAKKIHUNAJA 150g

2006-05-25 23:09:34 | 今日の一品(サルミアッキ)
 
久々の今日の一品の登場である。前回サルミアッキを紹介したのは、3月14日だったので、およそ70日ぶりの本編復帰となる。
HUNAJAとはフィンランド語で、蜂蜜のことをいう。ということで、サルミアッキ蜂蜜のご紹介である。
上の写真でもお分かりのように、中身が黒い色をしていて、ドキッとする。

これは、フィン語仲間のJuukoさんからの頂きものであるが、彼女は、ハッキリ言ってサルミアッキは嫌いなのであるが、ヘルシンキのSOKOS VAAKUNAの地下にあるスーパーマーケットで、土産物を物色中にこれを見かけた途端、私の顔を浮かび、買わずに帰れなくなったそうだ。私の「黒いお菓子」を引き付ける念力は、ますます強力になってきているようだ。恐るべし!
Juukoさんは渡芬の度に、いろいろと黒いお菓子を買ってきて下さり、このブログを支援して下さっている。KIITOKSIA PALJON! 今夏の渡芬の折にも宜しくお願い致します。(なんちゃって!)

さて、本題に戻るのであるが、この製品を作った KORPIAHON HUNAJA OY という会社は Varpaisjärvi というところの養蜂所である。同社のホームページをちょっと覗いてみたが、経営者らしき夫婦やその子供の写真が掲載されているところを見ると、家族的な規模の会社のようだ。


【テイスティング】
上の写真は、それを瓶から取り出してた様子である。黄色い蜂蜜に黒っぽい微粉状のものが、混ざっている感じだ。
試しに口に運んでみる。糖分が結晶化して、ジャリっとした感じがする。
???!!
蜂蜜の香りと味が口腔内に広がってくる。蜂蜜としてはおいしい部類だと思うのだが、肝心の黒いモノの存在はどこに? “あれれぇ、いないよぉ!”なのである。
恐る恐る食品成分表を見てみるとサルミアッキらしい表示がない!

【食品成分表の写し(フィンランド語)】
Ainekset(成分): Hunajaa(蜂蜜)、luontaisia ja luontaisenkaltaisia aromiaineita(天然および天然に準ずる香料物質)、musta väriaine E153(黒色色素)としか書かれていない。えっ、SALAMIAKKIはどうなっているの?
サルミアッキはたとえ入っていても、分からないほどしか入っていないようだ。

で、私は考えを変えた。“これは、ジョーク・フードでは?”と。
そう考えれば、楽しいじゃないか!
みなさん、どう思います。これ?

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フィンランドの日照時間ウォッチング(注:晴れた場合を想定)
2006年5月25日(木)
場  所日の出日の入り日の長さ
UTSJOKI ウツヨキ
フィンランド北端部
なしなし24時間00分
ROVANIEMI ロヴァニエミ
北極圏から南8Kmラップランド最大の都市
02時51分23時42分20時間51分
HELSINKI ヘルシンキ
フィンランド南端部
04時22分22時15分17時間53分

コメント (3)
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