LAKRISALという商品名からも察しがつくように、フィンランド語いうとLAKRITSIとSALMIAKKIをつなぎ合わせた造語である。
生産国は、リコリス(米:RICORICE)の本場オランダの製品である。オランダ語では、リコリスを「ZOETHOUT」というらしい。
RBV LEAFという企業は、オランダを本拠にしているが、国際的な企業らしくLEAFというブランドは各国で見受ける。
この製品がサルミアッキとラクリツィのどちらに別れるかというと、これはサルミアッキに属する。それは、食品成分に塩化アンモニウムが含まれているからだ。
ドイツ語や北ゲルマン語(例:スウェーデン)で SALMIAK という語を辞書で引くと、塩化アンモニウムと出てくる。本来は塩化アンモニウムを指す言葉なのである。
中身はというと、直径は1円玉ほど、厚さは5mm。他のサルミアッキとの徹底的な違いは黒くないのである。黒いことがサルミアッキの条件ではなく、塩化アンモニウム含有がその条件だと言うことである。
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見た目は、トローチのように粉末を固めて作った感じ。
味わいとしては、サルミアッキの条件である塩気はあるが、アンモニア臭さは感じない。そして、ラクリツィの風味は他のものと違う。
この味は、かつてイタリアのお土産としてお裾分けしてもらった「LIQUIRIZIA」に似ている。
その実体はリコリスそのものである。日本語でいうと「甘草」。
枝かと思えるがどうやら「根っこ」らしい。それがタバコほどの長さに切られ、箱に入っている。
その根っこを噛むのであるが、表皮は甘く、リコリス独特の風味が感じられるが、噛んでゆくにつれて芯の部分の苦みが強くなってくる。噛んで味わうだけで、食べはしない。
味わう姿は、まるで山椒の楊枝をくわえている感じだ。
昨年の夏、あるつながりでフィンランドから来た学生の一日東京見物につき合った時、お土産にもらったのがこれとの出会いの始まりである。他と一線を隠す風味であるが、これはこれなりにいいかなと思える一品である。
トミくんKIITOS!
※注意事項としては湿気に弱く、知らないうちに柔らかくなり、ボロボロと崩れてしまうので、冷蔵庫などで保管することをおすすめする。