今日は先日、ちょっと話した愛犬のことを。
明日で丸3年、気持ちも落ち着いて、命日を迎えられそうなので
昔、書いたエッセイで偲びたいと思います
「散歩道で・・・」
数年前、飼い犬の「花」と散歩に出かけた時のことである。
花はどういう訳か、自分と正反対の小さな猫に興味を持つ。
散歩に連れて行くと必ず、猫を探すのである。
猫の居場所を嗅ぎわけ、植え込みの中、駐車場の車の下を
くまなく探し歩く。
その日もいつもの通り、団地の植え込み、
駐車場を探し歩いた。
「花」は残念ながら一匹の猫も見つけられず
諦めた様子に私は内心ホッとした。
団地を抜けスーパーマーケットの前に出て、
後はまっすぐ家に帰るだけだ。
ところが、スーパーの横のアパートの下に、
お気に入りの真っ白な猫がいたのである。
あー!気づかないで!という願いも虚しく、
「花」は白い猫を見つけ、まっしぐら。
しかし、大抵の猫は犬の姿を見つけると
驚いて逃げるのだが、この白い猫は違っていた。
なんと怒って立ち向かって来たのである。
その恐ろしい剣幕に殺気を感じた私は、
「花」を強引に引っ張り、逃げようと道路に出た。
しかし猫は諦めるどころか追いかけて来て、
信じられないことに「花」の背中に飛び乗ったのだ。
これは一大事!相手は鋭い爪を持つ猫だ。
目でも引っかかれたら大変だ。
私は無我夢中で、背中から猫を追い払おうとした。
散歩の必需品、シャベルも糞を入れる袋も投げ捨て、
道の真ん中で人間・犬・猫の戦いが始まった。
そこへ1台のタクシーが来た。
一刻の猶予もない三つ巴の戦いに呆れて
タクシーは止まった。
自分の背中の上で何が起きているか
分かっていない「花」は微動だにしない。
一方、引き綱を左手に、右手一本で応戦する私。
爪を立てて反撃する猫。
悪戦苦闘の末、とにかく猫を背中から引き摺り下ろし
「花」を無事に無傷で助けた。
時間にしてわずか数十秒ぐらいだっただろうが、
心臓はドキドキ、足はガクガク、腰が抜けそうで
私にはとてつもなく長く感じられた。
白い猫が去っても恐怖感は消えず、
体の震えが止まらぬまま、猫が隠れていないか
確認しながら自宅へと向かった。
気持ちも落ち着いて来た頃、痛みを感じて
手を見ると、血が流れている。
痛みを堪えて家に辿り着き、改めて調べると
指と指の間から血が流れ、深くえぐられた
傷の奥に白い骨が見えた。
のら猫に引っかかれた傷、万が一もあるので
病院で診てもらうことにした。
肩に注射を打たれた後、縫合する案も出たが
雑菌が中に残る可能性があるということで
包帯の処置が取れらた。
それ以後、私と「花」の散歩では、
猫探しはタブーになった。
とは言っても、私が叱ろうが、当の「花」は
全然堪えていないし、懲りていない。
今日も散歩道で・・・猫探しの日々である。
明日で丸3年、気持ちも落ち着いて、命日を迎えられそうなので
昔、書いたエッセイで偲びたいと思います
「散歩道で・・・」
数年前、飼い犬の「花」と散歩に出かけた時のことである。
花はどういう訳か、自分と正反対の小さな猫に興味を持つ。
散歩に連れて行くと必ず、猫を探すのである。
猫の居場所を嗅ぎわけ、植え込みの中、駐車場の車の下を
くまなく探し歩く。
その日もいつもの通り、団地の植え込み、
駐車場を探し歩いた。
「花」は残念ながら一匹の猫も見つけられず
諦めた様子に私は内心ホッとした。
団地を抜けスーパーマーケットの前に出て、
後はまっすぐ家に帰るだけだ。
ところが、スーパーの横のアパートの下に、
お気に入りの真っ白な猫がいたのである。
あー!気づかないで!という願いも虚しく、
「花」は白い猫を見つけ、まっしぐら。
しかし、大抵の猫は犬の姿を見つけると
驚いて逃げるのだが、この白い猫は違っていた。
なんと怒って立ち向かって来たのである。
その恐ろしい剣幕に殺気を感じた私は、
「花」を強引に引っ張り、逃げようと道路に出た。
しかし猫は諦めるどころか追いかけて来て、
信じられないことに「花」の背中に飛び乗ったのだ。
これは一大事!相手は鋭い爪を持つ猫だ。
目でも引っかかれたら大変だ。
私は無我夢中で、背中から猫を追い払おうとした。
散歩の必需品、シャベルも糞を入れる袋も投げ捨て、
道の真ん中で人間・犬・猫の戦いが始まった。
そこへ1台のタクシーが来た。
一刻の猶予もない三つ巴の戦いに呆れて
タクシーは止まった。
自分の背中の上で何が起きているか
分かっていない「花」は微動だにしない。
一方、引き綱を左手に、右手一本で応戦する私。
爪を立てて反撃する猫。
悪戦苦闘の末、とにかく猫を背中から引き摺り下ろし
「花」を無事に無傷で助けた。
時間にしてわずか数十秒ぐらいだっただろうが、
心臓はドキドキ、足はガクガク、腰が抜けそうで
私にはとてつもなく長く感じられた。
白い猫が去っても恐怖感は消えず、
体の震えが止まらぬまま、猫が隠れていないか
確認しながら自宅へと向かった。
気持ちも落ち着いて来た頃、痛みを感じて
手を見ると、血が流れている。
痛みを堪えて家に辿り着き、改めて調べると
指と指の間から血が流れ、深くえぐられた
傷の奥に白い骨が見えた。
のら猫に引っかかれた傷、万が一もあるので
病院で診てもらうことにした。
肩に注射を打たれた後、縫合する案も出たが
雑菌が中に残る可能性があるということで
包帯の処置が取れらた。
それ以後、私と「花」の散歩では、
猫探しはタブーになった。
とは言っても、私が叱ろうが、当の「花」は
全然堪えていないし、懲りていない。
今日も散歩道で・・・猫探しの日々である。
「窮猫犬をかむ」という感じですね。
話を戻して、怪我の方は大丈夫でしたか?ちょっとでも傷跡が残っているのであれば、
傷を見る度に花ちゃんを思い出してしまいそうですね。
出張お疲れさまでした!慣れない場所で
気づかれもあったのでは?
週末はのんびりしてくださいね(⌒ー⌒)
猫も必死だったんだと思いますね(笑)
とにかく今では笑い話なんですが・・・
本当に恐ろしかったですよ。
傷後は残ってますよ(笑)
でも今では薄くなって、私の悲しみもかなり
癒えたので大丈夫です(⌒ー⌒)
ペットは家族、本当にそういう存在でした。