SWORD中央ラボ分室

『アストロミゼット』HPブログ出張版
自企画の紹介が主ですが「小サイズ可動フィギュア」の可能性も広く研究しています。

【開発記録】B・B(仮称)製作・2

2024-11-29 02:09:59 | Laboratory
金型成型によるフィギュア製作。
大企業ならばいざ知らず、個人が行うには(当時としては)相応の覚悟と共に、結構な資金が必用でした(いや、今だってなかなかの出費が要されますが)。

イプシロンミゼットを製作した際も工面した資金のほとんどを使い果たしてしまったわけですが、次回作制作のために自転車操業的に生産した商品が売り尽くされるのを待っていたのでは、その「次」は永遠にやってこないでしょう(それでも他の選択肢は無かったのですが…)。
…とはいえ、無い袖はやはり振れません。

そこで何とか製造コストを抑えた「安価な商品」を考える必要があった訳なのですが、「B・B」なるフィギュアの計画もそうした試行錯誤から生まれたものです。
結果的には計画は実行に至らず、当時2DのCADで描いた図面も今の今までお蔵入りとなっていたのですが、安価な3Dプリンターの普及等、製作環境の劇的な変化によって「ちょっと試しに作ってみようかな?」という気になったのです。

…で、そのデザインは次回に引っ張るとして、今回はその「製造コストを抑え」るための涙ぐましい(?)努力の話などをば…。

商品は当時、イプシロンミゼットと同様金型を用いた射出成型での生産を前提にしており、更にコストカットを図らなければならない…という条件がありました。
そのため資金的に最も負担が大きかったのは金型そのものの製造費なのではないかと考えておりました。
技術料や運用費用、維持費は削れないとして、ではどの部分ならば節約できるかと言えば、それは金型の「大きさ」ではないかと素人なりに考えたのです。

金型の大きさを節約するには、単純にパーツの構造を簡素化させ、且つパーツ数を減らすのが効果的でしょう。
そこで、基本的に可動箇所は減らさず、金型で生産するパーツ数を減らす方法として「同一パーツを複数個所で兼用できるデザイン」を目指す事にしました。

そうしたコンセプトで製作を始めたのが「B・B」でした。
その後何度かデザインを繰り返して一旦決定されたのが次回お見せするデザインになります。





…と、ここまで述べて、予めお断りを入れさせて頂きたいと存じます。
恐らくはその図面を見て「何じゃコリャ?」と思われるハズです

ですがこれはあくまで当時の製作環境や条件と、私の認識でデザインされたもので、今後製作してゆくデザインや仕様は金型成型からシリコーンを用いたガレージキットへと変更された事で、現在までにアップデートを加えられたものである事をご許容して頂けましたら幸いに思う次第です。


…こーやって前以てハードル下げとかないと、この後呆れて見続けて貰えなくなりそうなので、念のため

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