正定寺の閑栖  (しょうじょうじのかんせい)

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お盆の飾り付け

2010年08月08日 | 日記
「荘厳」とは飾り付けの事で
それぞれの法要によって荘厳が
違います。

正月は正月の様にお盆はお盆の様に・・

本堂には毎年「宇目町」の檀家さんから
ホオズキが届きます。
歴代の頂相の掛け軸も本堂に掛けられました。
提灯もさがり蝉の鳴き声と共にお盆が来ます。





位牌堂には新盆を迎える方々の白木の位牌が
並びました。

12日頃を目安にお供えの菓子や果物が
揃い檀家の「寺参り」が始まります。



お盆は各家々にお参りをします。
正定寺も8月3日から既にお盆の
棚経が始まっています。

各家で和尚さんのお勤めが終わると
檀家さんはお布施をその場でお盆にのせて
差し出す事が多くなりました。

でも、旧家は今でもその場で和尚さんに渡さず
盆の三ケ日の間にお寺参りをして
丁寧にご本尊さまにお供えします。

これは、
「暑い中、和尚様がわざわざお参りしていただいたので
お寺に出向き丁寧にお礼をする習慣が今でも残っているからです。」

中元がデパートから宅配で届く昨今ですが
一昔前は、わざわざ暑い中相手方に出向いて日頃の
お礼を述べていました。
お返しも又同じです。

正定寺は今でも檀信徒の2割は昔の様に
お盆のお寺参りをします。

お盆の寺参りで涼しい書院で出される
抹茶を楽しみにしている檀家さんの子供。

見るたびに大きくなっていく姿がとても
楽しみです。