正定寺の閑栖  (しょうじょうじのかんせい)

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寺院の会員登録と年会費

2013年01月29日 | 日記
本をAmazonで注文をしました。
支払いはクレジットで行いました。
とても便利で簡単に買うことができます。

クレジットカードには年会費が数万円から
無料のものまでたくさん種類がありますが、
私のカードは千円程度年会費がかかります。

別にAmazonで本を買うのにクレジットカードは
必ずしも必要ではありません。

ただ、カードは便利で特典サービスも
付いています。

昨日、先住職の部屋を整理していましたら
大正14年(88年前)の位牌堂の
「位牌受入帳」がありました。






限られたお家の位牌だけを安置して
毎日のお勤めを行います。
これを「日牌」といいます。
月の命日にお勤めすることを
「月牌」といいます。

クレジットカードの登録と同じで
安置できる家は審査があり、
問題のないお家だけが、
はれて位牌堂を利用することができます。

その「受け入れ帳」には年会費も記されて
います。
4円~50円位の会費でそれぞれ違います。

クレジットカードで言えば、普通カードや
ゴールド・プラチナで年会費が違うのと同じで
サービスもそれぞれ違ったと言います。

4円の方は祥月命日に供養されます。
10円になると月に一度・20円以上は
毎日追善の供養がなされてお茶湯までも
お供えされます。

その後、安置されている檀徒に限らず
年会費をお願いすることになりました。

これが寺院で言う年会費「護持金」の事です。

世間には、
寺院会費はもったいないし、別に寺院のカード登録(檀家登録)を
していなくても、お寺が必要になればその都度「入会・退会」を
繰り返せば事は足りる。
と考える人もいるかも知れません。

こんな問題提議をすると昨年某公務員を退職した某元役員の
タカちゃんは「正定寺の檀家の4分の3はそう思っていると思う」と
ネガティブな意見を言いそうです。

・・・・・
それにしても
「檀家さんは菩提寺(会員登録先やカード)」をどんな風に
思っているのか気にかかりました。

菩提寺と檀家さんを会員登録と年会費のクレジットカードにたとえる
こと自体が不謹慎なのですが、菩提寺の布教(サービスポイント)が
檀家さんのカード(心)に貯まる工夫も私たち僧侶に求められているような
気がします。
ポイントが貯まれば少しは菩提寺の意義が認識されるのかも
知れません。

ちなみに昔の位牌堂の位牌は各家ごとに
違いました。

こちらはプラチナカード所有者



前に並ぶ一般カード(通常位牌)とその大きさが
違います。

現在の正定寺は全て同じ位牌になっています。
ゴールドカードの方もプラチナカードの方も
同一のカードを持つことにしました。
年会費も同じです。




でも、プラチナカード所有者は一般カード所有者に
比べて良く買い物(参拝)をします。

当然、ポイントはたくさん貯まります。

仏さんのように心が穏やかになってきます。
金品ではない「宝物」がたくさん増えます。

ポイントが貯まれば貯まるほど、
預金通帳のお金(煩悩)が減っていきます。
塵が少しずつなくなってきます。



どうも、カードの種類ではないようですね。


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