この季節,先生方は企業の方からカレンダーを頂戴することが多い.
午前中,同じ部屋のとある先生へお客様が訪問された.
どうやらカレンダーを届けに来たらしい.
簡単な挨拶を済ませた後,席に戻られた先生は「最近はカレンダーを持って来て下さる方が少なくなりました.このご時世だからですかね」とおっしゃた.
自分はGoogleカレンダーのようなものが普及したせいもあるかもしれませんねと返事をした後,学部生のときは研究室の教授の部屋に沢山のカレンダーが入った段ボール箱があり,好きなものを取っていったこともあったなどの経験談もついでに話した.
すると先生は,「毎年このカレンダーを貰う時期になると,人間交差点という本の中で,北海道の田舎まで営業の人がカレンダーを届けるという話があり,新人の子になぜそこまで届ける必要があるのかと質問されるシーンが思い出されるんですよ」と言われた.
少し前まで一般社会でこれほどまでに大切に思われていた風習も時の流れと共に変わりつつあることを感じたひとときであった.