T3研究所

貨物輸送(Transport)、旅客輸送(Travel)、観光(Tourism)の国内外の動向を、独自の視点で発信

激安旅行を会員制ネット販売

2010-08-17 14:28:49 | 日記
クーコム株式会社はトクートラベルサイトで、ホテル・宿の
「空室」を、今までは市場に出回らなかった最大96%オフの
激安で、インターネットを使って販売している。

ホテル・宿は通常50%の部屋が埋まればペイするというが
残り50%の「空室」を利用し、手数料をとらずに会員に
販売することで、今までは市場に出回らなかった低価格で
提供することができる。

利用者は、月440円の会費を払って会員登録し、サイト上に
掲載された激安な宿泊施設を予約できる仕組みだ。
2010年8月現在、会員数は約95万人に達しており、月間4億円
の会費で運営できることも販売手数料を取らずに運営できる
要因となっている。
トクートラベル

「空室」をなんとか埋めたいサプライヤーと、安く「空室」を
利用したい旅行者を直接結びつけた見事なビジネスモデルである。

さらに、同社は最近フラッシュマーケティング手法を使った
「トクー!ポン」の販売も開始した。これは、『24時間以内に
100人集まったら、50%割引のクーポンを発行する』といった
条件を提示する代わりに、通常よりも割引率が高い有利な条件の
クーポンを販売し、消費者の購買を促進するもので、日本では
これから徐々に出現してくるだろうと思われる。


国内貨物、荷動きが回復

2010-08-16 08:57:42 | 日記
日通総合研究所の「企業物流短期動向調査」によると、4~6月期は
「荷動き指数」がプラス14と、直前四半期比8ポイント改善した。
指数が2ケタのプラスになるのは2007年1~3月期(プラス10)以来。
7~9月期の見通しもプラス13と前回見通しより13ポイント改善した。
発表記事

国内運輸及び物流各社の4-6月期四半期決算も売上高は伸びている。
しかし、荷量は戻っても単価が下落しており、営業利益が圧迫されて
経営的には苦しい状況が続いているようだ。

単なる「運ぶ」や「保管する」はコモデティ化によって価格競争力を
失いつつあり、生き残るためには運輸・物流にまつわる付加価値を
組合わせた商品メニューやサービスの開発が求めらる。

航空業界に薄日、第一四半期実績

2010-08-14 11:11:42 | 日記
JAL、ANA両社から発表された第一四半期の輸送実績が
航空旅客の回復を示している。

JALの発表によると、国際線では人数は前年同期の2.6%減少
だったが、不採算路線からの撤退や機材の小型化で輸送効率が
高まり、搭乗率は72.1%と10ポイント以上改善した。
国内線でも、人数は前年同期の0.4%減少したが、同様に
供給も見直しによって輸送効率が高まり、搭乗率は57.9%と
4ポイント近く改善した。

またANAの発表によると、国際線では積極的な路線展開により
人数は前年同期の24%増加、搭乗率も76.9%と10ポイント改善した。
国内線でも、人数は前年同期の4.6%増加、搭乗率は61.5%と
6ポイント改善した。

一部報道では、6月単月のJALの国内線旅客数が対前年割れから
JALの先行き不安を指摘するものもあったが、単月の動きに
一喜一憂するのは、いかがなものか?数値的にはANAより若干
劣るものの、JALの回復は素直に認めるべきであろう。

JALとANAが切磋琢磨し、外国航空会社との競争に打ち勝って
欲しいと願っている。

品川駅に次世代型の自販機

2010-08-11 16:14:42 | 日記
JR東日本ウォータービジネスが10日品川駅に次世代型の飲料自販機を
設置した。同社の発表によると、以下の機能がある。
①遠目には「朝のコーヒー」などの独自画像を流してお客を誘導
②自販機の前に来た客の顔から性別と年齢などの属性情報を認識 
③その属性に合わせてお勧めのコーヒーやジュースを並べて表示
④選択した商品を詳細情報とともに大きく画面表示
同社発表資料

思うに、将来は角膜で個人認識まで可能になり代金はSuicaではなく
個人口座から自動引き落しされる時代が来るだろう。
一方で、誰がいつどこにいて何を買ったか、瞬時にトラッキングされるのは、
インターネットに行動管理されているようで個人的には大きなお世話という
気もする。