天路歴程

日々、思うこと、感じたことを詩に表現していきたいと思っています。
なにか感じていただけるとうれしいです。

地上三センチの浮遊

2013-07-06 19:47:09 | エッセイ
「ピンク ピンク ピンク」
甘くて、柔らかくて、優しくなる色です。いろんなトーンのピンクがありますが、攻撃的な要素が全くない色です。限りなく愛にあふれている色だと思います。そして、色っぽい色でもあります。(セクシーほど情熱的ではなく、艶ほど洗練されてないイメージです。)ピンクの色の種類に「エロス」というのがあるそうですが、まさしくエロスを体現した色だなと思います。

ピンクは感情や本能に近しい色のような気がします。包容力と愛らしさを合わせ持った色でもあります。そして、少し浮世離れした色です。(キューピッドピンク、フェアリーピンクという名前のピンクがあるぐらいです。)

逆に、幼さを感じさせる色でもあり、スマートさに欠ける色とも言えそうです。くどく、甘ったるい、トゥーマッチになりがちな色です。理性や知性、冷静さや硬質さ、論理性や社会性を表現できない色です。粋な色ではなく、野暮になりがちな色です。(野暮は全くダメなものでもなく、可愛いにつながるイメージもあるのです。日本の文化は難しい!)

かといって、他の暖色系の色のように攻撃性、強さ、外向的、激しさがあるかというと、そうでもない。おっとりと、ほわほわふわふわしている感じです。目の覚めるようなフーシャピンクやコーラルピンクでも、甘さが漂っているのです。

桜色、桃色、紅梅色、朱鷺色、躑躅色、日本語で表すピンクの種類はなよやかです。儚さや愛らしさを感じます。

外側はどんな色を纏っていても、どこか心の片隅にピンクを私は持ち続けていたいと思います。それは、希望のかけらになり、優しさの源になるからです。