1963年5月1日、埼玉県狭山市で女子高生の誘拐事件が起きた
身代金を採りに現れた真犯人を警察は取り逃がし、女子高生は遺体で発見された
誘拐事件とは縁もゆかりもない石川一雄さんが別件逮捕されたのが5月23日。
それから58年になる。
その事件のちょっと前、同年3月31日にも「吉展ちゃん事件」で
警察は身代金を奪われたまま犯人を取り逃がしていた
相次ぐ大失態に警察は組織を挙げて、何が何でも「生きた」「犯人」逮捕をと
物証や事実より周辺住民の差別を悪用した見込み捜査
ターゲットは市内の被差別
子どものころから働いて貧しい生活を家族みんなで支えあい
学校にもほとんど行けなかった石川さん
当時あるある、
今の格差社会以上に、差別は露骨でその結果の格差、貧困だった
5月23日の逮捕の容疑は
接触事故の相手方ともめて殴った
寒い日に、友人の上着を勝手に着て帰った
というほんの些細なことで、どちらも話し合いで解決済み
これで捕まえて取り調べの中身はJK誘拐殺害事件
マスコミも警察の情報を一方的に流し、犯人と決めつけた報道
長期勾留で自白を強要し、証拠を捏造
どの「証拠」も発見経過から不自然で、被害者の持ち物とされるものも別物
これまで裁判所はそういう警察検察の不手際をしりぬぐいして
こじつけで、常識ではありえない解釈をして、有罪にしてきたけど
今、3回目の再審請求でやっと検察側の証拠が弁護側にいろいろ開示されて
自白を作り上げていく過程が録音テープでわかったし
現代科学で物証の新しい鑑定もできたし
裁判所がきちんと事実を見直し、証人を呼んで話を聞けば
再審で無罪になるのは当然
だけどどの裁判長もその決定をしないまま引き延ばされ
年月が過ぎていく
一日も早く、事実調べと再審開始決定を
↑コロナ禍前の一昨年10月31日の集会
↑これは数年前、同じ時期に無実で囚われていた「獄友」と
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