世界の人権・紛争・平和

ヒューマン・ライツ・ウォッチ 2024年人権ビデオ・トップ10

1.イスラエルによる白リン弾の使用

https://x.com/hrw/status/1798271131700334637

イスラエルがレバノン南部で白リンを広範に使い

民間人を重大な危険に晒し難民化を引起している。

イスラエル軍は2023年10月以降

レバノン南部の少なくとも17の自治体で

白リンを搭載した弾薬を使った。

その内少なくとも5つ自治体で

白リン弾が上空から居住用建物に直接使われた。

白リンは酸素に触れると発火し多くの場合に

恐ろしい致命的な火傷を負わせる

白リンの居住地区上空での使用は

民間人を不必要な危険に晒すことで戦争法に違反している。

ヒューマン・ライツ・ウォッチは以前にもイスラエルによる

白リンの違法な使用を取りまとめてきた。

民間人保護をより強力にするために

白リンの使用に関するより強力な国際基準が必要だ。

2.トランプ大統領政権は人権への重大な脅威

https://www.youtube.com/watch?v=zns9PN5Lc7s&t=33s

ドナルド・トランプによる米国大統領としての2期目は

人権に大きな脅威をもたらす。

トランプの1期目は人権を侵害し

民主的なプロセスを軽視して重大な懸念を生じさせた。

トランプ政権下での人権への脅威は政策と行政を巻き込み

  • 高官へのチェックを弱める。
  • 司法省をトランプの「敵」に報復する武器にする。
  • 数百万人の移民を拘禁して集団強制送還を行う。
  • 生殖権と女性医療を更に弱める。
  • 人種差別に対する保護政策の撤回など白人至上主義政策を促進する。
  •  国外の独裁主義や人権侵害を行う指導者を支援する
  •  人道援助への資金支出を停止する。

世界の指導者、連邦と州の労働者、活動家、一般市民は人権を保護し、

トランプが公約した人権侵害を行わせないようにする役割を有している。

 3.スーダン:西ダルフールでの民族浄化

https://www.youtube.com/watch?v=V2uydnp1HSg&t=4s

ジュネイダの人権派弁護士 ジャマル・アブドゥラー・ハミス

起きたこと全ての内で、最も私を動揺させたのはモハメド・アダム診療所で起きたことでした。

警告文 この映像は暴力・拷問・遺体を表す描写とイラストがあります。

歩いて入って行くと、診療所の南東の角で友達のムッダティールを見つけました。

寝ているように見えました。

全く普通に見えました。

でも実は死んでいました。

私が着いた時、彼が背中を撃たれたと聞きました。

銃弾がすごく大きかったのでDShk重機関銃で撃たれたんだそうです。

銃弾は貫通していませんでした。

 ナレーション

2023年4月15日にスーダンで内戦が勃発した。

2人の軍事指導者が協力し2021年10月に連立政権を倒して以降

その2人は権力を目指して争っていて

その権力闘争がエスカレートした結果である。

内戦は国軍が即応支援部隊もしくはRSFと呼ばれる自治軍と戦うという構図だ。

2023年4月24日までに武力紛争は西ダルフール州の州都ジェネイナに拡大した。

それに続く残虐行為が、その責任者を裁判にかける目的で、

ジャマル弁護士と地元の人権活動家によって取りまとめられた。

 ジュネイダの人権派弁護士 ジャマル・アブドゥラー・ハミス

事件が起きた4月24日に私は

私たちの団体のメンバーである同僚と一緒に

アル・サダカ診療所にいました。

私たちはその診療所で活動していました。

役割は死傷者への違反行為を取りまとめることでした。

診療所に搬送した全ての人達について記録取りまとめていました。

数、名前、(部族的)背景と情報などです。

それら全てを記録とりまとめたのです。

 ナレーション

ジャマルと同僚たちは虐殺に1つのパターンがあるのに気付いた。

RSFとその同盟アラブ族民兵組織は医師・弁護士・人権活動家を狙って攻撃した。

多数派であるマサリット族と国内難民のためのキャンプも組織的に標的にされた。

ジャマルや西ダルフール州内の人は皆暴力を嫌というほど知っている。

RSFの前身であるジャンジャウィードによって攻撃された後の2000年代初頭

故郷の村々から逃げ出したことを覚えているのだ。

多くのマサリット族を含む数千人が難民化した。

ジュネイナ郊外に拡大した国内難民用キャンプに避難したのだ。

その後の武力紛争は

マサリット族のような非アラブ族の農民と

定住を始めたアラブ族遊牧コミュニティの間にあった

土地他の資源を巡る年にわたる緊張関係を背景にして起こった。

2023年6月15日にRSFとアラブ族民兵組織は

残っていたマサリット族の居住地を制圧した。

マサリット族他非アラブ族の数万人がジュネイナ中央部から逃げ出し

スーダン国軍の基地があるアルダマタ北部郊外に向かった。

RSFと民兵組織は援助物資の輸送車列を攻撃し

成人の男性と女性更に子供を傷つけ殺した。

 ジュネイダの人権派弁護士 ジャマル・アブドゥラー・ハミス

私は負傷した友人のヨセフ・ハロウン・カベロに付き添っていました。

数分後にRSFの軍服を着た8人程の民兵が表れました。

有名なアラブ族民兵組織の者たちも一緒でした。

その者たちは住民と口論していました。

私たちに発砲したんです。

子供、女性、年寄りも若い男性も、胸を撃ちました。

恐ろしい光景でした。

どうやって逃げようと考えました。

逃げる道が必要でした。

どうやって逃げたかって?

襲撃者たちは逃げる人々を追って谷に駆け下り、

水の中にいる人々を撃ちました。それは恐ろしいことでした。

進むことも戻ることも出来なかったのです。

谷間の淵にあった草と林の中に隠れました。

それは6月15日の夜明け前のことでした。

それからジュネイナに逃げ戻るチャンスが訪れました。

アル・マジリス区内でも恐ろしいことを経験しました。

幾つも通りを駆け抜けたのですが、そこら中で女性や子供の遺体を見ました。

個人的に知っていた人達でした。

追われていたので、走り続けました。

 キャプション

虐殺はジュネイナ市内とジャマル弁護士を含む数千人が

避難先を求めて逃げたチャドに向かう道路上で数日続いた

 ジュネイダの人権派弁護士 ジャマル・アブドゥラー・ハミス

知人にあったので頼みました。

「怪我をした友達のカベロを乗せてくれ、僕は大丈夫なので、皆と一緒に歩いてついて行く」 

知人は「車は一杯だけど載せられるよ」って言ってくれました。

しばらくして私たちは(RSFとその同盟民兵組織から)攻撃されました。

弾が四方八方から浴びせられ始め、人々が殺されていきました。

その瞬間に9歳位の男の子が

ヒステリックに泣きながら来て、私にしがみついたんです。

歩いて行くと大きな塹壕がありました。

でも近くにいた民兵たちは、私たちが塹壕に入るのを見ていたんでしょう。

私たちを塹壕から出させ、暴行・拷問をし、頭越しに銃を撃ち始めました。

ヤツラは私たちを殺すのかどうかについて、口論していました。

持ち物は盗られました。

私は携帯電話を2台とUSBスティックを1つ、現金少々を持っていました。

9歳の男の子は私の傍で横になっていました。

暴行と拷問は激しくなり、金属の棒と、木の棒、ムチなどを使って殴りました。

年少の子供はもう耐えられなかったのです。

私たちは腹ばいになっていたのですが、男の子は立ち上がりました。

男の子は頭を撃たれ、頭は砕け散り、即死でした。

2番目の民兵グループが私たちに尋問を始め

私たちの出身部族を尋ねました。

マサリット族だと答えたたら、即殺されたでしょう。

私はマサリット族だったのですが、それを否定しました。

更に圧力を掛けて来たので、私はバルゴ族だと言ったんです。

すると誰かを連れてきて、私にバルゴ語で話かけさせました。

バルゴ語を話せたので応じると、「兄弟は行っていい」と言われました。

私たちはチャドに入りました。

チャドの当局者が目の前に現れてショックを受けました。

チャド国軍の軍服はRSFにとても似ていて、ムチも携えていました。

彼らは全員、ムチと銃を持っていました。RSFも同じなのです。

私たちのグループが彼らの方に向かって走り出すと、

チャド軍は走るのを止めろと言いました。

私たちは又RSFに出会ったかと思って驚いたのです。

それで私たちはアディコン(スーダン)に向かって駆け戻りました。

兵隊たちが走って追いかけてきて、「私たちはチャド当局の者だ」と言ったんです。

軍服にあるチャド国旗を見るまで、信用できませんでしたね。

「私たちはチャド当局の者だ。此処はチャドで、あなた方は安全です。」

「あなたがたの同胞が多数此処に、あなた方の前に到着しています。歓迎しますよ。」

私はとても疲れていて、それで兵隊さんたちは私を病院に運んでくれました。

「そこにいる間、誰を私は見つけたと思いますか?」

車に乗せるのを手伝った友達のカベロだったんですよ。

彼も国境を越えられて、兵隊たちが病院に連れて来てくれたんです。

これが、私たちの恐ろしい旅の話です。

西ダルフールで起きたのは、大きな衝撃と身の毛のよだつ虐殺でしたが

私はまだたくさんの希望を持っています。

難民キャンプと外国での生活は厳しいです。住む場所ではありません。

ジェネイナが復興すること、そして私たちが帰還できることを願っています。

それは司法制度の復興に掛かっています。

法の正義が実行される必要があります。

人間の命の尊厳と人々の尊厳について語っている

人権と国際法の原則が、私たちには必要です。

西ダルフールにそれらが確立されれば、

私たちがジュネイナに帰れる望みが出てきます。

 キャプション

国際社会は民間人を守るためのミッションを派遣し、

武器禁輸措置を制定し、加害者の責任を問うべきである

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