船木誠勝 vs 鈴木みのる

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もう簡潔に。

同じ年のこの二人。入門しそこねた鈴木、
入門して将来エース候補になった船木。

Ｕや藤原組を経て、秒殺がウリのシュートのパンクラスを
二人二枚看板で注目を浴びて、(最初はヤオもあったそうで)

この二人の対決で一番印象深い一戦がパンクラシスト戦です。
飛び蹴りは出るは結果ムーブが大きな試合でしたが
一分数十秒殺で船木の勝利。
あの試合は永田所ではないチョークスリーパー決められた
鈴木の只でさえ怖い顔が白目で恐ろしい事になって行きました。

ただ、二人共に、相当ガチガチにシュートやったので
勝てない状況にもなってきて、特に鈴木は怪我に泣かされ
かなり負けが多かったです。近藤との試合はリングから落ちて
ＫＯ負けでしたし。船木はバスルッテンにボコボコにされ
負けたのに敗者が大会上〆でマイクを握り泣く。

そんな船木が命をかけた闘い、あのヒクソングレーシー戦。
死の覚悟をして東京ドームのリングに上がる。
あの緊張感の中、最大のチャンスに足の腱を切ってしまい、
最後、ヒクソングレーシーのチョークスリーパーで失神負け。
そのまま潔く引退してトレーナーや俳優やってましたね。

一方、鈴木はプロレスに上がる決意をし、肉体改造。
プロレスを舐めて嘲笑うもいつの間にか引っ張りダコになり
「世界一性格の悪い男」として、台風の目になり
東京スポーツプロレス大賞MVPを受賞するまでに、
キャラを確立。年明けの高校時代から仲の悪い永田との試合、
「これぞプロレス！」という試合を魅せた名勝負！

船木は４０歳過ぎて劇的に総合格闘技に復帰、桜庭に
敗退。唯一ある白星は、後輩というか弟子にあたる
パンクラス時代の若武者だった美濃輪育久事ミノワマン。
ミノワマンがシューズを履いていたのが弱点で
パンクラスでは禁じ手のヒールホールドで勝利。
ミノワマンは無差別級トーナメントを征した男ですし。
しかし、やはりブランク、年齢、無理が出て、
考えもしなかったプロレス界復帰！

武藤と組み、蝶野、鈴木戦で復活。鬼軍曹、山本小鉄も
感動する試合でした。勿論、武藤や蝶野のリードで。
全日本プロレスと契約し所属選手としてプロレス界復帰。

そして、ガチガチにシュートしてきた鈴木と
金網デスマッチって…(泣)
ただ、普通に見ても、あれだけシュートに拘った、
因縁の二人が二十年以上の時を経て、プロレスに戻る…
やはりプロとして育ったプロレスで闘うのは感慨深いです。

2009.09.26 船木誠勝 vs 鈴木みのる