ヤンディーズ

現在闘病中で「病んでいる」ボーカル&ギタリスト、「太郎」の独り言

私は貝になりたい

2008年08月08日 | ひとりごと
ギリギリで処刑を免れた加藤哲太郎氏の言葉の手記が、テレビドラマとなり
これが、その年の映像の賞を取ったのですよね。
東京放送(TBS)とかは原作者を巡ってモメたそうですが。

不朽の名作ですね。

このドラマは上官のイジメ的命令で死んでいた捕虜米兵を銃剣で刺した
一般庶民の床屋のおじさんが終戦後、GHQにBC級戦争犯罪人として逮捕され
いい加減な復讐裁判で極刑になるという、
旧日本兵が国内のみならず、937人がこういう理不尽な裁判で
処刑されていった実話です。
それが、ドラマでの悲痛な叫びに多くの人が胸を打たれたり、
敗戦の事を思い出されたでしょう。
(まだ、TVはそんなにメジャーではなかったでしょうが)

日本では横浜裁判ですね。何ともてきとうな量刑でA級戦犯7人より
死刑判決の数がハンパじゃない・・。
そして、「デス・バイ・ハンギング」の判決を受けた人が
マッカーサーの何だか判らない恩赦で相当数が減刑されましたが、
裁判というモノではありません。
前にも書きましたが、私、池袋サンシャインシティーに行くと
戦犯が収容されていた巣鴨プリズン処刑場跡に行き、手を合わせています。
かなりの人が「国に裏切られた」事となりました。

ドイツ、フランスでもナチスの裁判とかありましたが、

ここ日本では上官の命令は天皇の命令なんて理不尽な事され
責任逃れをした上官、部下の責任も全て自分が背負い、絞首台に登った
立派な上官。
このドラマでは、この前者に当たりますね。

フランキー堺主演。フランキー堺氏が亡くなった時、この人の代表作の一つ
「私は貝になりたい」がすぐ追悼番組でOAされました。
やはりこの人は本当の役者なんで、説得力ありました。

そして、90年代、リメイクでOAされた所ジョージ氏主演の同作。
素人チックな所さんの演技も中々、堂に入ったモノでした。
しかも、処刑シーンまで。(堺氏バージョンはそのシーンなし)

「こんな思いをするなら、牛や馬の方が良い。いや、牛や馬は、
また人間に苛められる。それなら、海の底に眠る貝が良い。
・・・・私は貝になりたい・・・・」
というようなフレーズで遺書を書きエンディングを迎えます。

中には「かわいそうなモノは観たくない」と避ける人もいらっしゃいます。
逆に、処刑シーンの怖いもの見たさで、
ビデオ借りてきた「前居たバンド」のドラマー・・・・・(爆)
そして、この話の意味を知らないで「私は貝になりたい」と
言っていた人もいましたな。

実際にあった事がこうドラマになり、今度、SMAPの中居君が
映画で主演しますね。
坊主頭にもなり、ゲッソリダイエットもして。

また、終戦の日が近づいてきます。
さて、映画はいつ公開なんでしょ?冬頃という噂も。
(発作起こすしブルーになるから観には行かないでしょうけど・・・だぶん)


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3 コメント

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戦争とは。。。 (ニャロメ)
2008-08-09 15:49:05
 オコンニチワ !! 、太郎さん。

戦犯者を裁く、東京裁判や横浜裁判ってまるで中世の魔女狩りの裁判みたいで、理不尽な異常な裁判でしたね。

今の時代でも続くアメリカ国家の経済や政治の世界での傲慢さに腹が立ちますが、この映画の様に日本の悲しい不遇の時代の日本に対するアメリカの仕打ちにも激しい怒りを感じます。

実はアメリカが当時の大不況の脱出案として日本に仕掛けた罠である太平洋戦争の真実を、軍需産業の実験場として日本を選んだと言う真実を、特に昭和史と言う物を学校でも確りと教えて欲しい物ですね。
ニャロメは別に国粋主義者ではありませんけれども、真実を知る事はとても大切な事だと考えています。

ことしもニャロメは靖国神社へ英霊たちの御霊を弔いに行って参ります。
返信する
男の中の男 白州次郎 !! (ニャロメ)
2008-08-09 16:25:16
アメリカと日本を含めて唯一マッカーサー元帥を怒鳴りつけた熱血漢の政治家ですね。

日本の価値観を全て否定して取り壊そうとした傲慢なGHQの最高責任者に噛み付いた素晴らしい政治家でした。

我々は戦に負けたのであり、貴様らの奴隷になったわけでは無い !! って言う言葉がとっても印象的でした。
まさしく、ラスト・サムライですね。

後にマッカーサー元帥は自分の誹を認めて、心より彼に対して謝罪をしたそうです。
返信する
ニャロメさん (太郎)
2008-08-09 18:07:16
魔女狩りというか、まあ、単純に
復讐裁判ですね。
日本が開戦しなくてはいけなくなったのは
アメリカですし、ハルノートなんて
無茶苦茶な条件だされたら・・・もうどうしようもないですね。
石油も無かったですしね。
ただ、情報戦から、戦局まで、日本は
負け続けでしたが、

未だに残る、アメリカの言いなり。
日本の良い文化が失われたのは
私は未だにGHQの押し付けがましい
教育改造が原因だと思っています。

と、コレ以上書くと熱くなりそうで、
この辺りで押さえていきます(汗)

ただ、矢沢永吉は「なんで、言葉まで占領されなかったんだ!」と
海外に出た時、嘆いたそうですね。

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