２４０ＺＧ（ＨＳ３０Ｈ） （17）

　ここまで来て、仕様確定に困難を極めてます・・・。できるだけ７３年当時の仕様に近づけようと思ったんですが、リサーチ不足のまま着手したのが大きな間違いです。

　ニスモのレストア車両って、当時に近い形なのかと思ったらかなり違うみたいです・・・。やっぱり問題はフロントのオーバーフェンダー、このゼッケン２３の通称「獅子顔」カラーリングの車両は、フルワークスのオーバーフェンダーで走行した形跡が発見できません。画像は７３年３月の「富士３００キロ」で星野一義選手がドライブしたものですが、たぶんこれが７３年の初戦でしょう。ここから１０月の「富士マスターズ２５０キロ」まで、ずっとフロントがセミワークスフェンダーなんですね。この年にはまだ１１月に「富士ビクトリー２００キロ」がおこなわれているのですが、その時にどんな姿だったのか情報がありません。でも最後だけフルワークスって事は無いでしょうね。

　当時ワークス車両はほとんどフロントはセミワークスだったみたいです。弟からも情報が寄せられて、フルワークスだとブレーキング時に路面に接触して破損するケースが多かったみたいで、それを嫌がったようです。そう言われてみると、フルワークスの車でも、フロントスポイラーと重なる部分は１段カットして薄くしてある車が多いです。

　そこで、またまた悩んだ結果としては・・・、「レストア車両を再現」という、ちょっと締まらない結果となってしまいました。当時仕様は、もう少し情報を集めてリベンジです。これはもう１回作りますよ！　しかし、この当時のレーシングＺは、本当に情報が少ないです。ハコスカに比べると可哀想・・・、どこかの出版社でキチンとリサーチした本を出版してくれないかな～。