ワ-ルドインベスターズTVの総合プロデューサーの石田和靖さんからは、いつもためになるメルマガをいただいております。
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今回は、「人類の共生」についてのお話です。
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昨晩は、世界一の銀行HSBC(香港上海銀行)在日CEOを務められる、山田晴信さんの勉強会に参加してきました。 中国金融研究会<三思会>の主催です。
⇒ http://sansihui.heteml.jp/website/index.html
★今後、どんな世界になっていくのか?★
そんなテーマで、世界経済と金融システムの観点から、非常に興味深い、それでとても納得のできるお話をいただきました。 山田さんいわく、「これまで以上に倫理観が求められる」と言います。 それはなぜか?!
世界の人口が増加し、そしてそれらの人々がものすごい勢いで豊かになり、特にインド・中国といった巨大な人口を抱える国が育ち、資源・水・食糧などあらゆるものが不足してきている。
色々なものが不足していくのが目に見えているのだから、それを奪い合いしていたら、地球は壊れる。 だから「共生」というかたちを考えなくてはいけない。 世界中の人みんなで、分かち合えるような方法を考えなくてはいけない。と、世界中がいまそのような空気になっているのは事実です。
だから、そのような「ビジネス」や「金融の仕組み」が必要とされ、そうでない仕組みは淘汰されて無くなるだろう。
これまでの投資銀行業務は、消えてなくなる。イスラム金融の仕組みは、ますます世界がそれを学び、拡大する。グローバル化とは、「他国、他民族、他宗教の文化を受け入れること。」と前にも書きました。
World's Local Bank(世界的な地域密着銀行)と呼ばれるHSBCは、世界80ヵ国に約8000以上の拠点を持つ巨大な銀行なのですが、各国・地域ごとに、現地の習慣や文化に合わせた銀行サービスを提供。 これがWorld's Local Bankです。
それに対し、日本のルールを世界に押し付ける、日本独自のやり方で銀行サービスを提供しているのが日本の銀行。 どちらが「共生」と呼べるかは一目瞭然。
HSBCはいち早くイスラム金融にも参入して、そのサービスを展開しています。 そして、世界的な産油国であるUAEの「アブダビ」 アブダビにはいま、「マスダールシティ」という環境開発都市を建設。産油国が石油に代わるエネルギーとしてゼロカーボンの開発を進めます。
なぜ、自分の国の商品である「石油」を否定するかのような、環境開発を推進し、そのような経済特区を建設しているのでしょうか?
原油の需要が膨らみ、供給が不足してくると、原油価格は高騰します。
実は、原油価格の高騰を中東諸国は望んでいません。原油にはOPECも発表している適正価格(1バレル70ドル水準)があり、その価格を維持していくことが、産油国の思惑なのです。
なぜなら、原油価格が高騰すると、政治的な力が加わるから。 そしてそれは時として、周辺国を巻き込んだ戦争に発展してしまうことを、彼らは歴史的に経験しているからです。
世界とどうやってうまく協調していくか?
産油国が環境開発都市を作っているのも、いわゆる「共生」と呼べる、先々の将来へ向けた発想ではないでしょうか。 昨日のHSBC(香港上海銀行)在日CEO山田さんのお話の後に、急遽、私も20分ほど講演することになりました(汗) 山田さんの後で、少し緊張しましたが、私からは、「イスラム金融とHSBC」というテーマで、簡単に小話をしました。 たった20分でしたが、多くの方にイスラム世界を少し知ってもらって、とても充実した勉強会となりました。みなさんありがとうございました! 「共生」そして「イスラム金融」。本日の重要キーワードです。 イスラム金融に関してもう少し詳しく知りたい方は、以下の動画をご覧いただければと思います。
(※検索タグ:イスラム金融) ⇒ http://tinyurl.com/ybpg8zs
産油国は原油価格が上がれば喜ぶのだとばかり思っていた自分が本当に恥ずかしくなったお話でした。
今、香港や中国に出かけてみて下さい。一日中ものすごい勢いで高級料理がたいらげられています。残飯の量も半端じゃない。
元々中国では、大食漢は大歓迎され、皿を綺麗に食べてしまうより残すことを美徳とする習慣があります。
これを、大富豪階級だけがするならさほど問題はなかったかもしれませんが、豊かになった中華系民族が皆このようなことを始めたら・・・。
我が民族の習慣を、グローバルに考えてみる。他国に良い考え方があるならどんどん取り入れる。これは、昔から日本人が得意だった「他人に学ぶ」精神だと思います。
この地球全体を救えるのはアメリカじゃない。
細やかな心配りと温厚な精神、質素倹約が習慣付き、被災地でも略奪が起こらない崇高なモラルのある我々日本人だと思うのです。
もっと世界を知り、もっと世界をリードする日本人になっても良いと思います。
そして、世界はそれを望んでいるのだと思います。
明日からの大阪、東京、熊本で、多くの方とお話して来たいと思います。
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