たかきの独りごとパートⅡ

近況報告(感謝・感動・感心をテーマとし、今年度は家庭菜園が中心予定です。尚、不定期更新とさせていただきます。)

◎軌跡の出会い&平穏死の条件(その5)

2013-02-17 08:06:31 | 日記
☆富士山ライブカメラ(三ッ峠山頂カメラ) 今朝8時41分

★日曜日の今朝は、少しの雲は在るものの陽が射して来た。昨夜は晴れていたので、三日月や星が奇麗だった。早朝は霜で冷え込み、気温は氷点下のー1℃だった。散歩中に見た屋外に駐車されている車は、真っ白に凍っていた。
昨日義母95歳が体調を崩され、現在上さんは実家に泊まり込みで行っている。従って、昨日の昼食より1人暮らしで有る。おかずは、これまで作って有った物で済ましている。昨夜ご飯は仕掛けておいたので、今朝起きて見ると炊き上がっていた。(今朝のご飯は、格別に美味しく感じた:時に是までとお米は変わらないが・・・)
是まで余りにも上さん任せで、台所仕事は殆んどして無かった。突然の留守時には、困るのは当然である。
1)特に困ったのは、何が何処に有るか分からない。2)IHヒーターの使用方法が分かりにくかった等である。明日は味噌汁を作って見ようと思うし、昼食か夕食には麺類も食べたい。うどん&そば作りに挑戦して見よう!
かっての20数年前頃には、結構上さんの留守には家事もしていたのだが・・・今後の為にも、これを機会に家事を経験して置きたいと思う。
昨日新聞を読んでいたら、編集手帳コラムにこんな記事がありました。
地球上に生まれて死んでいった人類の総数は、さて?
人類学者の香原志勢(こうはらゆきなり)さんの説では、過去200万年の<累積人口>は約1120億人と試算されたらいい。従って、親と子の出会いは「1120億分の一」の幸運ー殆んど軌跡であるらしい、と書いてあった。
昨日は義母の体調不良に接し「編集手帳コラム」からの、この軌跡の出会いを大切にしたいものだと感じた1日だった。
では、最後は平穏死の条件の9~10個目を!

・10個の平穏死の条件とは(長尾クリニックの長尾和宏先生)
1、平穏死できない現実を知ろう!
2、骨折をシミュレーションしよう! 転倒、入院による認知症
3、多額の年金を残さないこと
4、平穏視させてくれる施設を選ぶ
5、往診してくれる在宅医を探せ!
6、24時間ルールを誤解するな!
7、救急車を呼ぶ意味を考えよう!
8、死ぬ前に葬儀屋さんと勇気を出して話してみよう!
9、「がん」も「非がん」も、脱水は友
10、すべての病気に緩和医療を

9、「がん」も「非がん」も、脱水は友
 2人に1人ががんになる時代です。3人に1人はがんで亡くなります。なぜかがんは特別扱いされますね、国立がんセンター、県立がんセンター、がん専門医、抗がん剤専門医もいます。がんは特別視されますけど、がんになるかそれ以外かです。それ以外の代表は老衰、認知症、骨粗しょう症、パーキンソン病などの神経難病ですね。がんは急激な経過をたどります。平均の在宅期間は1.5ヶ月です。がんでも穏やかな進行のものと急激な進行のものがあります。緩和医療を行います。非がんだとその倍、10~20倍の期間を過ごしますから、家族が介護を続けられるようレスパイトケアが大事です。医学管理も非常に重要で、検査と入院を繰り返すことになると思います。

食べられなくなって脱水が起こります。脱水は悪いことのように言われますし、脱水になったらいけないような気がしますが、終末期においては脱水は良いのです。なんで良いかというと、脱水のほうが苦痛が少ない、長生きする、そういう論文もあります。脱水は悪いことじゃないんです。カラカラの方が楽で長生きするんですね。がん末期に高カロリー輸液にしてしまうと、がんがどんどん大きくなります。がんが栄養を取って大きくなるから、胸に水が溜まって、痰が出て、吸引しながら亡くなっていくという事もあります。自然に任せると良く、脱水は悪くないことを覚えていただけたらと思います。

昔は8割の人が家で亡くなっていました。1970年代半ば、病院での死亡が在宅死の数を上回りました。がん患者の約9割が医療機関で亡くなっています。自宅はたった6%程度です。病院に入ると何かいいことあるかもしれないと病院に行く人もいたり、核家族化で家にいられない人もいると思います。兵庫県はがんで亡くなる方の数がトップです。でも1割の人しか家で亡くなっていません。厚労省は家で過ごせと言います。その方が医療費も多少は少ないかもしれないし、その人らしいQOLを保てるという意図もあります。しかしそれはなかなか実現しません。なぜならお医者さんが大変だからです。24時間診るというのは本当に大変で、私も診ていますが、夜中も起こされるし、朝から往診に行くし、ひっきりなしに電話がかかります。ほとんど眠れません。これでは病気になる人もいると思うし、奥さんに怒られる人もいると思います。

在宅看取りをしながら気付いたことがあります。医師からすらなかなか信じてもらえないのですが、自然経過に任せると本人の苦痛は少ないです。自然な脱水があると胸水や腹水がたまりにくいのです。水を抜くこともほとんどない。亡くなる直前までADL(日常生活動作)は良いです。癌性腹膜炎でも結構食べられます。腸閉塞だから食べられないのが普通だけど、食べられるんです。生きるとは食べることだから、私もちょっとでもいいから食べて生きていきたいと思います。

10、すべての病気に緩和医療を!
 緩和医療とは「痛み」を和らげる医療です。「痛み」には、身体的苦痛(疼痛、呼吸困難など)、社会的苦痛(働けない、ハンディキャップなど)、精神的苦痛(治療や病気への恐怖、見通しへの不安など)、スピリチュアルな苦痛(「なぜ死なねばならないのか」など答えのない問い)があると言われます。それも含めて、いろんな痛みを和らげます。麻薬は体の痛みを和らげるもので。今は非常に便利になって、様々な剤形があります。液体、貼るものなどとても使いやすくて普通に使えるようになったと思います。在宅医で大丈夫かと思われるかもしれませんが、緩和医療をちゃんと勉強しているので大丈夫です。

痛みは痛みでも、がんじゃない痛みを感じている人はたくさんいます。腰部脊柱管狭窄症が非常に多いです。緩和医療はホスピスで、諸外国で対象として多いのはがんとエイズです。緩和医療はすべての人に適用すべき概念だと思います。今まで麻薬の使用はがんしか通らなかったけど、がん以外の痛み、何にでも使えるようになっています。でもいい。線維筋痛症、骨粗しょう症にも使えるようになりました。緩和医療の対象が広がってきたというイメージを持ってもらいたいと思います。

在宅で看取っていると、皆が尊厳死だったと思います。不謹慎な言い方かもしれませんが、皆さん、亡くなった後に安堵の表情があります。大往生をしたと、仕事をやり終えたと、めでたい雰囲気すら流れる時もあるんです。尊厳死、平穏死だと感じます。


胃ろうはすべてが悪いものではありません。生きて楽しむための胃ろうもあります。胃ろうは元々、約30年前にアメリカで嚥下障害のある脳性まひの子供のため開発されたものなんです。口から食べられない人でも栄養摂取が可能になって長く生きられるので、先天性の奇形のある赤ちゃんのように、未来ある人には必要です。でもそれがなぜか日本では高齢者の延命に使われるようになってしまいました。何かおかしくないですか? 認知症終末期で、全く意識のない状態の人への胃ろうをどう考えるでしょうか。病院で研修医は「退院時に胃ろうにしないと家族が困る」と教育され、十分な同意なしに胃ろうにしてしまうと聞いています。そして内視鏡で胃ろうを入れていく技術がどんどんと発達する。その結果、日本では毎年20万人も胃ろう造設者が増え、亡くなる方を除いても合計すれば甲子園球場8個分の40万人にもなるそうです。中には胃ろう専門の高専賃まであるそうです。特養に胃ろうの人は受け入れられにくいので、逆に入れるよう枠を用意しているという訳の分からないことになっているようです。

胃ろうの何が問題かというと、注入を中止できないことです。本人が植物状態になっても中止できない。やめれば医師が罪に問われる可能性があります。だから、日本静脈経腸栄養学会というところで、注入中止のガイドラインを作ろうとしています。生きて楽しむための胃ろうは必要です。活用して、床ずれが治って元気になったり、口から食べられるようになったり。またALSの方については延命ではなく福祉用具として捉えることができます。胃ろうがすべて悪いのではなくて、病気、病態、病期を考えて活用することが大事です。

尊厳死のキーワードとしては、人間としての尊厳が保たれること、そしてあくまで本人の医師であって、家族は関係ありません。不知、かつ末期であるという事です。憲法13条には、幸福追求権があります。私たちはそれを求められるんです。尊厳死と安楽死はまったく異なるということをご理解下さい。死を早める積極的安楽死や自殺幇助を尊厳死とは考えません。


日本では、助かる見込みのなくなった時に延命処置を行わないでほしいと意思表示する「リビング・ウィル」と言われる方法があります。私は臓器提供カードにリビング・ウィルも書いていいと思っています。たとえ認知症になった時でも、延命を拒否する権利は備わっていると思います。延命中止の合法化は、医療者ではなく国民を中心に進められるべきと思います。

私自身は尊厳死ではなく「尊厳生」だと思っています。患者さんの中にも、生きていることがどうなのだろうかと思う人がおられます。尊厳を持って生きておられる状態でないといけないのではと思うのです。リビング・ウィルと緩和医療を両輪に、議論を進めていくべきと思います。

1992年には医師会が尊厳死を容認し、厚労省の終末期医療のガイドラインもできました。2005年には尊厳死法制化を考える議員連盟が発足して、今議論が活発化しています。この法案を通してほしいという活動が尊厳死協会の役割の一つです。どこの国もこの問題に悩んでいますが、なんとかしないといけません。こんなにも胃ろう患者がいるのは日本だけです。

私は、延命中止を合法化すべきと思っています。実際の現場では、医療者とご家族が、"阿吽の呼吸"で中止している場合も多くあります。医療者に聞くと、皆そう言います。でもこのままではいけません。これから確実に高齢者は増え、尊厳ある状態とは言えない状態で生かされる方が多くなってしまいます。ご家族が尊厳ある死を望んでも、医療者は逮捕されるから中止できない。その人が生活の中で最優先していることに寄り添った結果が逮捕とは、おかしな話です。患者さんの力が必要です。患者さんの理解、力がないと世の中は変わっていきません。

私は尊厳ある「生」を生きること、その結果が尊厳死だと思っています。


*『「尊厳ある生」の「尊厳」とは何か』と講演終了後に長尾氏に聞いたところ、「嫌なことをされないこと」。


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・問題はなぜ起こるのか?

 それは、リーダーが、問題に挑む格好いい姿を見せるため

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ー「今日は何の日」ー
・八戸えんぶり(~20日)

▲マドリードで支倉常長の洗礼式(1615)
▲ハイネ没。58歳(1856)
▲歌劇「蝶々夫人」初演(1904)
▲東京帝大が聴講生の規定を制定し、女子の入学を許可(1920)
▲エジプト考古学者カーター、ツタンカーメンの墓を開ける(1923)
▲新聞に初の選挙広告、登場(1928)
▲日蓮宗の改革を唱える「死なう団」(日蓮会)が皇居前などで集団割腹(1937)
▲金融緊急措置令(新円を発行、預金封鎖)(1946)
▲イギリスが水爆製造開始を表明(1955)
▲マラソン、日本人初の世界新記録(1963)
▲三里塚少年行動隊結成(1970)
▲堀江謙一(54)が、足こぎボート「マーメイド」でハワイ-沖縄の110日の
 単独横断を達成し沖縄沖に帰還する(1993)
▲長野冬季五輪、ジャンプ団体 日本「金」(1998)

誕生:マルサス(経済学者1766) シーボルト(医学者1796) 
   島崎藤村(詩人・作家1872) 梶井基次郎(作家1901) 
   中村鴈治郎(歌舞伎俳優1902) 岡本喜八(映画監督1924) 
   坂口征二(元プロレスラー1942) 竹脇無我(俳優1944) 吉澤一彦(1955)
   有村かおり(1959) 服部まこ(タレント1961) 早坂あきよ(1962) 
   奥居香(歌手1967) 舞の海(力士1968) YUKI[JUDY AND MARY](1972)

☆今日の「誕生日の花と花言葉」(NHKのラジオ深夜便4時台放)
・アキタブキ(キク科)
・包容力

「きょうの一句」

・下萌(したも)ゆと 思ひそめたる 一日(ひとひ)かな  松本たかし

☆~心に響く366の寸言~

今日の言葉~「安岡正篤 (やすおか まさひろ)一日一言」より(致知出版社刊
【【理のいろいろ】】

 一口に理というけれども、理にもいろいろあるわけです。
 例えば、物が存在し、それによって動いておる、或は生きておる、
 その本質的なものは物の理、即ち物理である。
 と同じ様に心には心の本質的な理がある、心理というものがある。
 又これによって生というものが存在し、
 活動しておるという場合には生理。
 われわれは生きておる以上生理というものがあって、
 それに従わなければならない。
 生理を知り、これに従う程生が健やかに伸びるわけです。
☆2013年 2月 17日(日): 松下幸之助[一日一話]
 【死も生成発展】
 私は、人生とは“生成発展”、つまり“日々新た”の姿であると考えています。人間が生まれ死んでいくという一つの事象は、人間の生成発展の姿なのです。生も発展なら死も発展です。
 人間は、今まで、ただ本能的に死をおそれ、忌みきらい、これに耐えがたい恐怖心を抱いてきました。人情としては無理もないことと思います。
 しかし、われわれは生成発展の原理にめざめ、死はおそるべきことでも、悲しむべきことでも、つらいことでもなく、むしろ生成発展の一過程にすぎないこと、万事が生長する一つの姿であることを知って、死にも厳粛な喜びを見出したいと思います。
タイトル:「たかきの独りごとパートⅡ」はブログ開設から 1303日
           http://blog.goo.ne.jp/takaki_1947
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※プロフィールの画像は、2012/10/08ー8:32ー(摩周湖・神秘の湖にて)今回も運良く、湖を観る事が出来た。

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