カバと思ってたらサイ

両親を見送って1年。終活って残された人のためにちゃんとせにゃ。と実感つつ、両親を送るまでの日々を時系列に綴っていきます。

思いついて海

2023-10-31 22:58:41 | 日記
八朔です。

磯丸水産という居酒屋でホンビノス貝を焼きました。
身がどっちについてくるかわからない貝は焼き汁が無駄に流れて人々は「あぁ」と言います。
これは貝の復讐です。


さて。

父も母もあっという間に体調を崩してあれよあれよで施設のお世話に。
これって、ホントにあれよあれよでした。
「高齢だけど元気。」なんて家族も本人も奇跡と思って明日の奇跡を疑う心を持たないと、あれよあれよの波にさらわれますぜ。まじで。

空っぽになった実家も一軒家で庭とかあると、ここの管理が必要な訳です。
私も妹も実家を出て20年以上たつし、当然、他に家がある訳で。
実家に戻るという選択肢がないけど、ほったらかしには出来ない。
うがー。

そんなことで、空き家になって、多分このままずっと空き家であろう実家の冷蔵庫を片付けたり虫対策をするわけで。

実家ってなぜ布団がこんなにあるのか。
実家のすべての湿気を吸っているふとんども。重い。

食器がなぜこんなにあるのか。
ヤマザキの白いシリーズもすっかり黄ばみ果てすぎる。黄色い。

父のベッド下から
「散骨」のパンフレットが出てくる。
父は三男なので本家の墓には入れないので考えたのだろう。
ちょっと胸がチクりとする。

思い起こすに
「海にまけばいいだろーっ」と騒いでる時があったな。
これを見た時期だったか。

わかりやすいぞ。親父。

で、割とめんどくさい散骨手続きのところは読んでなかった姿が目に浮かぶ。
基本的に活字読まない男だし。

この人は無理。BYポセイドン










先進的な考えは知らんっ

2023-10-30 23:14:00 | 日記
八朔です。

Uber Eatsを頼んで進んでくるのを見るのが好きです。
いつもチップを迷いながら結局あげないやな客です。
みんなチップあげてるのかなー。


さて。

コロナがひどくなってきた頃に母は誤嚥が多くなり、痰の吸引もしてもらうようになりました。
サ高住だと、看護士が常駐しているわけでもなく、そろそろ退去をみたいな空気を感じはじめていたのだけど、コロナもあるのでそうそうすぐ出ろみたいなことも言い出せずって言う感じでした。

そんなある日に、ひどく酸素の値も悪いし、苦しそうだと連絡が来て、駆けつけると、
「ヒューヒュー」と荒い呼吸をしている母。
すぐ救急車で近くの総合病院に運ばれました。

コロナの検査をまずと言われて、何時間も別室で待たされる。

うとうとし始める頃に呼ばれて、パキパキの頭良さそうな医者に
「お母さんは認知がすすんでいるから誤嚥を繰り返してしまってます。飲み込んで違うほうに入っても咳払いして出すのが出来ない。誤嚥して肺炎になる。こういうくりかえしです。」
「はい。それはわかります。」
「こういう場合は胃ろうで直接栄養を取るという方法が日本では取られます」
「胃ろう?もう口から栄養を取るのは難しいんでしょうか。」ショック。。
「誤嚥をさせずに必要な栄養を取るは無理だと思います。」
「そうなんですか。」
「欧米ではこういう場合は延命せずに自然に任せるという形がほとんどです」
「え。自然て?」
「何もせずに天寿を全うさせるということになります。」
「胃ろうにしないで点滴とかで栄養を入れるということですか?」
「いえ。点滴での栄養もしません。延命になりますから」
「え?」(じゃ飢死させるってこと?)
「欧米では胃ろうはしません。今では日本だけと言えます。本人が望んでいないと感じるからです。」
は?
「欧米がどうだか知りませんが、今、餓死を選択することはできません。」
「胃ろう作りますか。」
「作ってください。大変なものなのですか?」
「いや、20分くらいで作れます。」

じゃ、作れよ。欧米野郎。

ということで、勢いで胃ろうを作ってもらいましたが、母の意志はわからない。
わかりようもない。

時々笑ったり手を振ったりする母を餓死させるなんて無理ですけどーー。
一生後悔するわ。

欧米人は気にしないのか?教えてくれ。




大人の階段登る

2023-10-28 21:54:06 | 日記
八朔です。

バスツアーに参加してみたら楽だった。と言われたので友人と行ってみました。
都度都度の集合時間警察みたいな人が疲れました。
あとはお得だけどね。
自由と引き換えなのね。


さて。

介護認定の話をします。
父は「介護1」で老健に入ったのですが、ボケてるほどでもないので年に一度の介護認定でドキドキしました。

制度上、介護1と支援2の間には川が流れているそうで、支援になると老健は退去だとか。
それは困るっ。
今さら自活は無理だし、また1から施設を探すなんて。。。

「普通に歩けて全くボケてないと介護にならないかもって」
とケアマネージャーに言われた妹からライン。
((( ;゚Д゚)))
元々の生活能力も加味していただきたいっ。
結局、耳が遠いのと、歩くのが異常に遅い(←昔から遅い)のが、功を奏して介護1キープ。
しゃっ。

母の方はどうなのか?と聞いてみたら
「介護5になってますよ」と。
えー?いつの間に?
施設のケアマネージャーが更新はやってくれてるみたいだけど、変更あったら教えてくれるものじゃないのか?
母の方は3から5に一気にかけあがったようで。

痛い?と言う質問には答えられるけど、
もう私の名前は呼んでくれません。
しょんぼり。



脳内は宇宙です

2023-10-27 10:56:16 | 日記
八朔です。

会社にカレンダーが来て「え?もう?」と驚く今日この頃。先々週くらいまで半袖とか着てなかったっけ?
渡す相手先も「え?もう?」と言います。
ですよねーー(*´・ω・`)b


さて。

まだらボケから立派な完ボケになってしまった母ですが、かくありたい感じのボケ方でうらやましいです。

「あの人がこんなこと言うとは」とか
「こんなことするとは」
みたいな話を見聞きするので、
あーはなりたくない、こーもなりたくないと誰もが自分に不安をもつわけです。

 
母は、本来プライドが高くて、失敗したことを人に言われたりしたくない、嘘をついてでもごまかそうとするようなところがあって、私も妹も
「まただよ。はいはい」
と言いたいことを飲み込んでつきあってきました。

それがなんとボケてきたころから
「ごめんなさい。間違えちゃった」
と可愛く謝るのです。
え?え?えーっ?
と声にはしないまでも驚く私たち。

ボケればボケるほど
「ごめんなさいね。いつもいつも」
みたいなことを言う母に
「お母様には癒されてますー」
と、介護スタッフの評判上々。
我々子供のころも癒して欲しかったぜよ。

ま、面倒をみてもらうから好かれてなんぼなので結果よかったんですけどね。

ちなみに、母が最初にいた老健では
「毎晩何かを出産する」おばあさんや
「介護スタッフを女中と呼ぶ」おじいさんがいました。

金に執着して泥棒騒ぎとか、性に執着して妄想とか、そういうのが、自分の最後のところで出ないことを祈るばかり。
脳トレしようと将棋をはじめたけど、進め方すら覚えきれず早々に挫折の2023年。
次の年ではがんばります。




鈍感力てやつだね

2023-10-26 00:33:37 | 日記
八朔です。

最近、NHKで大河ドラマや大奥を見てます。続けてしまうと沼なのよね。
しかし、民放はもう時代劇やらなくなったなー。
視聴率取れないのか?
スポンサーつかないのか?
やれる俳優がいないのか?


さて。

実家で訪問診療とケアサービスを受けていた父は
「食事を取らないんですよ」
と連絡がくるようになり、頻繁に食料を持ち込んでは食べろ食べろとせっつく日々。
持ち込んでは捨てる日々が続く。

気力がないのか、億劫がる父。
鰻とカキピーなら食べることがわかったが、毎日鰻なんて、身体にもよくないし、こっちの財布にもよくない。
とりあえずカキピー食べてくれ。
ポリポリ

そんなこんなしてるうちにまた入院。
「入院してると栄養もいれてもらえるからすごい安心。」
と妹と言ったのを覚えている。

もう、実家一人暮らしは無理。父以上に我々の体力も気力も限界。
ということで、退院の機会に「老健」に入居。
「家に帰るんじゃないのか」
と、文句を言いつつも自分でももう無理かと思ってたみたいで、思ってた以上に抵抗もせず。

母とは違う老健で、若干古い建物だし4人部屋だった(カーテンの間仕切りあり)けれど、施設の若者に持ち前の話しかけモードが復活したのを見て「よかったよかった」と。
若い子の迷惑はこの際無視。
よろしくー。

両親が揃ってバラバラに入院だ退院だ入居だと色々やっていくうちに、小さいこと(ちょっとした嫌なこと)をいちいち気にしなくなると言うか、気にしてたら進まないので図太くなるのを感じます。

今流行りの繊細な人間では大変かもなー。
中年は身にも心にも脂肪のクッションができます。