推理小説…
今までに数限りない
シチュエーションが使われ…
もはや新しいパターンの
推理小説は書けないのか…
と思われていましたが
この度…わたくしが
まったく新しい
【物理小説】なるものに
挑戦してみました。
第五億二話
フ
ェ
ル
マーの最終推理事件簿
総面積6.57平方メートルの窓からは
G型スペクトルの太陽光線が入射し
長辺15.54メートル
短辺10.68メートルの
庭園の紅梅3本白梅4本の枝が
風速5.7メートルの南南西の風で
固有振動数2.5ヘルツで振動している。
その庭園を38秒間観察していた
玉田一耕助は
0.7メートル毎秒の速度で
175度34分だけ体を回転させ
その人差し指の延長線上に
一人の男性が位置するように
右手を地面と平行にした。
『謎は全て解けた!
あなたが犯人です…
対出 季語孤狼さん!』
対出は太い眉を32度上げて
玉田一耕助の方を見たが…
その顔は無表情だった。
「ふんっ!
おれがやったという…
証拠でもあるのか?」
『対出 季語孤狼さん!
動機は充分に…ありますよね?
対出 季語孤狼さん!』
「確かに…俺の名前は…
対出 季語孤狼
(ついで きごころう)で
趣味でプライベートでも
全身黒タイツを着用しているが…
まさかそれが動機だとでも
言うのではあるまいな?」
神奈川県警の古南警部が口を挟む。
《ちょ…ちょっと待ってください
玉田一さん…
確かに対出 季語孤狼には
動機があります!》
「…だから無いってば…」
《しかし…彼には
殺す機会がなかったのです!
彼の持っていた
製造年月日2023年10月7日の
印字のあるカレーパンの袋
あれが鉄壁のアリバイを
証明しているのです!》
玉田一耕助は動揺した様子もなく…
静かに答える。
『そのアリバイは…崩れました!』
対出の瞼の上方の体毛が
0.5ヘルツ振動した。
古南警部は
140度24分の入射角度で
上体を反らし
やがてそのベクトルは
腰に無理な負荷を掛けたことにより
一般相対性理論のそれにかかる
力の大きさに比例し
力の方向に作用して
万有引力で床に崩れ落ちた。
《ほ…本当ですか玉田一さん?》
玉田一は知っていた!
S系における時空の位置を表す
ベクトル(x0,x1,x2,x3)を
S'系で見たとき
(x'0,x'1,x'2,x'3)だったとすると
これらをローレンツ変換の式を用いて
変換できる事をっっっ!
『ええ!
問題は製造年月日でした。
あれはインクを熱転写して
プリントするタイプの
印字機を使ったものですが
日付の設定は手動なので
細工は簡単にできます!
対出 季語孤狼さんは
カレーパンの工場に忍び込み
日付を一年だけ進ませて
プリントしたのでしょう…
わかってみれば単純なことです!』
《何てこった!
賞味期限が切れた
一年前のカレーパンを食わせて
毒殺したってのか?》
『単純なトリックですよw
ジッチャンの顔にぶっかけて♪』
《なるほど…印字機だったのか!》
『そう!
印字機が…【インチキ】
だったのです♪』
ゴゴゴ…
ドドドド…
ドギャジュグゴギャドリャーーーン!
「ただのダジャレじゃね~か…」
《しかし…見てください!
これが殺害現場です!
被害者は壁に
頭を打ちつけられて
殺害されているのですよ》
『えっ?』
「今…えっ?って言うた!
えっ?って言うたやん!」
『そ…その謎も
すべて解けています!
ばっちゃんの墓に唾かけて!』
《祟られますよ?》
『毒をもって
意識が朦朧としていた
被害者の部屋の
この部分に↓』
『フックを掛け…』
《…嘘でしょ…?》
「馬鹿なのか…?」
『こうなって…』
『こう!』
『はい!ドーン!即死です♪』
《いや…毒殺の意味はっ?》
「その前に…俺ヤッてないけどねっ!」
↑結末が…無理小説www
定〓たまこ〓理
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