卵と私の日常サタン事

認めたくないけど…
金銭に余裕がある時は
ストレスも比例してたまって…
貧しい時は…何だかんだ楽しいwww

刑事タマ2

2021-11-17 07:07:10 | 日記



☆前回までのあらすじ☆


https://shindanmaker.com/160278


旅に出た刑事タマは
この世の不条理に絶望してしまうが
全身タイツのオッサンの
新たな性癖により救出される。
そして今
変態に事情聴取されようとしていた!




16【謎の女】




「あなたが…クソ田さんですか?」

「はぁ~い♪糞田枝里子でぇ~す♪」

とにかく岩の様にデカい女だった。
どれくらいデカいかって?
宮下あきらの漫画とか
グラップラー刃牙とかに出てきそうな
規格外のデカい女だった。

「あなた…
愛川 欽也という男を
知っていますね?」

「ズォオオオオオ…ぎろりっ!」

これは別に効果音でもなんでもない。
糞田が口で言っているのだ。
ちなみにゆっくりと
こちらを睨みながらのセリフだ。

「手短に言います!
あなたに殺人の容疑が
掛かっています!」

「ドゴゴゴゴゴゴゴ…
ずいっ!クイックイッ…」

人差し指を突き出して
おいでおいでをしている糞田。

「何ですか?」

「ぐいっ!
うぬはぁ…
何を申しておる…ふしゅる~?」

多魔子の胸倉を掴み
口から
ドライアイスの煙を吐き出す糞田。

「口が臭いんですけど…」

「まぁ!
レノアでちゃんと
うがいしてるわよっ!」

「レノアは洗濯洗剤だけど…?」

「何なのよっ!
殺人容疑って?失礼しちゃうわっ!」

「愛川さんが殺されましたっ!」

「何ですって?やっぱり…」

「やっぱりとはどういう事ですか?」

「え~と…
『やはり』を強めた語ですけど?」

「そんなこと聞いてねぇよ!
何か知ってるんですね?」

「ふぅ…やれやれ…
負けたわ…あたしの負け!」

「それじゃあ…」

「全部話すわ…あなたに…
あることないこと…」

「あることだけでお願いします…」

「あたしはね…ぜんぶ見たのよ…」

「事件をですか?」

「そう…全貌をね♪」

「それじゃ…犯人の顔も?」

「そう…犯人の顔もね♪」

「それはいったい…」

「犯人は~~~~~!」

「犯人は~~~~~?」

「うおーーーーーー!」

「早く言えよっ!バカヤロウ!」

「痛いじゃないっ!」

「お前が
引っ張りまくるからだろうがっ!」

「犯人は…CMのあとで!」

「なんそれ?」


多魔子は…


17先に家政婦の話を聞く


17【家政婦】




「家政婦の市原で御座います…」

「やっぱりあんたか…」

「あら?何か…」

「いえ…こちらの話です…」

「まさか旦那様が
こんな事になるなんて…」

「あなたが家政婦に
なられて長いんですか?」

「ええ…昔ですのよ…
むか~しむかし…
そのまたむかし…
尾張の国に
ずんべらぼっこという
化け物が住んでおった!」

「ずんべら…
えっ?
ずんべらぼっこって何?」




「田吾作は叫んだ!
お~い!お~い!
ずんべらや~い!」

「あんた誰よ?」

「オラ
あんころもちが食いてぇだぁ~!」

「オハナは泣いた!
お手伝い~大嫌い~~~!」

「もうええっちゅうねん!
家政婦がお手伝い嫌いじゃ
アカンやろっ!」

「…めでたしめでたし♪」

「めでたくねぇし
てか日本昔ばなしのネタ
誰が分かんねん?」

「でも…とっても不思議ね…」

「何がですか?」

「あたしが家政婦として勤めると
ほとんどの旦那様が死に至りますのよw
おっほっほwwwアラ嫌だ~~~♪」

「笑い事っちゃね~よ!」

「そりゃ中には…
あたしが殺った旦那様も居まし…
ごほっげほっ…何でもないですわ…」

「もうほとんど全部
カミングアウト
しちゃってるけどねwww
あんたが殺ったんかい?」

「今回ばかしは違います♪」

「それで…
愛川さんに
何か変わったところは?」

「そーいえば…
旦那様が
パコってる時に言ってました…」

「パコって…たのを…覗かれてた…?」

「あっ!うっ!俺は…はっ~ん♪」

「あのあの…ちょっと…いいですか?」

「何か?」

「リアルな
喘ぎ声の再現だけは
勘弁して貰えませんか…」

「アラ嫌だ~~~♪
俺は…殺されるだろう…
いつかあいつに殺されるだろう…
俺は…殺される…
オリンピックは…コロシアム…
行ってみたいな…エルサレム…
な~るほどな世界♪
的な事を仰っていました…」

「オリンピック以降は
あなたが今考えましたね?」

「アラばれた?」

「あなたは絶対に
何かを知っているはずです!」

「ふぅ…やれやれ…
負けたわ…あたしの負け!」

「それじゃあ…」

「全部話すわ…あなたに…
あることないこと…」

「あることだけでお願いします…」

「あたしはね…ぜんぶ見たのよ…」

「事件をですか?」

「そう…全貌をね♪」

「それじゃ…犯人の顔も?」

「そう…犯人の顔もね♪」

「それはいったい…」

「犯人は~~~~~!」

「犯人は〜〜〜〜〜?」

「ホキーーーーーー!」

「早く言えよっ!バカヤロウ!」

「痛いじゃないっ!」

「お前が
引っ張りまくるからだろうがっ!」

「犯人は…CMのあとで!」

「なんそれ?
もしかして…CMにヒントが?」


多魔子は…


21:CMを観る!

22:警視庁に戻る!


21【CM】




新発売!

高級クレーン車!

♪~クレーンは一番~♪

♪~安全二番~♪

♪~三時のおやつに
フレンチフルコース~♪

全国から感謝の言葉が!こ~んなに♪

「新しいクレーンにしてから…
ヒザの曲げ伸ばしが楽でねぇ~♪」

「このクレーンのおかげで…
ナンパが楽になりました♪」

「見てよ!この筋肉♪
クレーンのおかげさっ!」

「完全犯罪も
らっくらくですよ♪
クレーンってとっても便利♪」

「せーの…クレーン最高♪」



「何だこのCM?
自家用クレーン車って
需要があんのか?」

「CMを観たようね…」

「話してもらいましょうか…
密室殺人の犯人とやらをっ!!!」

「犯人は…この…」



パンッ!



乾いた音がした。





「犯人は射殺した!以上♪」

「ええええええええええ~~~?」

「みんなごくろうだった♪撤収っ!」

「いやいやいやいやいやいや…マジで?」

「何か問題でも?」

「誰が犯人か聞いてませんよっ!」


「えっ?
この家政婦が
犯人じゃなかったの?」




「室井さん…聞こえるか?
どうして現場に血が流れるんだ?」





「青島…聞こえるぞ!
なんせ俺たちゃ…
軽殺(けいさつ)だからなw」





「いや…巧くないよ…全然…」





「ぎばっちです♪」





「やかましいわっ!」










こうして事件は闇へと葬り去られた…

しかし…

いつも事件を闇へと葬り去るのに

慣れ過ぎていて

誰も突っ込まなかったので

事件は無事に

解決した事にされたのである。



~ 終〓たまこ〓劇 ~



いや…終わるな終わるな…


次回【解決編】に続く!





いや…続かれんのも

困るんだけどな…








長〓たまこ〓編


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