☆前回までのあらすじ☆
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旅に出た刑事タマは
この世の不条理に絶望してしまうが
全身タイツのオッサンの
新たな性癖により救出される。
そして今
変態に事情聴取されようとしていた!
16【謎の女】
「あなたが…クソ田さんですか?」
「はぁ~い♪糞田枝里子でぇ~す♪」
とにかく岩の様にデカい女だった。
どれくらいデカいかって?
宮下あきらの漫画とか
グラップラー刃牙とかに出てきそうな
規格外のデカい女だった。
「あなた…
愛川 欽也という男を
知っていますね?」
「ズォオオオオオ…ぎろりっ!」
これは別に効果音でもなんでもない。
糞田が口で言っているのだ。
ちなみにゆっくりと
こちらを睨みながらのセリフだ。
「手短に言います!
あなたに殺人の容疑が
掛かっています!」
「ドゴゴゴゴゴゴゴ…
ずいっ!クイックイッ…」
人差し指を突き出して
おいでおいでをしている糞田。
「何ですか?」
「ぐいっ!
うぬはぁ…
何を申しておる…ふしゅる~?」
多魔子の胸倉を掴み
口から
ドライアイスの煙を吐き出す糞田。
「口が臭いんですけど…」
「まぁ!
レノアでちゃんと
うがいしてるわよっ!」
「レノアは洗濯洗剤だけど…?」
「何なのよっ!
殺人容疑って?失礼しちゃうわっ!」
「愛川さんが殺されましたっ!」
「何ですって?やっぱり…」
「やっぱりとはどういう事ですか?」
「え~と…
『やはり』を強めた語ですけど?」
「そんなこと聞いてねぇよ!
何か知ってるんですね?」
「ふぅ…やれやれ…
負けたわ…あたしの負け!」
「それじゃあ…」
「全部話すわ…あなたに…
あることないこと…」
「あることだけでお願いします…」
「あたしはね…ぜんぶ見たのよ…」
「事件をですか?」
「そう…全貌をね♪」
「それじゃ…犯人の顔も?」
「そう…犯人の顔もね♪」
「それはいったい…」
「犯人は~~~~~!」
「犯人は~~~~~?」
「うおーーーーーー!」
「早く言えよっ!バカヤロウ!」
「痛いじゃないっ!」
「お前が
引っ張りまくるからだろうがっ!」
「犯人は…CMのあとで!」
「なんそれ?」
多魔子は…
17先に家政婦の話を聞く
17【家政婦】
「家政婦の市原で御座います…」
「やっぱりあんたか…」
「あら?何か…」
「いえ…こちらの話です…」
「まさか旦那様が
こんな事になるなんて…」
「あなたが家政婦に
なられて長いんですか?」
「ええ…昔ですのよ…
むか~しむかし…
そのまたむかし…
尾張の国に
ずんべらぼっこという
化け物が住んでおった!」
「ずんべら…
えっ?
ずんべらぼっこって何?」
「田吾作は叫んだ!
お~い!お~い!
ずんべらや~い!」
「あんた誰よ?」
「オラ
あんころもちが食いてぇだぁ~!」
「オハナは泣いた!
お手伝い~大嫌い~~~!」
「もうええっちゅうねん!
家政婦がお手伝い嫌いじゃ
アカンやろっ!」
「…めでたしめでたし♪」
「めでたくねぇし
てか日本昔ばなしのネタ
誰が分かんねん?」
「でも…とっても不思議ね…」
「何がですか?」
「あたしが家政婦として勤めると
ほとんどの旦那様が死に至りますのよw
おっほっほwwwアラ嫌だ~~~♪」
「笑い事っちゃね~よ!」
「そりゃ中には…
あたしが殺った旦那様も居まし…
ごほっげほっ…何でもないですわ…」
「もうほとんど全部
カミングアウト
しちゃってるけどねwww
あんたが殺ったんかい?」
「今回ばかしは違います♪」
「それで…
愛川さんに
何か変わったところは?」
「そーいえば…
旦那様が
パコってる時に言ってました…」
「パコって…たのを…覗かれてた…?」
「あっ!うっ!俺は…はっ~ん♪」
「あのあの…ちょっと…いいですか?」
「何か?」
「リアルな
喘ぎ声の再現だけは
勘弁して貰えませんか…」
「アラ嫌だ~~~♪
俺は…殺されるだろう…
いつかあいつに殺されるだろう…
俺は…殺される…
オリンピックは…コロシアム…
行ってみたいな…エルサレム…
な~るほどな世界♪
的な事を仰っていました…」
「オリンピック以降は
あなたが今考えましたね?」
「アラばれた?」
「あなたは絶対に
何かを知っているはずです!」
「ふぅ…やれやれ…
負けたわ…あたしの負け!」
「それじゃあ…」
「全部話すわ…あなたに…
あることないこと…」
「あることだけでお願いします…」
「あたしはね…ぜんぶ見たのよ…」
「事件をですか?」
「そう…全貌をね♪」
「それじゃ…犯人の顔も?」
「そう…犯人の顔もね♪」
「それはいったい…」
「犯人は~~~~~!」
「犯人は〜〜〜〜〜?」
「ホキーーーーーー!」
「早く言えよっ!バカヤロウ!」
「痛いじゃないっ!」
「お前が
引っ張りまくるからだろうがっ!」
「犯人は…CMのあとで!」
「なんそれ?
もしかして…CMにヒントが?」
多魔子は…
21:CMを観る!
22:警視庁に戻る!
21【CM】
新発売!
高級クレーン車!
♪~クレーンは一番~♪
♪~安全二番~♪
♪~三時のおやつに
フレンチフルコース~♪
全国から感謝の言葉が!こ~んなに♪
「新しいクレーンにしてから…
ヒザの曲げ伸ばしが楽でねぇ~♪」
「このクレーンのおかげで…
ナンパが楽になりました♪」
「見てよ!この筋肉♪
クレーンのおかげさっ!」
「完全犯罪も
らっくらくですよ♪
クレーンってとっても便利♪」
「せーの…クレーン最高♪」
「何だこのCM?
自家用クレーン車って
需要があんのか?」
「CMを観たようね…」
「話してもらいましょうか…
密室殺人の犯人とやらをっ!!!」
「犯人は…この…」
パンッ!
乾いた音がした。
「犯人は射殺した!以上♪」
「ええええええええええ~~~?」
「みんなごくろうだった♪撤収っ!」
「いやいやいやいやいやいや…マジで?」
「何か問題でも?」
「誰が犯人か聞いてませんよっ!」
「えっ?
この家政婦が
犯人じゃなかったの?」
「室井さん…聞こえるか?
どうして現場に血が流れるんだ?」
「青島…聞こえるぞ!
なんせ俺たちゃ…
軽殺(けいさつ)だからなw」
「いや…巧くないよ…全然…」
「ぎばっちです♪」
「やかましいわっ!」
こうして事件は闇へと葬り去られた…
しかし…
いつも事件を闇へと葬り去るのに
慣れ過ぎていて
誰も突っ込まなかったので
事件は無事に
解決した事にされたのである。
~ 終〓たまこ〓劇 ~
いや…終わるな終わるな…
次回【解決編】に続く!
いや…続かれんのも
困るんだけどな…
長〓たまこ〓編
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