『ARK:Survival Ascended』が発売されて一年が経ちましたが、発売日から今に至るまで絶賛プレイ中です。
『ARK』の記事を書くのは初めてなのでまずゲームの解説から入りたいと思います。
◆『ARK』とは
ひと言でいうなら「オープンワールド恐竜サバイバルアクションゲーム」。
恐竜をはじめとする古代生物が息衝く謎の島で目覚めたプレイヤーは、生き残る術を探しつつこの世界の謎に迫っていく。
素材を集めてアイテムをクラフトし、生物をテイムし、レベルを上げさらに良いアイテムを作り生活を安定させていき生き延び、探索を進めこの世界の謎を解いていくという内容になっている。
多くの古生物が時代を超えて共存しており、例えば「ティラノサウルスvsマンモス」といった実際の歴史ではありえなかった絵面も拝むことが可能。
2015年6月に第一作『ARK:Survival Evolved』が発売され、そのリマスター版が2023年10月に発売された『ARK:Survival Ascended』となる。
略称は前作が「ASE」、後者が「ASA」と呼ばれている(この場でも便宜上この略称を用いる)。
ASEの対応ハードはPS4、Xbox360、Switch、PC。ASAの対応ハードはPS5、PC(現時点)。
その他モバイル版ASEも存在するが、こちらは料金形態からゲームルールに至るまで相違点が多いので解説はしません。
また、発表済みの続編として『ARK2』の発売が控えている(発売日未定)。
プレイヤー同士が敵対しない「PvE」とプレイヤー同士の戦闘がある「PvP」の二つのルールがある。
そしてこのゲームの肝となる二大要素が生物の「テイム」と拠点の「建築」。
・テイム
野生に生きる生物はそのほとんどが生き残る上での脅威となるが、テイムして飼いならすことが出来れば心強い味方となる。
テイムする方法は大まかに3種類あり、生物の種類によって異なる。
麻酔矢などで昏睡させてから餌を与える「昏睡テイム」、手渡しで好物を渡してテイムする「手渡しテイム」、それら以外の特殊な方法はすべて「特殊テイム」で括られている。
生物によって得意なことが異なり、採取や戦闘、移動、運搬など多岐にわたる。
生物には「レベル」があり、高レベルの個体ほどテイム難度は上がるが成功すれば高ステータスの生物が入手できることになる。
オスとメスの同種生物をそろえられれば子供を産ませて育てる「ブリーディング」が可能になる。
これは親の体色やステータスを引き継いだりすることができる。さらに「変異」によってステータスがさらに上がったり特殊な色が出現したりなどエンドコンテンツに等しい要素となっている。
「サドル」が装着できる生物はサドルを作って装備させると騎乗して操作が可能になる。
何度もリスポーンできるプレイヤーと違って死亡した生物は復活できないため、倒されたり餓死させるとそのままロストしてしまう。
・建築
素材を集めて建材をクラフトすれば自分だけの拠点を造り上げることができる。
土台や壁、天井などがマス単位で組み合わせられるので自由度の高い建築が可能。作業効率だけを求めた拠点を作るもよし、見た目にこだわったオシャレな拠点を作るもよし。
建材の素材は主に藁、木、石、金属、TEKの5段階あり、後のほうになるほど耐久値が高くダメージを与えられる生物も少なくなっていく(このほかにも断熱に特化したアドベ建材、農業に特化した温室建材もある)。
また、生物を安全にテイムするために罠を建築したりなどの使い方もできる。
◆サーバー
ASEにおいてもASAにおいてもMMOのようなマルチプレイが可能で、それに関して重要なのがサーバー。
このゲームのプレイ環境は以下に分かれる(分類はASAでの表記に準ずる)。
・公式サーバー
ARK公式が用意しているサーバー。不特定多数が参加可能。公式が用意しているルールやテイム倍率、経験値倍率、難易度で固定されており、しばらくログインしないと建築が消える(消えるまでの期間は建材によって異なる)。
イベントが開催されると倍率にボーナスがかかる。ASEに関しては既に公式サーバーのサービスが停止している(ローカル環境にセーブデータを引き継げた)。
一部を除きMODは使用できない。
・非公式サーバー
ユーザーがレンタルまたは独自に構築したサーバー。制限をかけなければ公式と同じく不特定多数が参加可能。ルールや倍率、難易度、同時参加人数はサーバー管理者が決定しそれに準じて遊ぶことができる。
また、サーバー管理者がMODを導入しているとサーバー参加者にもダウンロードされ利用することができる。
・ローカル
ホストが疑似的なサーバーとなりゲストでマルチプレイをする。ホスト側がルールや難易度を設定できる。同時参加人数はサーバー環境と違って最大数は少ない。
身内だけでなく制限をかけなければ不特定多数のプレイヤーも参加可能。ただしホストから離れすぎたり洞窟に入るとホストの場所に強制転送されるという制限がある。
セーブデータを保有しているのがホスト側のため、ホストがゲームを起動していないとゲストはゲームに参加できない。非公式サーバーと同じくホストがMODを導入すれば全参加者が利用できる。
・シングル
マルチプレイ要素が一切ないソロプレイ。もちろんサーバーは使用しない。ゲームルールをはじめ何から何まで自分で設定できる。
◆『ASE』と『ASA』の違い
ここからはリマスター版で変更された大きな要素をかいつまんで解説します。
・画質の向上
アンリアルエンジンが4から5に変わっているため画質が大幅に向上している。
それに合わせて要求スペックも上がっているため、PC版の購入を考えている人は注意。
・クロスプレイ
前作と異なりハード関係なく全ARKプレイヤーが一緒にプレイすることが可能。
・建築関係の変更
クォーターサイズの壁や天井が追加された。さらに壁一枚あたりの高さが少し増えたりしている。
前作ASEでは設置した建材は設置してから時間が経つと回収することが出来ず除去するには破壊するしかなかったが、今作からはいつでも回収できるようになった。建材を回収するとその上に置かれた建築物やスナップしている建材も破壊されず自動で回収されるようになった。
建材のクラフトも最適化されており、似たようなカテゴリの建材は一つのエングラムに統一されている。例えば壁とドア枠、窓枠は前作では別々にクラフトする必要があったが今作では「壁」で統一されており設置する際に切り替えて置くことができる。
建材がスナップするポイントや建材も増えておりより自由な建築が可能になったほか、柱は横向きに設置したりもできるようになったりなど細かい変更点は多岐にわたる。
土台や柱にスナップして設置できる天井は支えから2マスまでという制限が緩和されており3マスまで延長されている。
パイプとケーブル類が廃止され供給元から供給先まで繋ぐ必要がなくなった。水道や電気は給水パイプ・貯水槽・発電機から一定範囲内の水道・電気関連建築物及びアイテムに無線で送られるように。
さらに前作ではガソリンで動いていた建築物が電気で動くようになった。そのほか新しい建築物もある。
TEK系の建築物は使用の際の制限が緩和されているものもある。
・野生の子供生物の追加
野生にも生物の子供が追加されており、決まって親とセットでスポーンするようになっている。
子供を攻撃すると親も敵対状態になり、普段攻撃されると逃げる生物も子供を守るように攻撃者を攻撃してくることがある。
親を倒すかテイムすると子供に刷り込みすることができるようになり入手できるが、テイムボーナスは乗らない。
・リソース関連
新しいベリー系アイテムの追加に伴って染料の追加、材料の変更がある。
全体的に資源が採取できるオブジェクトが若干増えているほか今までは採れなかった資源が既存のオブジェクトから採れるように。
クレートの中身の抽選アイテムラインナップも変更が入っている。
・一部地形の変更
見た目だけの問題かと思いきや、これにより一部洞窟に進入できる生物がリメイク前と異なったりする。
また、新しい洞窟が追加されているマップもある。
・キャラメイクが強化
より細かく設定が可能になっている。
・生物のトラッキングが可能に
前作ASEでは味方生物を見失うと視認して探さなければならなかったが、ピンをオンにすることで現在地の追跡が可能に。
これはテイム中の生物にも適用できる。
・生物のAIが強化
生物がこちらを襲ってくる際や、味方の生物を追従させるときに障害物を迂回して追ってくるなど賢くなっている。
誘導しやすくなった一方、罠にかけづらくなるなどもあり一長一短。
・撤廃されたステータス
レベルを上げて振れるステータスからサバイバー、生物ともに移動速度の項目が削除。生物ごとに決まった移動速度になった。
(公式サーバー以外の環境なら設定を変更することで速度にも振ることが可能になる)
加えて酸素値が存在しない生物から酸素値の内部ステータスが削除され、移動速度含めこれらが無くなった分の初期ステータス配分が他に振られるようになったため、相対的に他のステータスが高めの生物が出やすくなった。
・MODの公式サポートが充実
ASE時代は有志が作ったMODのダウンロードはSteamワークショップにアクセスしてサブスクライブする必要があり、PC以外のハードでは使用できなかったが、
ASAからはゲーム内にMODのメニューが用意されており手軽にダウンロードできる。加えてコンシューマハードでもMODが利用可能になった。
MOD生物やMODアイテムは公式サーバーでは使用できないが、「カスタムコスメティック」というスキン系のMODは公式サーバーでも使用可能に。
更にアップデートによりカスタムコスメを使用している建築やユーザー、生物に遭遇すると自動的にダウンロードされ見た目が他のプレイヤーにも反映される機能が追加された。
有料MODも登場。公式に三割のマージンがとられるが手軽に販売できる環境が整っている。
また、一部のMODマップは公式サーバーも用意されている。
・新生物の追加
前作ASEでは「リニオグナタ」を最後に生物の追加は終了したが、ASAではASEでの追加生物がすべて収録に加えて完全新規の生物が追加。
詳しくは後述。
・低温ポッドの弱体化
生物を格納してアイテムとして持ち運べる「低温ポッド」というアイテムがASEと異なり最初から実装されているが、
公式サーバーやデフォルトの設定では「低温冷蔵庫」の近くでないと展開できない、格納でブリーディング中の生物の刷り込み要求内容が変更できないという弱体化を受けた。
非公式サーバーやローカル、シングル環境では設定ファイルをいじることでリマスター前と同じくどこでも展開できるようにできる。
・DLC「Bob's Tall Tales」
マップ「スコーチドアース」実装と同時に解禁された新要素を追加するDLC。マップごとにテーマが異なるアイテムやスキンが順次追加されていく。
複数の新アイテムのクラフトができるようになり、新生物のテイム権・使用権を得ることができる。
「スコーチドアース」ではウェスタン風の「フロンティア・ショーダウン」。アイテムやスキンが追加。レールや機関車、保存樽や巨大な貯水槽、撃てるビン、宝の地図やシャベル、植木鉢などより生活に便利な建材が追加された。
「アベレーション」ではスチームパンク風の「スチームパンク・アセント」。アイテムやスキンが追加。飛行船「ツェッペリン」やアイテムをクラウド管理できるリンクストレージ、胎児保育器、外敵を自動で攻撃してくれるテスラコイルなど生活がより充実する建材が追加された。
「エクスティンクション」では終末世界風の「ウェイストランド・ウォー」。現時点で未実装。
生物に関しては後述。
・DLC「Fantastic Tames」
単体販売されている、新生物のテイム権・使用権を得られるDLC。
生物と共に事前アナウンスなしに突如として実装・販売されている。
・過去に有料DLCだったマップが無料で順次実装
有料マップだった「スコーチドアース」「アベレーション」「エクスティンクション」「ジェネシス Part1」「ジェネシス Part2」が無料で順次配信される。
・生物の性能関連
自身の重量が変更されたり、新たな能力を持っていたり、交配可能になっていたり、体色が反映される部位が増えていたりと変更は多岐にわたる。
また、弓矢や銃器だけでなく近接攻撃や生物同士の戦闘でもヘッドショット判定が出るようになった。
・サドルに耐久値が設定
防具と同じくサドルを装備した生物が攻撃を受け続けるとサドルの耐久度が減り修理する必要がある。
ただし耐久度はかなり高めに設定されているため、低グレードのものでも修理する必要はほぼ無い。
・Primitive+の廃止
現代的、未来的な建築物、アイテムがエングラムごと削除されている原始的な生活が楽しめるルール「Primitive+」が廃止。
・生物の刷り込み主判定がアカウント単位に
前作ASEでは作ったキャラごとに紐づけられてたが、今作からは同一アカウントなら生物から同キャラ判定されるのでより柔軟に動けるようになった。
・新要素「遺伝子特質」
アベレーション実装と同時に実装された生物の性能をカスタムする新要素。
野生生物は何らかの「遺伝子特質」という能力をひとつ持っており、その能力の種類は多岐にわたる。
例えば特定の資源の重量をカットしたり、水中移動速度が上がったり、騎乗者を寒暖から守ったり、与えたダメージの一部を自身の体力として回復したり…etc。
特質を持つ生物をテイムするとその生物からはDLC「Bob's Tall Tales」に含まれる「遺伝子スキャナー」を使うことで遺伝子を抽出できる。成体から一度抽出すると元には戻せない。
抽出した遺伝子は同種の生物の幼体に移植することができ、1体の生物に最大5つまでつけることが可能。特質の種類によっては同じものを付けることで効果を重複させることができる。
全く同じ遺伝子特質でも生物自身の重さを表すドラッグウェイトが軽い生物ほど強化幅が大きい。
◆マップ
公式から配信されているマップに関して。アイランドから始めて攻略したら別のマップに移動するのが基本だが、どのマップから始めてもサバイバーを別々に作っても問題ない。
公式が出しているストーリーマップと、有志が作ったMODから公式が採用したマップの二種類に分かれる。
・アイランド
全ての基本となるストーリーマップ。多くのプレイヤーはここから始めることになる。
比較的気候が安定しているが、ASAからは日によっては極端な気温になることが稀にある。
海岸、密林、沼地、レッドウッド、雪山、火山、海中とあらゆる環境がそろっている。
基本的に南側が安全だがリソースが少なく、北上するほど危険になるが資源が豊富なハイリスクハイリターンとなっている。
全マップ中で洞窟が最も多くボスも多い。
・スコーチドアース
砂と岩に囲まれた灼熱のストーリーマップ。海が存在せず、マップ中央の渓谷に流れる川と地下水脈が貴重な水源となる。
砂嵐、磁気嵐、スーパーヒートといった過酷な天候もサバイバーを苦しめる。ASAからは発電機の耐久値自動減少などが撤廃されており、難度が幾分緩和されている。
暑さに晒され続けると熱中症となりまともに視界が確保できなくなる。マップ外周は広大な砂漠が存在し大きな遺跡も見られる。
史実には存在しない伝説上の生物「ワイバーン」「フェニックス」なども登場。
・センター
もともとはMODのマップだったが公式に採用されたマップ。ASAでも無事に実装。
アイランドに似た環境で生息する生物もアイランドとほぼ共通。海も広いのが特徴。
広めのマップで、「Center」と呼ばれる巨大な浮島、洞窟の域を超えた地下世界、多層構造になっている雪山、深海を超えた深さの深海などひねりのきいた地形が特徴。
地球平面説、地球空洞説をモチーフにしていると思われる。
・アベレーション
全域広大な地下世界という公式ストーリーマップでも随一の変わり種マップ。昼と夜の長さが日によって変わる。
地表は太陽光に焼かれており住める環境ではない。地下世界で生物や植物が生息している。多くの生物が薄暗い地下に適応して進化しており体の一部に発行体を持つ「変種」として存在している。
上層、中層、下層、地表の4層に分かれており、上層以外は生活するのも困難という高難度マップ。
上層ですら凶暴な生物やキノコが多数生息し安全圏は少ない。中層からはより凶悪なキノコに加え、光源生物によるバフが無いと「ネームレス」いう好戦的な謎の生物が無尽蔵に出現し、
下層に至っては「ロックドレイク」という生態系の頂点が多数生息し、生身で進入すれば放射線に晒され命はない。
地表は資源が豊富だが昼に上がると太陽光に焼かれるため夜にしか行くことが出来ず、夜は夜で「リーパー」というこのマップにおける生態系の裏の頂点生物が容赦なく湧き続ける。どうしてこのような過酷な環境になったかはストーリーを追うと分かるようになる。
・ラグナロク
MOD産マップ第二段。ASAではまだ未実装(情報は少し出ているため実装はそう遠くないと思われる)。
・エクスティンクション
ストーリーマップの終着点。舞台は荒廃した地球。ASAではまだ未実装(2024/12に実装予定)。
・バルゲロ
MOD産マップ第三弾。ASAではまだ未実装(開発のアナウンスはあった)。
・ジェネシス Part1
新たな展開となるストーリーマップ。このマップは仮想空間でのシミュレーションとなる。ASAではまだ未実装。
・クリスタルアイルズ
MOD産マップ第四弾。ASAではまだ未実装。
・ジェネシス Part2
ストーリーマップのもう一つの終着点。『ARK2』へはここのストーリーから続くことになる。ASAではまだ未実装。
・ロストアイランド
MOD産マップ第五弾。ASAではまだ未実装。
・フィヨルド
MOD産マップ第六弾。ASAではまだ未実装。
◆新規実装生物
ASAから実装された新規生物。主にテイム後の性能を解説
・ギガントラプトル
生息地:アイランド、センター、アベレーション(変種)
サドルで卵を孵化したり、子供の生物に自動給餌してくれたりとブリーディングに特化した生物。
咆哮で子供生物の刷り込み要求を一度だけ変更できる。また、サドルに乗せている子供の要求を満たす生物を倒すことができると、そのセットとなった子供とギガントラプトルが近くにいる場合に限り能力にバフがかかる。
また、自身の最も高いステータスを参照した羽根を1日1枚生産し、この羽根を持たせた親が子供を産むとそのステータスが子供に受け継がれやすくなる。移動速度も速く、ジャンプボタン長押しで落下速度が緩やかになる滞空もできる。
元々はラグナロクで実装予定だったが、アイランドに先行実装された。実はオヴィラプトルと近縁種。
テイム方法は特殊で、巣に潜り込み子供のモノマネをする必要がある。親をテイムすることは出来ず子供がテイム可。巣に近づくと親が敵対するので有精卵を付近において親の気を反らしている必要がある(グレードの高い卵ほど長く拘束できる)。
・ファソラスクス
生息地:スコーチドアース、アベレーション(変種)
スコーチドアース実装と共に追加された生物。大抵は地面の中にいる。潜っている場所は色が濃い土が盛り上がっているためすぐにわかる。
地面の中を潜って移動でき、その状態で岩を壊せば火打石を大量に採取できる。戦闘もある程度こなすことができる能力もある。
テイムは特殊な昏睡テイム。潜っている個体にグレネードを投げ、飛び出したところに騎乗、操作しながら岩などにぶつかり気絶値を溜めて昏睡させるとそこからは昏睡テイムを同じ流れでテイム可能になる。
アベレーションでは変種が危険極まりない地表に生息。夜にしか行くことができないため、危険なリーパーが出現しない時間帯にテイムを完了させる必要がある。
設定的にはグレネードで背中の棘を除去して騎乗できるようにしてからテイムしているらしい。
・シャスタサウルス
生息地:センター
センターと同時に実装されたクジラのような古代海洋生物。サドルがTEKレプリケーターでしか作れないためクレートから拾えないとボスを倒す必要がある。
広大な海が用意されているセンターにマッチした生物。サドルがゴンドラ式になっており、内部では呼吸できる。中に建築物を置いたり生物を入れることも可能なほか潜望鏡やミサイルなども搭載されている。
テイム方法は特殊な手渡しテイム。イクチオサウルスに騎乗して近づくとヒルを鎌で取り除くミニゲームが始まる。取り除くたびに餌を手渡しできる時間ができるので口元に与えてやるとテイムが進み、またヒルを取り除く工程の繰り返し。
巨体な上かなりの生物に敵対されるので、拠点内で飼う場合は海辺か海中に巨大な囲いの拠点を作る必要がある。
・イーリン
生息地:アベレーション
翼を持つ小型竜。羽をマシンガンのように射出できる。相手に刺さった羽が一定数を超えると気絶値を伴った突進攻撃が可能。
滑空することができ、着地するまでに一回だけ上昇することができる。高い飛行能力を持つが飛行生物ではないため、飛行生物禁止のアベレーションにて生息&運用でき洞窟にも持ち込める。
壁面に貼り付くことができ、貼りつき中もスタミナが回復する。どの状態でも騎乗射撃が可能。
与えるアイテムによって羽の持つ性質が変わる。中国で化石が見つかった実在する恐竜「イ・チ」が元ネタで半分オリジナルの名前が与えられてイーリンになった。
テイム方法は特殊な昏睡テイム。羽攻撃をわざと受け、突進攻撃をしてきた瞬間にプラントZの実を投げつけ動きがとまったときに麻酔薬などを与えると昏睡値を上げられる。
・ドレッドノータス
生息地:エクスティンクション
エクスティンクションと同時実装予定の新規生物。現時点で未実装。
・ケラトサウルス
生息地:アイランド、スコーチドアース、センター
MODから公式に採用された生物。見た目とは裏腹に味方肉食生物へのヒール能力を持つ恐竜。
肉食限定とはいえノーコストで周囲の回復ができるためボス戦適性もある。
テイムは特殊な手渡しテイム。野生のケラトを倒して入手した毒棘を材料としたアイテムを与えた生物にケラトを攻撃させ、酔わせることで手渡しが可能になるのでそれでテイムを進める。
騎乗するとゲージが溜まっていく特殊ダッシュが可能で、だんだん加速していきゲージがMAXになると石や木をも破壊して突進し続けることができる。
・シファクティヌス
生息地:アイランド、センター
MODから公式に採用された生物。単体では大した脅威ではないが、群れると途端に脅威となる。
メガロドンと同様に群れボーナスが8体分まで追加され、攻撃力と被ダメージ軽減が上がっていくうえメガロドンよりもボーナスがわずかに高い。
群れボーナスが適用される範囲は狭いが、多数テイムすることで戦力を補強していける。
野生時点でも出血攻撃を行ってくる上に泳ぐスピードが速いためなかなか逃げ切れない。しかも洞窟内にも湧くためアイランドの海中洞窟の難度を爆上げしている要因になった。
陸上でもしばらくは活動できる特殊な水棲生物。ただし一定時間が過ぎるとダメージを受け続ける。テイムはスタンダードな昏睡テイム。
・デイノスクス
生息地:アイランド、センター
MODから公式に採用された生物。巨大な古代ワニ。戦闘に特化した能力を持つ。
ティラノサウルス並みの攻撃力に高い体力、加えて強力な「ギガバイト」という溜め噛みつき攻撃を持つ。ギガバイトは特殊な出血デバフを対象に与え、相手が移動すると最大HPに対する割合ダメージを与える。
更に出血デバフ中はデイノスクスから受けるダメージが上がる。頭部は被ダメージを50%カットするため非常にタフ。
しかも出血デバフはボスにも有効なので、現時点でボス戦適性が最も高い生物と言える。上位生物判定なためほとんどの生物から襲われないが、ボス戦ではヘイトが取りづらく逆にそれが枷となる場合も。
テイムは特殊な手渡しテイム。口を開けてボーっとしている最中にバレずに餌を渡すだけで比較的お手軽。
・アーケロン
生息地:アイランド、センター
MODから公式に採用された生物。巨大な古代ウミガメ。クラゲである「クニダリア」に対し特攻を持ち、倒すと一定時間バフが付く。
甲羅部分に被ダメージをカットする判定がある。サドルには容量無限の酸素ボンベが装着されており、近づいたり騎乗すれば酸素を補給できる。スキューバ装備無しで水中活動ができるようになる。
テイムした個体からは「アーケロンの藻」が入手でき、草食生物に与えると食料値を大きく回復できるほか、藻とトウモロコシ、白い染料で調理すれば「寿司」を作ることができる(白いモロコシがシャリ…?)。
寿司はテイム中にテイムボーナスが下がった生物に与えるとボーナス値を少し回復できる。サドルの補助席に4人乗れるので最大5人乗りができる。
・オアシサウルス
生息地:スコーチドアース
DLC「Bob's Tall Tales」にテイム・使用権が含まれている。背中にオアシスがあり建築も可能なARKオリジナル生物。
翼は持たないが飛行生物であり、浮遊するようにゆっくりと飛行できる。
この生物の最大の能力は死んだ生物を蘇生できるという点。死亡した生物が落とす「死のエキス」を回収できればオアシサウルスの食料値を全消費して対象の生物を幼年体で蘇らせることが可能。
背中のオアシスはサバイバーに移動速度と回復速度を上げるバフをかけられ重ね掛けもできる。低温ポッドにしまうことはできないが、他のマップに転送は出来る。
テイム方法は特殊。生物を蘇生させる流れを野生の個体で行い、復活させる生物の霊体のようなものを大量のハゲワシから守るというもの。
餌は植木鉢に移植した草や樹木なため維持が少し難しい。
・コスモ
生息地:アベレーション
DLC「Bob's Tall Tales」にテイム権・使用権が含まれている。肩乗せできる蜘蛛。ハエトリグモをモチーフとしたARKオリジナル生物。
肩乗せするとコスモを使用することができるアイテムがインベントリに現れ、使用すると肩のコスモが腕に移動する。
この状態では各種操作で地形やオブジェクトに糸をくっつけぶら下がれる。さらにスイングや巻き取りの慣性でスパイダーマンのように空中を移動できるようになる。
糸のストックが許す限り、次々と糸を空中で張り替えることで連続で移動できる。
テイム方法は特殊な手渡し。最初に好物を渡すとサバイバーから離れて赤か白の光を発するようになる。赤の光の時はサバイバーは動いてはならず、白い光の時に近づいて再度餌を渡す。この繰り返しでテイムを進める。
・パイロメイン
生息地:スコーチドアース、センター、アベレーション
DLC「Fantastic Tames」にてテイム権・使用権が単体販売されている。センター実装と同時に突如として実装された追加生物、炎に包まれた獅子。もちろんARKオリジナル生物。
攻撃全てに炎上デバフが付いており、継続ダメージを与えられる。さらに炎上した生物から炎を吸収することで体力を回復できる(任意吸収とは別に炎上した生物を倒すと自動で吸収される)。
炎を吸収するとゲージが溜まっていき、これを消費することで能力を上げる「フレイム・ブースト」が使用できる。自身の足元に炎上フィールドを発生させたり、炎の玉になりながら空中を大きく跳べる「フレイム・リープ」も使える。
更に特筆すべきは肩乗せできる小型生物化ができる能力があり、これを駆使すれば普段は入れない洞窟にも入れたりする。インベントリに生肉や霜降り肉を入れておけば自動で焼いてくれるし、焼いた肉を入れっぱなしにしておくとノーコストで食料保存庫より速く干し肉も生成してくれる。
騎乗していると驚異の耐暑+112万。耐寒もボーナスがかかる。肩乗せ時も騎乗ほどではないが耐暑・耐寒がプラスされる。しかも溶岩ダメージ、火炎放射ダメージが無効。サドルは存在しないが「炎の鎧」がサドル代わりとして元々装着されているため防御もある程度確保できる。
テイム方法は特殊で、雨天時や水場に誘い込んで炎が消えた状態で体力を削り項垂れた瞬間に騎乗、その後操作し周囲の生物を炎上させて炎を吸収していくとテイムが進む。
スコーチドアースでは外への出入り口が無いワイバーンの峡谷に出現するため水場まで誘導できず雨天を待つしかない。
・ドレッドメア/ドレッドスタリオン
生息地:スコーチドアース、センター
DLC「Fantastic Tames」でテイム権・使用権が単体販売されている。悪魔の翼と角を持ったペガサスと言った風貌の飛行生物。ARKオリジナル生物。メスがドレッドメア、オスがドレッドスタリオン。
ハロウィンイベント「Fear Ascended」と同時に実装された。「恐怖の盾」という技は対象にデバフを与えダメージを一度だけ無効化し、発動中はダメージの一部を反射することができる。
「憎しみのオーラ」は周囲の生物のHPを吸収後、周囲に範囲ダメージを与える技。「ダークウィンド」はメイトブーストを弱体化させるデバフを伴う攻撃。「ウィンドブレイド」と呼ばれる遠距離攻撃も持つ。
更に特筆すべき能力は、翼から出したブラックホールに味方生物を格納して運ぶことができる。これは生物が持っているアイテムをそのまま保持して格納でき、なおかつアイテムの重量を加算しない。
生物自体のドラッグウェイトによって格納できるかどうかが決まるが、これはドレッドメアの重量ステータスを伸ばすことで格納生物の範囲を広げられる。重量にポイントを振れば最重量級のギガノトサウルスやカルカロドントサウルスも格納して運べる。
テイムは特殊。野生のドレッドメアを倒して入手できる「闇の祭壇」を設置すると貢物を要求される(一部生物が落とすボス戦に必要な貢物の中からランダムで選ばれる)。
要求された貢物を用意でき与えればテイムが進み、用意できないとその貢物に対応した生物が敵対して出現してしまう。
・アルマドッゴ
生息地:エクスティンクション
DLC「Bob's Tall Tales」にテイム権・使用権が内包されている。現時点で未実装。
・ジャイアントバイソン
生息地:ラグナロク
ラグナロクにて実装予定の新生物。無料なのか有料なのか、どのような能力を持つのか現時点で不明。
というわけで『ARK』リマスターについてざっとまとめてみました。
長い間アプデを続けるゲームなので、まだまだ追加要素はかなり多くあり未実装のものも数多いです。
実装された際には追って記していきます。
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