多摩爺の「時のつれづれ(卯月の43)
就学前だが学童保育が始まった。
1週間前に保育園を卒園したばかりなのに、
全くもって狂うことなく、勤勉にも程があるぐらいクソ真面目に、
コツコツ、コツコツと刻み続けた時計の針が、
リビングの壁に掛けられていたカレンダーを・・・ 1枚捲るよう催促してきた。
「◯◯ちゃん、大丈夫かな?」なんて話しながら、
近くのドコモショップに料金プランの変更に行こうと思って、女房と一緒に玄関を出たら
来週の入学式を前に、学童保育へと向かう・・・ 孫娘の写真が送られてきた。
7年前の6月、梅雨の中休みに、
爽やかな風とともに、コウノトリが連れてきてくれた・・・ 可愛い、可愛い女の子が、
いよいよというか、とうとうというか、やっとというか、もうというか、ついに1年生になるのだ。
先日、真新しいランドセルを見せに来てくれたとき、
「小学校の入り口で、◯◯ちゃんが登校するのを待ってようかな。」と言ったら、
「おじいちゃん、ストーカーしたらお巡りさんに捕まるよ。」と、返されてしまった。
「いやぁ・・・ まいった。」
「お巡りさんに捕まったら、◯◯ちゃんに会えなくなるから、家で待っとくよ。」と言って、
その場は笑って終ったが・・・ ほんとは行きたかったので、
もし、「良いよ。」って言われてたら、たぶん昨日は学校の前で待ってただろう。
そんなことを思いながら玄関を出て、ドコモショップへ行こうとしたら、
嫁から女房へLINEが入り・・・ 写真が送られてきた。
お気に入りのジーンズに、大阪のオバチャンのようなヒョウ柄の上着を羽織り、
キリリと結んだポニーテールで、水筒をたすき掛けにして、
女房が手作りした大きめの手提げ袋にお弁当を入れて・・・ 脇目も振らず小学校へ向かうと、
校門の手前でくるりと振り返り、後ろから付いてきた嫁に「行ってきます。」と言ったそうだ。
もうこれだけで・・・ ウルウルきちゃうジイサンだが、
自宅から小学校までは、距離にして僅か6~70メートルでも、途中に信号のある交差点があり、
土日と休日を除いて、平日の7時30分から8時30分まではスクールゾーンだが、
春休み期間中の学童保育は8時30分からなので・・・ これが、ちょっと気になっていた。
「お友達はできたかな?」
「お弁当は時間内に食べられたかな?」
「居眠りしてないかな?」なんて思っていたら、1日経つのがホントに早かった。
20時過ぎだったと思うが・・・ 息子から連絡があり、
「新しいお友達ができたらしいよ。」と、ちょっと嬉しい知らせが届いた。
「やれやれ。」かな?
それとも・・・ 「ほっ。」かな?
この歳になると、新年度がどうだとか、こうだとか・・・ 全くもって用事がないが、
節目、節目にある孫のイベントには、こちらから出しゃばるわけにも行かないので、
都度、都度・・・ 声をかけていただけるとありがたい。
もちろん、スポンサーとしての重要な任務は、けっして忘れることなく、
しっかり務めさせてもらうので・・・ 任せてもらうと嬉しい。
閑話休題
先日、大雨が降った日の朝、すでに春休みの期間中だというのに、
低学年の子どもたちが数名で、強風に飛ばされないよう傘をしっかりもって、
ワイワイ言いながら、小学校に向かう姿を目にして、「頑張ってるな。」と思う気持ちと、
休みなのに「可哀想だな。」と思う気持ちが・・・ 複雑に交錯していた。
家に帰れば、いつも母がいた、私たちの世代とは違って、
親が共働きしているのが普通になった、いまを社会を比較するのもなんだが、
兄妹もしくは、子どもだけで、安全に留守番することが困難な世代の小学生は、
夏休みだろうが、冬休み、春休みだろうが、学童保育のお世話になることが普通になっていて、
長期休みが、楽しい思いで作りになっているのかと思うと・・・ ちょっと不安になってしまった。
学ぶ機会が格段に増え、学ぶ量が増えるとともに、学ぶ速度も上がってきており、
低学年のうちに、それを強いることを、どう捉えるべきか、
そこがちょっと・・・ 悩みどころになっている。
ジグゾーパズルのように、手順を追って正解を導き出す学びは、学校や塾に任せるとして、
レゴブロックのように、想像力を育みつつ、自らが正解を考えながら、作り上げていく学びについて、
いつ、どこで、だれが・・・ その学びの引鉄をひいてくれるのか分からないが、
迷惑な爺さんだが、そういった出会いと気づきをサポートできれば、老後もきっと楽しくなるだろう。たすき掛けに水筒をぶら下げて、女房が手作りしてプレゼントされた手提げ袋にお弁当を入れて、
入学式は1週間先だが、言われたとおり歩道の端っこを歩いて、学童保育に向かう孫
恐縮です。
お節介ジイサンですが、頑張ります。
良いね😊
楽しそうなブログなので、拝見させていただきました。
こちらこそ宜しくお願い致します。
良いね有り難うございます😊✨
若かった頃は、本当に仕事人間で、子育ての大半は女房任せでしたが、
リタイア後、孫と接触する機会が増えてからは、子どもってこんなに可愛いのかと思うようになると、
なにをやっても許せるし、要らぬお節介をついついしてしまいます。
もう元には戻れませんが、若かった頃の自分を恥じている次第です。
子育ての楽しさ、面白さに気づくのが・・・ 40年ぐらい遅かったと、日々反省しています。
お孫さんの後ろ姿と「行ってきます」の一言に可愛い決意を感じて、本当にうるうるしますね。可愛いくてたまらない赤ちゃん時代から見守って来られたら、感慨無量だと思います。
こんな可愛い子供達の為にも、日本がもっともっも良い国、希望の持てる国になってくれる事を心底から願います。
お孫さんがお元気で楽しい毎日を過ごされますように、お祈りしています。 なおとも