多摩爺の「時のつれづれ(如月の45)」
天下御免のご意見番
この国で生活していると、職場であろうとご近所であろうと、特段意識してるわけじゃないが、
一目置かれて頼りになる・・・ 正式名称ではないが「ご意見番」と呼ばれる、
経験が豊かで、博識で、それなりの年齢で、少しだけうるさ型の先輩が居るはずである。
いまなお、連日メディアの餌食になってる、不祥事を起こして引退表明した人気タレントと、
記者会見で大炎上してしまった某テレビ局に加え、
14~5年前に引退表明した関西の人気芸人について、
「ご意見番」という視点で捉えてみたらどうだろうかと思ったので、少し語ってみたい。
思うに・・・ 引退表明した人気タレントには、
注意を促し、諫めてくれるような「ご意見番」は、いなかったのだろうかと思っている。
振り返ってみれば、所属事務所のトップ自らが性的虐待問題を起こし、
海外メディアを巻き込んだ、大スキャンダルに至ってるんだから、
そういった事務所にいたことが・・・ 不幸にも、過ちの始まりだったのかもしれない。
そして、彼のいたグループや、先輩グループなどを俯瞰してみると、
この事務所では、個人が業界で自らのポジションを確保すると、グループ内での対立が露見したり、
グループより個人を中心にした活動が主流になったり、ときに仲違いをしてしまったり、
「あれっ?」と思うような・・・ 残念なニュースを目にすることが多かったような気がしている。
幾つになっても踊って歌えるわけじゃないから、
こういった業界に残りたいなら、自分の居場所を探し求めるのは理解できるものの、
本来なら先輩として、後輩をサポートする年代に至っているにも拘らず、
彼はそういった役回りを、諸先輩に倣って空かしているように見えるのが残念でならない。
「ご意見番」といった、カネにならないうえに、嫌われとしまうような面倒な役割を担い、
社会人としての振る舞いや常識を、サラッと助言してくれる「ご意見番」がいたら、
当該タレントが、ここまで増長することもなかったと思うが・・・ 如何なものだろうか?
また一方で、14~5年前に引退表明した、関西の芸人が所属していた事務所に目を移せば、
関西のノリといえば・・・ そうなのかもしれないが、
出る杭を打つどころか、出過ぎた杭であっても、羽交い締めして打ち込んでしまうような、
経験豊かな、うるさ型の「ご意見番」が、けっこうな数で居たと思うが・・・ どんなもんだろう?
経験豊かな「ご意見番」を頼っていたから、小火が大火に至らなかったのではなかろうか?
小火を小火のうちに、最小限の被害で沈静化させる経験値を持った、頼りになる人脈が、
的確なアドバイスをしていたと思うが・・・ 贔屓目過ぎるだろうか?
だれがどう動いたか、だれのアドバイスがあったのか、それが表に出てこないので、
ホントのところというか、詳しいことは闇の中だが、
あっという間に詰め腹を切って、事態の収拾を図ったんだから、
推測の域を出ないが、そこに「ご意見番」のアドバイスがあったのは間違いないだろう。
人気タレントの引退と、かつて関西で人気を博した芸人の引退について、
「ご意見番」がいたのか、いなかったのかの視点で物申したが、
某テレビ局の場合は・・・ 同じ「ご意見番」でも、その視点が全く違ってくる。
他所のテレビ局や、他所の会社のことは知らないが、
某テレビ局には・・・ 絶大な権限を持ち、話題の企業風土に影響を与えているとされる、
うるさ型の取締役相談役がいらっしゃるようである。
そもそも取締役とは、会社法で定められた経営の意思決定を行う役職だが、
一方で相談役は、経営において生じる諸課題について、経験を活かしてアドバイスする役職であって、
一般的には元経営陣が決定権を持たないで、裏方的な立場でその任に就く名誉職とされている。
なにが言いたいかと言うと・・・ 相談役の仕事って、
世間一般的には、いわゆる「ご意見番」という位置づけなのである。
にも拘らず・・・ 取締役相談役の肩書きっていうことは、
経営には決定権を持ちながらも、その発言内容はアドバイス程度ってことなんだから、
大変申し訳ないが、頭がこんがらがってしまう。
そこら辺りに屯する爺さんが思うには・・・ どうしても経営に決定権を持たせたいなら、
相談役なんていう、いっちょ上がりの名誉職じゃなくて、
組織や業務を担当しないで、特命事項だけを任された取締役で良いと思うがどうだろう?
いわゆる平取(ひらとり)ってことだが・・・ それじゃ不満なんだろうか?
普通の感覚を持ってる方なら、取締役相談役といった欲張った肩書きは、
恥ずかしいか、見栄っ張りのどちらかだと思うが、私の感覚のピントがズレているだろうか?
そんなことを考えていたら、別に茶化したいわけじゃないが、
取締役相談役よりも・・・ 「天下御免のご意見番」をの方が、
名が体を表わしていてドンピシャだと思うが・・・ 如何なものだろうか?
因みに天下御免とは、遠慮することなく公然と振る舞うことである。
企業風土の改善には、いささか時間がかかると思われるので、
簡単にイメージを一新するなら、問題の役員が肩書き変更したら、初っぱなの掴みはOKだろう。
「楽しくなけりゃ、テレビじゃない。」って、キャッチコピーがあったぐらいだから、
「天下御免のご意見番」ぐらい・・・ 屁のカッパじゃなかろうか?
他局で看板番組を持ってる、ゴッドねーちゃんと呼ばれるご意見番もいるにはいるが、
最近は舌禍ばかりで、頭を下げることが多く元気がない。
まっ、それはそれとして、嫌みっぽくて風刺的な言い回しになってしまったが、
取締役と相談役の並記(併記かな?)は・・・ やっぱり可笑しいと思う。
最後に、本文はあくまでも個人的な思いを綴ったものであり、
コメントを頂戴しても議論するつもりはないので、申し訳ないが了知願いたい。
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ジャニーズ事務所は話になりません。トップが死んだから捕まらなかったジャニー喜多川ですから。中居は女好きのジャニー喜多川だったんでしょうね。
フジテレビはこれも日枝久の独裁体制でしょう。読売新聞のナベツネのような。
だから取締役と言っても日枝に気に入られた茶坊主ばかり。意見をした者など飛ばされてるでしょうね。天下のご意見番なんかじゃなくて、真逆の院政を敷いた法王でしょうね。