多摩爺の「旅のつれづれ(その11)」
SLに乗って JR山口線(新山口駅~津和野駅)
昨日の夕方、なにげにネットを見ていたら、
本日(3月19日)から11月18日までの週末と祝日に、1日に1往復の予定で、
故郷の大地を走る「SLやまぐち号」の情報があり・・・ 目が留まった。
記憶が確かなら、10年ぐらい前の夏だったと思う。
JR津和野駅に立ち寄ったとき、発車間際の「SLやまぐち号」に遭遇したことがあった。
その時に撮った写真を探しだし、幼い頃に乗っていたSLの思い出と重ね合わせ、
まぶたを閉じれば浮かんでくる、さまざまな記憶を・・・ 思いだすままに記してみた。
漆黒のボディーと、艶やかな曲線美のボイラーが・・・ 眩しいぐらいに黒く光り、
勢いよく釜に放り込まれた黒ダイヤ(石炭)の燃焼が始まると、
煙突から吐き出されていた黒煙は、不思議なことに白煙へと変わっていく。
発車を知らせる汽笛を合図に・・・ 勢いよく水蒸気を噴射すると、
貴婦人の愛称を持った「SLやまぐち号(C571・蒸気機関車)」が、
ゆっくりと津和野駅のホームを離れ、新山口駅(旧・小郡駅)に向けて走り出した。
いまや、スピードが損益分岐点となり、どんどん高速化が進んでいくなか、
ここでは、のんびりと過ぎて行く時間に、高いお金払うんだから、
これを贅沢といわず・・・ なんというのだろうか?
山があり、川が流れて、蝶や蜻蛉が舞う田園を風が渡り、畔に咲く季節の草花を眺めながら、
トンネルを抜け、鉄橋を渡り、峡谷を縫って、
シュッ シュッ ポッポ シュッ シュッ ポッポと・・・ 目的地を目指す。
楽しみなのは、豊かな大地で暮らす穏やかな人々と向き合い、
互いに手を振りながら、笑顔と笑顔を交換する・・・ 一瞬だけの物語
上手い表現ができず残念だが、フワッとした一期一会に・・・ 心が癒やされる。
都会からやってきた旅人は、
ぼんやりとした眼差しで車窓に肘をつき、
流れてゆく原風景を、幼き頃の思い出と重ね合わせ・・・ リフレッシュの旅を楽しんでいた。
人生のセカンドステージに入ってから楽しむ・・・ 思い出の1コマは、
頭のなかにあった、昔と変わらない原風景との再会だった。
半生を振り返りながら、思い出との再会を楽しむ、
いま再びの、ディスカバージャパン
この国の魅力探しは・・・ 面白そうだ。
写真は10年前の夏に撮った、津和野駅に停車中の「貴婦人」の愛称で呼ばれるC57形1号機
現在は修理しているらしく、今季は「デゴイチ」愛称で親しまれる
D51形200号機が代役を務めるらしい。
今年の運行スケジュールは、3月19日から11月20日までの週末と祝日に、
新山口駅と津和野駅の間を・・・ 1日1往復する予定らしい。
私も四国の土佐で生まれ育ちましたので蒸気機関車にはずいぶんお世話になりました。四国は山が多くてトンネルが多いため夏は窓が開けられず、閉め遅れると煤煙で大変でした。が、今となるとそれも楽しい思い出です。
昨日、「あれっ!」と思いましたが。ブログを一旦リセットして、新たなタイトルで始められたのですね。
心配なさらなくても、私はあなたの理解者だと思っていますので、これからも応援していきます。
経口薬や国産ワクチンの目途が立って、コロナと共存できる日がくれば、思い出と再会する旅にでかけたいですね。
その日が一日も早く来ることを願って、ともどもに元気で長生きしましょう。