多摩爺の「旅のつれづれ(その28)」
富士を仰ぐ ほったらかし温泉(山梨県山梨市)
10年ぐらい前に行ったときには、駐車場に止まってる車は、
それこそ10台ぐらいで・・・ 「知る人ぞ知る。」といった秘湯だった。
南アルプスの山々から、頭一つ飛び抜けた富士山を正面に眺め、
甲府盆地に広がる街並みを眼下に見る絶景、
まさに極上の露天風呂が、ネット社会で注目されないわけがなく、
約10年というの時を経たいま・・・ 驚くほどの人気スポットになっていた。
その名は・・・ 「ほったらかし温泉」
なんだかウケ狙いのような、ちょいとふざけた感じは否めないが、
「知る人ぞ知る。」から「だれもが知る。」に一変した・・・ 人気の温泉である。
「ほったらかし」とはいうものの・・・ 番台も、脱衣所も、内湯も、シャワーもあるので、
町中の銭湯と何ら変わらず、なにを持って「ほったらかし」なのか分からなかったが、
公衆浴場ではお断りの、タトゥーや入れ墨のある方の入浴に制限がなく、
それこそ「ほったらかし」なんで、心配性の方は予め知っておいた方が良いかもしれない。
東京(多摩地区)からだと、国立府中ICから中央道を山梨方面に向かい、勝沼ICを降りて、
フルーツどころ山梨を視覚で感じる、道路の両サイドにぶどうの棚がある道を走り、
JR山梨市駅の前を通過して、笛吹川フルーツ公園に向かい、公園内を突っ切って小高い山を上ると、
これでもかというぐらい・・・ だだっ広い「ほったらかし温泉」の駐車場が見えてくる。
「ほったらかし温泉」の歴史は25年だから、意外と言っちゃなんだが浅く、
入り口の正面に「あっちの湯(2003年開設の新湯)」、
「こっちの湯(1999年開設の元湯)」と記された掲示板があるので、
どちらのお湯に入るか、それともどちらも入るのか・・・ まずは、それを決めねばならない。
なお「あっちの湯」は、「こっちの湯」の2倍の広さがあるうえに、
日の出の1時間前(今の季節なら4時前かな?)から営業しているらしく、
お湯に浸かりながら、ご来光を浴びるのは感動ものだし、
22時までやってるので、星空の下で甲府盆地の街明かりを眺めるのも一興だと思う。
ということで、できれば夜明け前に来たかったんだが、あいにく到着したのがお昼前で、
「あっちの湯」は閉鎖中で、楽しみにしていた富士山には厚い雲に覆われていたので、
甲府盆地を眼下に眺めながら、山を渡る涼風に吹かれて入る、熱々の露天風呂は大満足だったが、
その他については空振りで、次の機会のお楽しみになってしまった・・・ 残念!
また、「こっちの湯」しか浸かってないので、「あっちの湯」のことは分からないが、
調べてみたら、どちらのお湯もアルカリ性単純温泉で、
効能は・・・ 神経痛や、筋肉痛、関節痛などに良いとのことらしい。
なお、入浴料はともに800円だが、これで二つの湯に入れるわけではない。
「こっちの湯」から「あっちの湯」には、服を着て向かわねばならないので分かると思うし、
露天風呂の方角が同じなので、二つとも入ることはないと思うが、
二つとも入るには、1,600円が必要になるので・・・ 用心せねばならないだろう。
そうそう、先に触れておいたけど・・・ 反社の人々が彫ってるような、入れ墨って程じゃないが、
首筋から両方腕に、なにやら模様のようなタトゥーが入ったニイチャンが先に入浴していたんで、
離れてかけ湯したり、できる限り目を合わさないように頑張って、先にお湯から上がったら、
向こうも直ぐに上がってきて、まったく同じタイミングでパンツを履いてしまった。
若いニイチャンで、その筋の方でないのは分かっちゃいるが、
「なんてこったい。」
「まるでシンクロじゃないか?」と思いつつ、笑いをかみ殺すのに難儀していた。
結局、そのまま気づかれることがないまま、
そそくさと着替えたニイチャンは外に出たので、やれやれ「ホッ!」だったが、
「湯あたりしたかも?」っていうぐらいの疲れを感じてしまった。
タトゥーを当たり前のように入れてる、外国人観光客だけは大目に見るとして、
肌に彫り物を入れたこの国の方々については、差別するつもりはないが、
小心者の年寄りには、目のやり場がないし、心臓にも悪いので、
大変申し訳ないが、公衆浴場のご利用は・・・ ご遠慮していただけるとありがたい。
見た目で人を区別しちゃいけないことぐらい・・・ 充分に理解してるが、
嫌なものはやっぱり嫌であり、どうしても嫌なんで、近寄らないようにしようと思っている。
そのことがあったと、女湯から出てきた女房と妹に話したら、
女湯にもタトゥーを入れた、金髪の若いネエチャンがいたけど、
私たちはビビらないでチラ見してたけど、ヤクザの連れだったらどうしようと、
まだ近くに居るかもしれないのに大笑いしていた。
そんなこんなで・・・ 富士山は見えなかったが、
絶景の露天風呂に、はるばる北九州からやって来た妹も満足してくれたので、結果オーライだが、
素っ裸で彫り物を見せつけられるのは、勘弁していただけるとありがたい。
残念ながら、今回は富士山が見えなかったので、
10数年前に訪れたとき撮った、露天風呂からの絶景を添付させてもらいたい。
露天風呂で写真を撮るのは、さすがに躊躇ったが、左のオッサンがケータイで写真撮ってこともあり、
後ろ姿ということで、1枚だけ撮らせていただいた。
「ほったらかし温泉」の入り口、右の建物は「こっちの湯」で、左はうどん屋さん
「あっちの湯」は、うどん屋さん左から少し下ったところにある。
ご実家での沢山のお手続き等お疲れ様でした。
温泉でお疲れが取れましたでしょうか。ユーモア溢れた名前の温泉。絶景を楽しみながらで良いですね。私もタトゥーは馴染めません。スポーツ選手の腕から見えるだけで、ドキッとします。
温泉など無防備な場所では、尚更怖いですね。考えが古いかもしれませんが、こればかりは考えは変わらないと思います。お写真を見て、大好きな露天風呂に行きたくなりました! なおとも
いやぁぁ・・・ 帰省はホントに疲れましたが、けっこう充実した毎日でした。
最近の若い人たちと違って、小さい頃から時代劇を見てきた世代からしたら、
遠山の金さんを除くと、入れ墨=遠島帰りの犯罪者=ヤクザ(反社)となり、やっぱり馴染めないし敬遠してしまいます。
総ての人々に寛容であらねばならないことは理解していますが、嫌なものはやっぱり嫌なんで近寄らないようにしようと思っています。