多摩爺の「時のつれづれ(皐月の46)」
給与明細への減税記載を義務化
今週の水曜日だったと思うが、久しぶりに国会中継を見ていて・・・ 思わず吹き出してしまった。
参議院の予算委員会だったと思うが、6月に実施される予定の所得税と住民税の減税について、
給与明細への記載を義務かすることを取り上げて、野党第一党の論客(女性議員)が、
驚きを隠せないぐらいトンチンカンで、くだらない質問をしていたので、ちょっと触れてみたい。
この女性議員は、左への偏りと癖のある発言があったものの、
歯に衣着せぬストレートな質問姿勢は分かり易く、
比喩のバランスが良くて、言葉の切れも見事で聞き取りやすく、時には拍手を送ることもあったが、
今回ばかりは・・・ 大ボケをぶちかましてしまったようである。
翌日の各局ワイドショーが、この質疑を大々的に取り上げなかったことを見ても、
その内容が、いかに稚拙だったのかが分かるだろう。
質問を要約すると・・・ 下記のような内容で、
企業の給与関係者から悲鳴が溢れていると、総理を厳しく追求したのである。
「企業などから、たった一度の減税のために、煩雑な事務作業がともなうばかりか、
システム改修が必要になると悲鳴が上がっている。
給与担当者の声を紹介すると・・・ 国が減税しますというアピールのために、
社員も会社も振り回されている感がハンパなくある。
このような、なんの価値も生み出さない事務作業の負担が、
民間の競争力を損なっていることに気づいていないのだろうか。」
さて、どこがトンチンカンで、思わず吹き出してしまったのだろうか?
思うに三つほど、合点がいかないポイントがあったので、
ちょっとばかり・・・ ぼやいてみたい。
まず一つ目は、6月に減税を実施することは、昨年の暮れ(半年前)に決まったことであり、
国税庁のホームページが開設され、その対応には事前に質疑を受けており、
切羽詰まってから悲鳴を上げるようなことではなく、なにをいまさらである。
続いて二つ目は、たった一度の減税のため、システムの改修が必要になると云ってるが、
給与明細を見ても分かるとおり、支給にも天引きにも空欄が複数設けてあり、
いかような支給や天引きが生じたとしても、
改修ではなく入力項目の追加で対応できるはずであり、悲鳴が上がるようなことは生じない。
なぜなら、給与システムを導入している企業であれば、
支給対象者の年収や、確定申告前の天引きされた納税額、さらには扶養家族の年齢や人数など、
事務作業に必要な情報は、総てシステム内にあるはずであり、
年収額をベースにした、一律で定額の減税作業に、悲鳴が出るほどの手間暇は生じないはずである。
これは屁理屈でもなんでもなく、中小零細企業などで使用されている市販の給与ソフトでも同様で、
会社というものは、従業員の給与支給に関する情報は総て管理しているはずだ。
また、いまどき手書きで給与明細を作ってる企業は・・・ ほとんどないと思われるが、
仮にそういった企業があったとしても、給与を支給する対象者が多いとも思えず、
事務作業は来月に入って始めたとしても、3週間(20日)から4週間(25日)ぐらいの猶予があり、
忙しいのは確かだが・・・ 悲鳴が上がるほどではないだろう。
よって、大変申し訳ないが・・・ そんなやわな給与システムや市販ソフトはないと思うし、
いまどきの給与システムやソフトウェアに、舐めたような口を叩いてはいけない。
定形外の仕事が一つ増えたわけだから、給与事務の担当者が愚痴を云いたい気持ちも分かるが、
国会で追及するほどの重労働でもないだろう。
それより、いつもは舌鋒鋭い議員になのに、裏を取ったのだろうかと逆に心配してしまった。
自信満々で総理を追求した嫌みの大半が、そんなに影響のあることなのだろうか?
現実とは乖離しているように思うが・・・ 如何なものだろうか?
最後の三つ目は、当該議員の質問にはなかったが、街角インタビューで気になったコメントで、
給与からの天引きを活用した減税ではなく、
減税額を一時金として、給付(口座振り込み)すべきではないかとの声についてである。
視点を変えれば、これが一番分かり易いと言えば分かり易いが、
この方法だと振込手数料が発生するし、入金口座の申告のために郵便でのやりとりも発生し、
余分な経費が生じるため、それこそ野党の袋だたきにあうのは必至であり、
給付という案は・・・ まずあり得ないといっても良いだろう。
そんなこんなで、給与明細に減税額をいくらいくらとして記載することは、
野党議員が口角泡を飛ばして追求するほどの一大事ではなく、
毎年恒例の年末調整の方が、余程忙しいはずだと思うが・・・ 如何なものだろうか?
ただ、同議員が指摘したように、6月に衆議院解散を目論んだ総理が、
好感度と支持率のアップを狙っていたことは否定できず、
この部分についての追求だけは・・・ 間違ってないと思うが、
給与明細への記載を義務化を引き合いにしたのは、申し訳ないが大ボケだったのではなかろうか?
たぶん、秘書か支持者から仕入れたネタで、裏を取らずに追求したんだと思うが、
給与明細に記載しなかったら、しなかったで、配慮が足りないとイチャモン付けるのは見え見えで、
メディアもそこんところを含めて報道をすべきだと思うが、
こういった場面では、もの申すどころかだんまりだから・・・ それが全くもって解せない。
民主主義で自由を好む私には、左寄りの思想や思考に・・・ 親和性を持つことはないが、
個別の政策についてはニュートラルで、基本的には是々非々であり、
良いものは良い、ダメなものはダメという考えを持っている。
よって野党故に、なにかにつけてイチャモン付けたい気持ちも、分からんではないが、
だからどうした的な程度のことに・・・ 目くじらを立てて、イチャモンを付ける暇があったら、
もっと気が利いた、さすがと思えるような、追求をしていただきたいと願ってやまない。
最後に、まいど恒例の締めで申し訳ないが、
本文はあくまでも個人的な思いであって、
コメントを頂戴しても、議論するつもりはないので、ご理解いただければありがたい。
また、投稿した後から読み直してみて・・・ ふと、思ったことは、
最近ちょっと、言葉遣いが乱暴になってきていることが気にかかっている。
歳を取ると頭が硬くなってきて、なにかにつけて主張が強くなりすぎてしまい、
書かなくて良いことまで、強い口調で書いてしまっているので、反省せねばならないと思うが、
言い訳がましくて大変申し訳ないが、それもこれも年寄りの戯言ということで、ご容赦願えるなら、
他意はないので・・・ 笑って読み飛ばしていただければありがたい。
社員も会社も振り回されている感がハンパなくある。
このような、なんの価値も生み出さない事務作業の負担が、
民間の競争力を損なっていることに気づいていないのだろうか。」
さて、どこがトンチンカンで、思わず吹き出してしまったのだろうか?
思うに三つほど、合点がいかないポイントがあったので、
ちょっとばかり・・・ ぼやいてみたい。
まず一つ目は、6月に減税を実施することは、昨年の暮れ(半年前)に決まったことであり、
国税庁のホームページが開設され、その対応には事前に質疑を受けており、
切羽詰まってから悲鳴を上げるようなことではなく、なにをいまさらである。
続いて二つ目は、たった一度の減税のため、システムの改修が必要になると云ってるが、
給与明細を見ても分かるとおり、支給にも天引きにも空欄が複数設けてあり、
いかような支給や天引きが生じたとしても、
改修ではなく入力項目の追加で対応できるはずであり、悲鳴が上がるようなことは生じない。
なぜなら、給与システムを導入している企業であれば、
支給対象者の年収や、確定申告前の天引きされた納税額、さらには扶養家族の年齢や人数など、
事務作業に必要な情報は、総てシステム内にあるはずであり、
年収額をベースにした、一律で定額の減税作業に、悲鳴が出るほどの手間暇は生じないはずである。
これは屁理屈でもなんでもなく、中小零細企業などで使用されている市販の給与ソフトでも同様で、
会社というものは、従業員の給与支給に関する情報は総て管理しているはずだ。
また、いまどき手書きで給与明細を作ってる企業は・・・ ほとんどないと思われるが、
仮にそういった企業があったとしても、給与を支給する対象者が多いとも思えず、
事務作業は来月に入って始めたとしても、3週間(20日)から4週間(25日)ぐらいの猶予があり、
忙しいのは確かだが・・・ 悲鳴が上がるほどではないだろう。
よって、大変申し訳ないが・・・ そんなやわな給与システムや市販ソフトはないと思うし、
いまどきの給与システムやソフトウェアに、舐めたような口を叩いてはいけない。
定形外の仕事が一つ増えたわけだから、給与事務の担当者が愚痴を云いたい気持ちも分かるが、
国会で追及するほどの重労働でもないだろう。
それより、いつもは舌鋒鋭い議員になのに、裏を取ったのだろうかと逆に心配してしまった。
自信満々で総理を追求した嫌みの大半が、そんなに影響のあることなのだろうか?
現実とは乖離しているように思うが・・・ 如何なものだろうか?
最後の三つ目は、当該議員の質問にはなかったが、街角インタビューで気になったコメントで、
給与からの天引きを活用した減税ではなく、
減税額を一時金として、給付(口座振り込み)すべきではないかとの声についてである。
視点を変えれば、これが一番分かり易いと言えば分かり易いが、
この方法だと振込手数料が発生するし、入金口座の申告のために郵便でのやりとりも発生し、
余分な経費が生じるため、それこそ野党の袋だたきにあうのは必至であり、
給付という案は・・・ まずあり得ないといっても良いだろう。
そんなこんなで、給与明細に減税額をいくらいくらとして記載することは、
野党議員が口角泡を飛ばして追求するほどの一大事ではなく、
毎年恒例の年末調整の方が、余程忙しいはずだと思うが・・・ 如何なものだろうか?
ただ、同議員が指摘したように、6月に衆議院解散を目論んだ総理が、
好感度と支持率のアップを狙っていたことは否定できず、
この部分についての追求だけは・・・ 間違ってないと思うが、
給与明細への記載を義務化を引き合いにしたのは、申し訳ないが大ボケだったのではなかろうか?
たぶん、秘書か支持者から仕入れたネタで、裏を取らずに追求したんだと思うが、
給与明細に記載しなかったら、しなかったで、配慮が足りないとイチャモン付けるのは見え見えで、
メディアもそこんところを含めて報道をすべきだと思うが、
こういった場面では、もの申すどころかだんまりだから・・・ それが全くもって解せない。
民主主義で自由を好む私には、左寄りの思想や思考に・・・ 親和性を持つことはないが、
個別の政策についてはニュートラルで、基本的には是々非々であり、
良いものは良い、ダメなものはダメという考えを持っている。
よって野党故に、なにかにつけてイチャモン付けたい気持ちも、分からんではないが、
だからどうした的な程度のことに・・・ 目くじらを立てて、イチャモンを付ける暇があったら、
もっと気が利いた、さすがと思えるような、追求をしていただきたいと願ってやまない。
最後に、まいど恒例の締めで申し訳ないが、
本文はあくまでも個人的な思いであって、
コメントを頂戴しても、議論するつもりはないので、ご理解いただければありがたい。
また、投稿した後から読み直してみて・・・ ふと、思ったことは、
最近ちょっと、言葉遣いが乱暴になってきていることが気にかかっている。
歳を取ると頭が硬くなってきて、なにかにつけて主張が強くなりすぎてしまい、
書かなくて良いことまで、強い口調で書いてしまっているので、反省せねばならないと思うが、
言い訳がましくて大変申し訳ないが、それもこれも年寄りの戯言ということで、ご容赦願えるなら、
他意はないので・・・ 笑って読み飛ばしていただければありがたい。