自然と人生
「この世が幻のように仮りにあらわれた現象界だという観点に立てば、
功名富貴などはいうまでもなく、わが肉体でさえ、仮りの形でしかない。
この世が真の実在世界だとう観点に立てば、父母兄弟はいうまでもなく、天地万物もみなわれと一体である。
そこで、この世が幻のような現象界だということを見破り、同時に、
実在界における真を認識することができた人であってこそ、はじめて天下を一身に背負って立つことが可能であり、
また、人間世界の拘束を超えて、自由の境に遊ぶことができる。」『菜根譚さいこんたん』鉄筆文庫
天地万物と一体
この『菜根譚』の言葉を今日は皆様とご一緒に考え、理解を深めてまいりたいとおもいます。
宇宙の誕生から悠久の時間が流れ、そして、未来へ時間が流れていきます。
その時間の流れを考えると、自分の一生の時間はほんのわずかしかありません。
死んでしまえば、もう”人間”としてこの世にはいなくなります。
大きな流れの視点から見ると、”人間”としてはすぐ消えていなくなる存在です。
そのような世界に生きているわけですから、・立派な肩書・お金持ち・有名であるというものがあっても、
所詮、狭い小さな世界で一時的なものにすぎません。
そういったものに興味や関心を寄せても意味がありません。
見せかけのものに騙されずに、こだわらずに生きるのが一番です。
正しく生きる、清く生きるものは、真(まこと)の実体を見抜きます。
曇り多い我が心を映し見る
日本は、豊かな緑に恵まれた美しい四季がめぐる国です。
そのような環境の中で、私たちの祖先は草木はもちろんあらゆる自然界の生き物の中に神さまの霊が宿ると見てきました。
そして、人もまた、神さまから霊を頂いている存在だと見てきました。
そのため、私たちは神社にお参りをし、お祭りに参加するようになっています。
したがって、古代から優れた徳があって、著しく畏き働きのあるものを、神と呼び、お祀りしました。
人は誰しも、その神によって御霊(みたま)を授けられた実に神性な存在です。
しかし、世俗にまみれ、我欲に囚われると、心の鏡は曇り、輝きを失います。
そうなりませんように、つねに自分自身の心をきれいにお掃除しまして、
”まことの心”を取り戻していく努力が大切であり、重要なことだと思います。
「目に見えぬ神に向かいて恥じざるは、おのが心の”まこと”なりけり」
明治天皇御製の言葉を残し、今日の記事を終えます。
お読みくださり有り難うございました。
明日もアップします。
「この世が幻のように仮りにあらわれた現象界だという観点に立てば、
功名富貴などはいうまでもなく、わが肉体でさえ、仮りの形でしかない。
この世が真の実在世界だとう観点に立てば、父母兄弟はいうまでもなく、天地万物もみなわれと一体である。
そこで、この世が幻のような現象界だということを見破り、同時に、
実在界における真を認識することができた人であってこそ、はじめて天下を一身に背負って立つことが可能であり、
また、人間世界の拘束を超えて、自由の境に遊ぶことができる。」『菜根譚さいこんたん』鉄筆文庫
天地万物と一体
この『菜根譚』の言葉を今日は皆様とご一緒に考え、理解を深めてまいりたいとおもいます。
宇宙の誕生から悠久の時間が流れ、そして、未来へ時間が流れていきます。
その時間の流れを考えると、自分の一生の時間はほんのわずかしかありません。
死んでしまえば、もう”人間”としてこの世にはいなくなります。
大きな流れの視点から見ると、”人間”としてはすぐ消えていなくなる存在です。
そのような世界に生きているわけですから、・立派な肩書・お金持ち・有名であるというものがあっても、
所詮、狭い小さな世界で一時的なものにすぎません。
そういったものに興味や関心を寄せても意味がありません。
見せかけのものに騙されずに、こだわらずに生きるのが一番です。
正しく生きる、清く生きるものは、真(まこと)の実体を見抜きます。
曇り多い我が心を映し見る
日本は、豊かな緑に恵まれた美しい四季がめぐる国です。
そのような環境の中で、私たちの祖先は草木はもちろんあらゆる自然界の生き物の中に神さまの霊が宿ると見てきました。
そして、人もまた、神さまから霊を頂いている存在だと見てきました。
そのため、私たちは神社にお参りをし、お祭りに参加するようになっています。
したがって、古代から優れた徳があって、著しく畏き働きのあるものを、神と呼び、お祀りしました。
人は誰しも、その神によって御霊(みたま)を授けられた実に神性な存在です。
しかし、世俗にまみれ、我欲に囚われると、心の鏡は曇り、輝きを失います。
そうなりませんように、つねに自分自身の心をきれいにお掃除しまして、
”まことの心”を取り戻していく努力が大切であり、重要なことだと思います。
「目に見えぬ神に向かいて恥じざるは、おのが心の”まこと”なりけり」
明治天皇御製の言葉を残し、今日の記事を終えます。
お読みくださり有り難うございました。
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