スマホの売り上げが伸びるとともに、月々定額で
「見放題」とか「聴き放題」というサービスが増えてきています。
商品ごとに対価を支払うのではく、「ひと盛りいくら」
という“おまとめ安売り感”なソフトの売り方に
とても疑問を感じています。
月額980円で何でも聴けるサービスが当たり前になると
少ない小遣いや昼飯代や部活帰りのジュースをを我慢して買った
我々が高校生の頃の青春の想い出は全く無意味になってしまう。
このソフトに対価も払わず、満足を得られる仕組みに戸惑ってます。
昔も今もアルバム1枚 2800円。
よく「LP1枚、我慢しよ」と言ってTシャツを買ったりしてました。
バイトも、これだけ働いたからLP3枚買える! とか言って
何かにつけて生活の大きな単位でした。
何かにつけてこの2800円という単位でモノを考えていました。
アルバム1枚、その中の楽曲1曲・1曲に対して聴くことの
「ありがたみ」がものすごく少なくなってる気がします。
アルバムの中で「ハズレ」な曲があっても、どうにかテクニックとか
音色とか歌詞とかどこかいい所はないか探しましたよ、昔は。
それくらいアルバム1枚を買うのに『力』が必要でした。
平成生れの人たちには、「聴き放題」が当たり前なんでしょうが
昭和で育った我々は「聴き放題」とかにすごく「うしろろめたさ」を感じてしまいます。
オーディオが廃れ、音楽シーンも廃れ、このままいくと
テレビドラマも映画もみ~んな廃れてしまいそうです。
スマホで出来ることが増えるほど、廃れる産業や分野が増えていく気がします。