私は犬派である。しかし、動物は全般的に好きな方である。
学校に、近所の方が飼っている犬猫や野良が迷い込んでくることもある。
以前だと、皆で可愛がって楽しめた頃もあった。
今は感染症が危険なので、追い返すのが教頭の役割である。
そういう時は、自分の心を殺して、職務を全うする。
児童が嘔吐した時の対応に似ている。
学校の建物はガラスが多い。
鳥が勘違いして激突することがある。
脳震盪で済めば、自然に飛び立っていくが、そのまま絶命することも多い。
以前は「動物たちのお墓」に埋めていた。
今は鳥インフルエンザの可能性もあるので、厳重に装備してポリ袋に入れ、消毒する。
「可燃物」として処分するように指導を受けている。
公務員として、職務を全うする。
以前は「鳥小屋」で買っていた生き物たち…
鶏や兎、孔雀が居た学校もあった。
狂牛病が騒がれた時期から、子供たちに動物を触らせることがタブーになった。
動物の引き取り手を募った時期もあったが、ほとんどは「飼い殺し」であった。
一羽一匹と減り、全員がいなくなると、鳥小屋も撤去された。
その都度、職務を全うし続けた。
今の学校の隣が公立幼稚園である。
小学校の校庭を使って、幼稚園の運動会を行っている。
その運動会当日、幼稚園の教頭が泣きついてきた。
「保護者が動物の死骸を見つけて困っています。」
確認すると、確かに死骸があった。猫だろう。
だけれど、妙である。
「顎から上の頭部がない!」
「出血がないのはおかしい。他の場所から持ち込まれた?」
などと考えていたが、運動会の当日に悩んでいる時間もない。
「私が処分します。」
その時も、教頭の判断で職務を全うした。
後日、交番の駐在さんが来校した。
「保護者から『動物の死骸が捨てられていた』と通報があった。
状況を教えてください。」
事実を報告した。
簡単な聞き取りであったが、その時の確認事項は忘れない。
「教頭先生も容疑者です。」
生き物の処分については、私は教頭として、心を殺して職務を全うしてきた。
子供たちに聞かれることがある。
「死んでしまった動物はどうしているの?」
「病気が心配だから『捨てる』のがルールです。
でも、かわいそうだから、こっそりと埋めて、手を合わせて、冥福を祈っています。」
私が勤務した学校では、旧鳥小屋周辺には小動物のお墓がある。
「ゴミ」として捨てることはできない。心を捨てられない人として…
学校に、近所の方が飼っている犬猫や野良が迷い込んでくることもある。
以前だと、皆で可愛がって楽しめた頃もあった。
今は感染症が危険なので、追い返すのが教頭の役割である。
そういう時は、自分の心を殺して、職務を全うする。
児童が嘔吐した時の対応に似ている。
学校の建物はガラスが多い。
鳥が勘違いして激突することがある。
脳震盪で済めば、自然に飛び立っていくが、そのまま絶命することも多い。
以前は「動物たちのお墓」に埋めていた。
今は鳥インフルエンザの可能性もあるので、厳重に装備してポリ袋に入れ、消毒する。
「可燃物」として処分するように指導を受けている。
公務員として、職務を全うする。
以前は「鳥小屋」で買っていた生き物たち…
鶏や兎、孔雀が居た学校もあった。
狂牛病が騒がれた時期から、子供たちに動物を触らせることがタブーになった。
動物の引き取り手を募った時期もあったが、ほとんどは「飼い殺し」であった。
一羽一匹と減り、全員がいなくなると、鳥小屋も撤去された。
その都度、職務を全うし続けた。
今の学校の隣が公立幼稚園である。
小学校の校庭を使って、幼稚園の運動会を行っている。
その運動会当日、幼稚園の教頭が泣きついてきた。
「保護者が動物の死骸を見つけて困っています。」
確認すると、確かに死骸があった。猫だろう。
だけれど、妙である。
「顎から上の頭部がない!」
「出血がないのはおかしい。他の場所から持ち込まれた?」
などと考えていたが、運動会の当日に悩んでいる時間もない。
「私が処分します。」
その時も、教頭の判断で職務を全うした。
後日、交番の駐在さんが来校した。
「保護者から『動物の死骸が捨てられていた』と通報があった。
状況を教えてください。」
事実を報告した。
簡単な聞き取りであったが、その時の確認事項は忘れない。
「教頭先生も容疑者です。」
生き物の処分については、私は教頭として、心を殺して職務を全うしてきた。
子供たちに聞かれることがある。
「死んでしまった動物はどうしているの?」
「病気が心配だから『捨てる』のがルールです。
でも、かわいそうだから、こっそりと埋めて、手を合わせて、冥福を祈っています。」
私が勤務した学校では、旧鳥小屋周辺には小動物のお墓がある。
「ゴミ」として捨てることはできない。心を捨てられない人として…