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今日の19時半。
食卓に料理が並んだ瞬間に養護教諭からの電話。
「お休みの日に済みません。」
(本当に済まないよ(苦笑))
「4年の1学級が,
今日の時点で4名の発症者が確認されて,
『明日は学級閉鎖になる可能性が高い』と連絡網を回すので,
たろお先生の学級はどうするかと思って・・・・・・。」
私のクラスでも,
今日の時点で2名の発症が報告されている。
現時点で
発症3名。
疑い1名。
自粛欠席1名。
要するに,
「疑いのある1名に電話確認して,
インフルエンザなら発症児童は4人になる。
4年生と同様の措置をしては?」
という相談である。
担任として,
そんなつもりは毛頭ない。
最初に発症した1名は金曜日の時点で熱も下がり,
「月曜日には登校したい」
と張り切っていた。
私としては,
登校してくることを信じている。
疑いのある1名には,
再三再四電話をして,
「医者でも判断が難しいと言っている。
はっきりしたら連絡する。」
とう返事をもらっている。
それをさらに,
「インフルエンザでしたか?」
等と聞き直すのはしつこいこと極まりない。
最近,
養護教諭の行動そのものが
「インフルエンザ感染者の収集」を趣味にしているように感じられ,
その報告を心待ちにしているように錯覚することがある。
責任感からの行動であろうが,
養護教諭には「衛生管理」しか見えていない。
発症した児童の1人ひとりの登校への思いや,
保護者の困惑・学校側への希望といったことには,
全く関知しないで「数」だけを指折り数え,
「行動」だけを観察している。
「私は,
新たな2人以外は登校してくると信じたい。
最高ならば,
出席停止は2人に食い止められます。
しかし,
楽観視はしていません。
状況からして,
明日になったら5~6名の欠席連絡が入るかもしれない。
だから,
担任・学年主任として明日を待ちたいと思っています。
それとも,
『学級閉鎖になるかどうかをはっきりさせたいので,
発症した人は今すぐに連絡してください。』
と今から連絡網でも回しますか?(苦笑)」
と養護教諭の要求を突っぱねる。
明朝,
私の学級は学級閉鎖になる可能性が高い。
隣学級も同様。
学年閉鎖の覚悟もしている。
しかし,
最後まで信じたい。
判断が今夜でも明日でも,
大差がないことなのだから。
世の中全体とは言わないけれど,
一部の極端に心配性な人々が,
騒ぎを大きくしている。
自分の立場を優先するあまりに,
素直な人々の「恐怖」と「迫害」を煽っている。
<現時点で把握している本学級の状況>
インフルエンザでの出席停止児童=1名。
インフルエンザで明日から出席停止予定の児童=2名。
インフルエンザの疑いで登校を見合わせている児童=1名。
兄弟がインフルエンザのために出席停止の児童=1名。
* 本学級の場合は4名以上のインフルエンザにより学級閉鎖。