その昔、銀座界隈でブラブラすることを「銀ブラ」と言った。
大正から昭和初期にかけてモボやモガ(モダンボーイ・モダンガールね)が、特に目的もなく銀座をブラついたらしい。
銀ブラもモボやモガも今はもう死語であるが。
私の場合、休みの日にはよく「本ブラ」に出かける。
「本ブラ」。
地元津山の本町あたりをブラつくことではない。
今、本町のアーケード街を歩いても面白くもなんともない。
その昔、美味しいラーメン屋さんはあったし、映画館もあってワクワクする場所だったのに。
ああ、中華そばを食べ、スープを少しすすった後に食べる小っちゃなカリカリ小梅の酸味を思い出した。
あー、それと映画館で必ず売ってた都こんぶ。
と、話が逸れてしまったが、本ブラとは「本屋さんをブラつく」ことである。
特にこれといって探す本はなく、ただ整然と並べられた陳列棚を端から眺めていく。
今の時代、アマゾンかなんかで検索一発、欲しい本はワンクリックで買えてしまうわけなのだが、わざわざ本屋での「本ブラ」は止められないんですね、私の場合。
ブラブラと何かいい本はないかと探してみるが、まったく買う気が起こらずそのまま外に出ることもあり、一時間近くの時間を無駄にすることもしばしば。
でも思わぬ面白い本に出会うこともあるから、本ブラは止められない。
昨日はこんなの見つけて買ってみた。
ホッピーでHAPPY!
ヤンチャ娘が跡取り社長になるまで
著者 石渡 美奈
発行 株式会社 文芸春秋
定価 600円+税
この本は2007年に発刊された「社長が変われば会社は変わる!」を改題、加筆されたものだ。
ビジネス書としては稚拙な部分もあるが、お酒好きの飲兵衛が軽く一杯やりながら読むには丁度よいくらいの読みやすさ。
私の店では、一応「ホッピー」も扱っているから新社長には頑張ってもらいたい、と思うのです。