今日で4現場分(30畳)の製作は終わりましたが、残り2現場(24畳)を明日から始める予定です。
ワラ畳を使用した新畳工事は建材畳床と違い、施工前、1枚1枚畳床の素性を見ながらどこに使うか?などを選び仕事をします。 縫い止めなど建材畳床と違い手間も鰍ゥります。
現状、ワラ畳を使わない(使えない)畳屋さんが多く、やりつけないと非常に大変な仕事なのです。
しかしながら畳の王様はワラ畳、断熱性、調湿性、弾力性、収音性、耐久性など本当に素晴らしいものです。
イ草研究の第一人者、北九州市立大学のイ草博士、森田教授によると、湿度調整の観点でゆっくり吸放出を行うイ草(畳表)に対して短時間で吸放出を行うワラ畳が組み合わせとして最も合う畳床という事でした。
日本の風土に合わせた敷物を考案した先人の知恵は本当に凄いと思い知らされます。
他店でワラ畳を望んだものの今はワラ畳は使っていないと言われ、当店へ注文くださるお客様も多くいらっしゃいます。
また、畳はやっぱりワラ畳!というお客様も非常に多いです。
当店新畳工事の年間割合は5~6割がワラ畳床、残り3~4割がワラサンド、1割が建材畳です。
一般的な畳店さんはその逆、8割~9割が建材畳床での新畳工事になるでしょう。
ワラ畳床はそれだけ貴重なのです。
・・・良い品物は使える内に。
もし、新畳工事をご検討しているのなら良い品物が使える最後のチャンスかもしれません。
畳職人としての正直な気持ちなのであります。
そんなワラ畳のお話しでした。
コメント一覧
畳刺 父ちゃん
福島畳店
最新の画像もっと見る
最近の「新畳」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事