呼んで頂いてから今年で4年目。
青年部の方達に混じり2日間の講習です。
最初の年は繧繝縁の厚畳。
一昨年は八角形厚畳。
昨年は八重畳。
普段は作ることの無い作業です。
そして今年の課題は 『 そうとん 』 です。
『そうとん』と言う物は平安時代の文献にも出てくる子供用の畳で円の直径は約1尺、高さは1尺3寸5分の椅子だそうです。
心材は藁ゴモでそれを錦(大和錦)で包みスゲの円座を上部にあしらった物だということです。
予測ではあるが上部の円座にイグサではなく菅を使っているのは古事記などからもわかるように菅や菰の方がイグサよりも早くに使用されていたのでこちらの方が理に適っているのではという事でした。
左がイ草の円座、右が菅の円座を使用している『そうとん』です
今回は2日間で仕上げる為、藁ゴモを編む時間も無く、心材にスタイロフォームを使用し小紋(九条紋)で包む円柱の畳を作る作業に挑みます。
円の直径は1尺4分、高さは1尺3寸5分に仕上げます。
1尺4分の直径に円周率3.14を鰍ッ、縁の寸法を3尺2寸7分に裁断し紋合わせします。
紋を合わせ縫い付けたら上面の平刺し作業です。
まず、円に合わせ縁を留め、霧を吹いて縮めます。
その間にフォームを円に落とし8枚重ねて芯を作ります。
8枚重ね、ピッタリ合いました。
乾燥したら筋合わせをしながら鋲で紋を留め、平刺しをする為の仮止め縫いです。
ここまでが1日目の作業でした。
ちなみに一昨年からはグランプリで一緒だった東京池上の柳井畳店さん(よくTVにも出演されています)と一緒に伺っています。
夜は柳井さんと共に板垣先生宅へお邪魔し、夕食をご馳走になりながら色々見せて頂いたり畳談議に花を咲かせました。
その後、また柳井さんと二人で居酒屋で飲みながら色々話し、午前様にてホテルで就寝。
朝4時からの長い1日が終了したのでした。
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畳刺 父ちゃん
畳刺 父ちゃん
畳職人でございます。
sugitatami
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