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〖サクラ、サク。〗9巻(完結巻)あらすじ・感想!ひとつの曇もなく好きな人を想いたい

〖サクラ、サク。〗9巻(完結巻)あらすじ・ネタバレ感想。
ひとつの曇もなく好きな人を想いたい陽希。
傷つくことを恐れるのをやめた咲の決断は……。

〖サクラ、サク。〗9巻(完結巻)

“LOVE” WILL BE IN FULL BLOOM!
『サクラ、サク。』9巻 あらすじ・ネタバレ感想 tataraworks
■著者:咲坂伊緒
■カバーデザイン:川谷康久
■発行:株式会社集英社
■2023年12月25日発売



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〖サクラ、サク。〗9巻登場人物

〖サクラ、サク。〗9巻あらすじ・ネタバレ感想




〖サクラ、サク。〗9巻登場人物 

藤ヶ谷咲 ふじがやさく 
 陽希に告白された
 陽希の幼馴染み葉月のことが気になる
桜陽希 さくらはるき 
 咲に告白するが振られる
 それでも諦められず……
井竜奏多 いりゅうかなた 
 咲のことが好き
 絶好の好機を逃すつもり無し

荻原琴乃 おぎわらことの 
 咲の恋を応援
 咲に恋心を抱いていたが……
佐野美斗士 さのみとし 
 存在感が薄い
 琴乃の秘密を知り彼女を支える

桜亮介 さくらりょうすけ 
 2歳上の陽希の兄
 咲の憧れの人だった
 井竜と咲のバイト先の先輩でもある
葉月 はづき 
 陽希と大翔の幼馴染み
 以前は亮介を好きだった
 今は陽希のことが好きで咲を牽制
大翔 だいと 
 陽希の幼稚園からの幼馴染み
 “陽(はる)くん” “大ちゃん”の仲



〖サクラ、サク。〗9巻あらすじ 

【そのまえに】8巻あらすじこちら
bloom.31~bloom.33、bloom.Ex
咲は、陽希の幼馴染み・葉月から陽希への想いを伝えられます。
実は陽希も葉月を想っているのではないかと考えた咲は、自分が身を引くことを選択。陽希を振ってしまいます。
陽希と葉月がうまくいくことが一番良い、そう思い決断したはずなのに、咲は本当にこれが正解なのか自問自答を繰り返します。


一方、陽希は咲に振られたにもかかわらず彼女への想いが消えません。
もやもやする陽希の元へ幼馴染みの大ちゃんが訪ねて来ます。
大ちゃんと話すうちに自分でも気づかなかったコンプレックスを認めた陽希。
心の整理をつけることができた陽希は、葉月と向きあうことに……。



〖サクラ、サク。〗9巻ネタバレ感想 

ついに完結です。
爽やかな終わり方でした~。
特にbloom.Exが良かったです。
この幸せな雰囲気を味わうために最後まで読んだのだと実感しました。


余計な事を考えてはグズグズしていた咲と陽希の背中を押したのは、それぞれの友達でした。
陽希は大ちゃんとの会話で自分のコンプレックスを認めます。
咲は琴乃に活を入れられ、いい子ぶっているだけで本当は自分が傷つくことから逃げていただけだと気づきます。
ふたりは自分のネガティブさと向き合い踏み出すことを決意します。


持つべき者は嫌われることを恐れず言いにくいことをしっかり伝えてくれる友達ですね。
大ちゃんは随分前から陽希にモヤモヤしていたのでしょうが、これを話すのは相当勇気が要りますよ。
言われた陽希はカッコ悪い自分を気づかされることになりますから。


そんなちょっとダサい陽希が、
「心入れ替えた
私の事 ちゃんと
考えてくれたの
?」
(32ページ)
と、葉月に問われ、考えていないとキッパリ言い切ります。

「でも 自分の
好きな人の事しか
考えられないから」
(33ページ)
「ひとつの曇もなく
好きな人を
想いたいからだよ」
 
(34ページ)

よーし陽希よく言った、この子はこのくらい言ってやらんとダメだ、とスッキリしました。
陽希が葉月に対して抱いていたわだかまりの正体、それこそ大ちゃんが指摘したことでした。
それを認めひとつ区切りをつけた陽希は、咲に対し積極的になります。
その分、井竜くんは可哀想でした。
偏屈な井竜くんの悪あがき場面を見て、番外編とかで彼が幸せな恋を見つける物語があれば良いなと思いました。


私は佐野美斗士が結構好きなのですが、最後の最後まで美斗士がコミックスのカバーを飾ることはありませんでした。
仲良し4人組の一人なのにぃ~。
目立たず存在感が薄い美斗士ですが、彼は結構イイ男だと思うのですよ。
でも、カバーになったら目立っちゃいますもんね。
美斗士は存在感の薄さが個性ですから、これで良いのかもしれません。


美斗士の良さは誰よりも琴乃がよく知っています。
出会った頃の琴乃は美斗士のことを歯牙にも掛けない様子でした。
でも、琴乃の秘密を知っても美斗士は琴乃を支えてくれました。
この2人のその後もbloom.Exで描かれていますが、もう美斗士が可愛くてちょっと男っぽくて、私はやっぱり美斗士が一番好きだなと思いました。
美斗士だけは最初から最後までいっさいブレがありませんでした。


さて、電車内で気分が悪くなった中学生の咲を助けてくれた人、咲にとっての神様は一体誰だったのでしょう。
読者は薄々気づいていたでしょうが答えはbloom.33と.Exで描かれました。
結局、咲は分からないまま。
陽希も咲の神様エピソードを聞けないままです。
でも、咲のおばあちゃんの手作りバックが運命の相手を引き寄せたのは間違いありません。


あの電車でのエピソードは、最終的に陽希だけが気づきます。
きっと陽希はこの先も咲に言わないのでしょうね。
ムッツリですね(((*≧艸≦)ププッ

※参照:『サクラ、サク。』9巻190ページ

☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆

ありがとうございました(人´∀`*)

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