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『恋するハリネズミ』全5巻あらすじ・感想!ハリネズミ男子にきゅん

ヒナチなお著『恋するハリネズミ』全5巻のあらすじ・ネタバレ感想。
イケメンだけど学校一危険な男子から自分だけが特別扱いされたら?
ハリネズミ男子とウサギ女子のきゅんとくるラブコメ!

『恋するハリネズミ』全5巻

A Hedgehog in Love
『恋するハリネズミ』全5巻
■著者:ヒナチなお
■カバーデザイン:
    近田火日輝(fireworks.VC)
■発行:株式会社小学館



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『恋するハリネズミ』全5巻あらすじ・ネタバレ感想




『恋するハリネズミ』登場人物 

●小沢紀衣(おざわ・きい)
 高1、5話から高2
 帆月の良い所をみんなに知って欲しい
 ペットははりねずみの「ハリ山さん」

●平治帆月(へいじ・ほづき)
 紀衣のクラスメイトでイケメン
 人を殴るのが大好き、と噂されている

●雪乃(ゆきの)
 二十歳のヤンママ
●ケント(けんと)
 雪乃の2歳の息子
●合田清(ごうだ・きよし)
 雪乃の彼氏
 春樹からキヨ兄と呼ばれている
●合田春樹(ごうだ・はるき)
 5話~登場
 紀衣と帆月と同じクラスになる
 合田清のいとこ

●山田(やまだ)
 高1、高2と紀衣、帆月と同じクラス
●照橋(てるはし)
 3話~登場、1年の時は隣のクラス
 帆月と同じ中学出身で帆月に憧れている
 5話から紀衣と帆月と同じクラス
●ちーちゃん、かなりん
 紀衣の友達

●おっさん
 1巻4話
 帆月と同じ中学だった他校生
●萌華(もえか)
 5話で同じクラスになった帆月狙いの女子
 7話で帆月に撃沈

●スミレ
 3巻13話~登場
 帆月の幼なじみで元カノ
 帆月を「ヨウくん」と呼ぶ

●堀(ほり)
 3巻17話~登場する帆月の中学時代の仲間
 連載前の読み切りにも登場した
●みっくん
 3巻17話~登場する帆月の中学時代の仲間
 連載前の読み切りにも登場した
●克也(かつや)
 3巻17話~登場する帆月の中学時代の仲間
 連載前の読み切りにも登場した

●4巻の回想でスミレの両親

●紀衣の母
●紀衣の父

●平治美希(へいじ・みき)
 帆月の母親
 マーケティング部の部長で忙しい
●帆月の父



『恋するハリネズミ』1巻あらすじ・ネタバレ感想 

●あらすじ
担任から課題のプリントを回収するよう頼まれた小沢紀衣は、対象者の平治帆月がクラスメイトの山田を殴りそうになった場面に遭遇してしまう。
帆月は、人を殴るのが大好きだと噂されている学校一の危険人物だ。
とても課題を出せと声掛けなどできない。
物陰で怯えていた紀衣は、かかってきた電話に出た帆月の会話を立ち聞きする。


誤解から危険人物扱いされている帆月。
その帆月が、実はとても素敵な子だと知った紀衣は、どうにかみんなの誤解を解いて帆月がクラスに馴染めるようになってほしいと考える。
紀衣が思いついたのは、自分が率先して帆月に話しかけること。
ところが、クラスメイト達は帆月と仲良くする紀衣こそヤバい奴だと判断する。
紀衣は友達からも距離をとられ始め……。
恋するハリネズミ(1) (フラワーコミックス)


●感想
紀衣は、クラスメイトの前で帆月に気安く話しかける。
自分と穂月が話す様子を見た人達が、帆月のことを怖くない話しやすい人だ、と思ってくれることを期待してのことだ。
しかし、紀衣が帆月に話しかけようがみんなが抱いているイメージは変わらず、逆に周囲の人達の紀衣への信用が薄らいでいく。
人は、自分が信じてきたことをそう簡単に間違いだとは認めたくないものだ。
帆月を悪人だと言うのが自分の友達や好きな人ならばその人の言葉を信じる。


そういう意味では、紀衣と仲良しの友達・ちーちゃんとかなりんが紀衣の行動に引いてしまったのは残念だ。
彼女達は、「紀衣が言うなら平治くんは良い人だ」とは思わなかったわけだ。
仮に紀衣の言葉を信じたとしても、他のクラスメイトの反応を見て紀衣から距離をとるのはちょっと酷いなと思った。
周囲から白い目で見られる紀衣と仲良くすると自分たちも同じ扱いを受ける。
その危険性を回避する為に紀衣に背を向けたのだから脆弱な友情だなぁ。


私だったら、ちーちゃんとかなりんのように自己防衛の為に無関係を装われたら、もうその友達とは仲良くできない気がする。
でも、紀衣はちゃんと誤解を解いてその後も仲良くできている。
そういうところ、紀衣は器が大きいな。
また裏切られる、とは思わないんだな。
2年生になってからも3人は同じクラスになり、紀衣の帆月への恋心をちーちゃんとかなりんは応援してくれるようになる。


帆月はライクとラブの違いもよく分かっていない朴念仁だ。
前途多難な紀衣の前に現れた合田春樹は、2年生になって紀衣と同じクラスになったイケメンで人気者だ。
私はどうも彼の明るさが苦手だ。
良い人そうに見えてさらっと上から目線なんだよな、この子。
恋するハリネズミ(1) (フラワーコミックス)



『恋するハリネズミ』2巻あらすじ・ネタバレ感想 

●あらすじ
親睦を深める為のオリエンテーションで紀衣と帆月は同じ班になろうとする。
ところが、下心いっぱいの山田がキラキラ女子の萌華達と班になったことを帆月に内緒で先生に報告していた。
バスの中で萌華は帆月の隣に座る。
乱暴者として恐れられている帆月だったが、ホンワカした雰囲気の萌華が話しかける様子に周囲の帆月を見る目が変わる。


帆月がクラスの人達に受け入れられることは嬉しいこと。
なのに、紀衣の心はモヤモヤしてしまう。
少し元気がない紀衣にクラスの人気者の合田春樹は、人は必要な時に必要な人と出会えると話す。
今、帆月に必要な人が萌華なら、紀衣の存在は……?
恋するハリネズミ(2) (フラワーコミックス)


●感想
1年生の時に紀衣が帆月に話しかけた時はクラスメイトから紀衣がヤバい人扱いされたのに、萌華は周囲の人の考えを変えた。
頑張ってもうまくいかなかった自分とは違い、昨日今日出会ったばかりの萌華があっさり紀衣の望む結果を出してしまったことで、紀衣は情けなさを感じてしまう。
おまけに萌華のあざと作戦により紀衣は帆月に近づくことすらできない。
でも、心配ご無用!

「たくさんの
誰か」といるより
「大切な人」と
いたいと思うけど
 
(68ページ)

と、帆月は紀衣を選んでくれるのだ。
こんなことを言われたら、そりゃあもう思い出しニヤニヤが止まらないよね。


春樹は爽やかイケメンで誰が聞いても悪い事は言っていないのだが、言われた本人だけチクチク刺さる言葉の使い方をする。
帆月のことが好きな紀衣は、自分の意思で帆月から離れることはない。
だから春樹は、紀衣ではなく帆月の心を揺さぶって、彼の方から紀衣と距離をとるように仕向ける。
決して自分は悪者にならないけどターゲットにちゃっかり攻撃はしている。
頭が良くて性格が悪い人のやり方だな。


【同時収録】
『ハリネズミのハリーのお話』
連載を始める前に描かれた読み切り漫画。
中学生の帆月が雪乃と出会った頃のお話。
恋するハリネズミ(2) (フラワーコミックス)



『恋するハリネズミ』3巻あらすじ・ネタバレ感想 

●あらすじ
帆月から一緒にいない方が良いと言われた紀衣は、思わず好きだと伝える。
だが、帆月に謝られてしまう。
帆月にふられたのだと落ち込んでいる紀衣に、春樹が告白。
紀衣は、突然のことに頭が追いつかず熱を出してしまう。


3日後、紀衣は雪乃と清の結婚式に出席。
まだ体調万全ではなかった紀衣はふらついてしまう。
自分のせいで紀衣を危ない目に巻き込みたくなくて離れた帆月だったが、やっぱり紀衣のことを放っておけない。
一方、紀衣も帆月と一緒にいたくて……。
恋するハリネズミ(3) (フラワーコミックス)


●感想
どんなに春樹がイケメンでも、優しくても、クラスの女子のほとんどが春樹ファンだったとしても、紀衣にとっては帆月が一番大事な男の子なのだ。
春樹に告白されても嬉しくて舞い上がったりはしない。


帆月のことが大好きな紀衣だったが、よくよく考えたら帆月のことをあまり知らないと気づく。
そりゃそーだ。
高校に入ってたまたま同じクラスになった人だもの、知らない方が当たり前。
だけど、せっかくカレカノになれたんだもん、彼のことは何でも知っておきたい、と考えるのも乙女心。


3巻から中学時代の帆月の元カノらしきスミレが登場する。
スミレは、男子にベタァっとまとわりついて引っぺがされないように弱々しく振る舞う女に思える。
あざとく姑息で凄く鬱陶しい。


そして、帆月の中学時代の仲間達、堀、みっくん、克也も登場。
『恋するハリネズミ』の連載前に描かれた読み切り漫画『ハリネズミのハリーのお話』(2巻同時収録)にもチラッと出ていた3人は受験を機に帆月とケンカ別れしていた。
再びお友達に戻れて良かったよ。
学生時代にできた友達は宝物だからね。
恋するハリネズミ(3) (フラワーコミックス)



『恋するハリネズミ』4巻あらすじ・ネタバレ感想 

●あらすじ
紀衣は、たまたま遊園地で仲良くなり憧れを抱いた女の子・スミレが、実は帆月の元カノだと知って混乱してしまう。
スミレは帆月に追い返されるが、紀衣はそのまま帆月の家に留まる気分にもなれず家に帰ることにする。
待ちぶせしていたスミレは紀衣を呼び止め、とんでもないお願いを口にする。
「今度2人のデートに私も連れてってほしいの!」(12ページ)


スミレは、紀衣と帆月が仲良くしているところをまのあたりにすれば諦めがつくだろうと言い、紀衣は内心モヤモヤしつつも、それで諦めてくれるならばと、デートに同行することを許す。
ところが、当日、帆月の隣を常にキープするのはスミレで、紀衣のほうがおじゃま虫状態になってしまい……。
恋するハリネズミ(4) (フラワーコミックス)


●感想
デートについて行きたい、なんて非常識もいいところだよ。
仲睦まじいところを見れば諦めがつくなんてあるわけないっ!
それ、絶対邪魔する気まんまんじゃん。
と、思うのだが、お人好しの紀衣はむしろスミレに同情してしまう。
案の定、上手い具合に邪魔されて、紀衣は帆月の隣につけない。


帆月に紀衣の余計なことを吹き込もうとするスミレだったけど、こんな風に切り替えされてしまう。

オレが
紀衣から
離れたくない
だけだから
 
(36ページ)

ここまで言われたら諦めそうなものだが、スミレはその後も終業式の日が自分の誕生日だから帆月と一緒にいたい、と紀衣にお願いするのだ。
既に帆月とデートの約束をしていた紀衣に、連日、デートキャンセルの催促メールを送信するあたり、スミレは全く弱々しい女の子じゃないと思う。
鋼の心臓かってくらい図々しすぎる。
他人のお願いをきいてデートキャンセルなんて帆月に失礼すぎるから悩む必要なしだと思うのだが、紀衣は心が揺れてしまう。


“私が知っているカレ”に執着した分だけスミレは傷ついてしまう。
それは、好きと言いつつも自分の気持ちばかりを優先して、相手のことをよく見ていなかった結果だと言える。
一方、紀衣は今だけを見てスミレに遠慮したりせず、この先も帆月と一緒にいられるよう先を見据えた行動が必要だと考える。
ここで紀衣は、予想もつかない方法でスミレの帆月への気持ちを断ち切る。
未来を考えるって大事ね。
恋するハリネズミ(4) (フラワーコミックス)



『恋するハリネズミ』5巻あらすじ・ネタバレ感想 

●あらすじ
春樹の主催で「クラスのみんなで海へ1泊旅行」計画が立ち上がる。
紀衣の友達のかなりんとちーちゃんは、帆月の中学時代の友達・堀と克也が気に入り、紀衣から1泊旅行に帆月共々誘うようにお願いする。


春樹の存在を考えると紀衣を1泊旅行へ行かせたくない帆月。
乗り気ではなかったが一緒に旅行へ行くことにする。
紀衣は、帆月と一緒の旅行が楽しみでたまらない。
だが、オリエンテーリングで萌華をこっぴどくふった帆月のことを快く思わない男子達にとって帆月は邪魔な存在だ。
旅行中、クラスの男子達が地元の男子達ともめ事を起こし……。
恋するハリネズミ(5) (フラワーコミックス)


●感想
『恋するハリネズミ』最終巻。
紀衣が帆月のことが気になって仕方がなかった頃、ヤンキーはないわぁと言わんばかりに引いていた紀衣の友達・かなりんとちーちゃん。
紀衣のノロケを聞いているうちに、ヤンキーもありと思ったようだ。
堀と克也はかなりんとちーちゃんとお付き合いを始めるのだが、もう一人いたよね、みっくんが。
みっくん、一人だけ完全にあぶれてるんだけど彼は一体どうなったの?
みっくんの心情を思うと切ないわぁ。


最終巻では小沢家・平治家の父母も登場。
子供の頃から両親が忙しくてろくに話を聞いてくれなかったことから、帆月は親との対話を諦めてしまった。
親も帆月のことを大事に思っているが、今更どう会話したらいいか分からない。
それぞれ意地っ張りな平治一家の中に、素直で一直線な紀衣が加わり話しやすい雰囲気になってよかった。


帆月は紀衣の父親に、

でも
紀衣は
オレが
あきらめたものを
全部
拾ってくるんです
きっと
「なんとかなる」って
 
(93ページ)

と話していたけれど、紀衣は帆月の友達関係を復活させ、家族再生に一役買って、帆月から何ひとつ失わせないのだ。
最強の彼女だと思うわ。


やはり王道少女漫画はイイ。
ハリネズミみたいにチクチクツンツンしてる男子が、実は勉強ができるとか料理上手とかよくあるパターンだけど、それが一番きゅんとする。
最終話はちょっぴりイチャ度が増して、幸せいっぱいだった。
恋するハリネズミ(5) (フラワーコミックス)

☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆

ありがとうございました(人´∀`*)

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