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幸村アルト『コレットは死ぬことにした』15巻あらすじ・ネタバレ感想

幸村アルトさんの『コレットは死ぬことにした』15巻のあらすじとネタバレ感想!
ハデス様、冥府に3人の裁判官を置くことを決断。
今回、エリュシオンのラダマンテュス、ミノス、アイアコスの解説をつけたよ。

『コレットは死ぬことにした』 15巻

Vol.15 of Colette Decides to Die
著者:幸村アルト
カバーデザイン:fabric engine
2020年2月20日発売
『コレットは死ぬことにした』15巻 著者:幸村アルト/カバーデザイン:fabric engine/発行:株式会社白泉社/2020年2月20日発売 tataraworks
発行:株式会社白泉社

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『コレットは死ぬことにした』15巻あらすじ・ネタバレ感想


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『コレットは死ぬことにした』14巻まで 

『コレットは死ぬことにした』13巻で冥王ハデス様の働き方を見直そうとする。
そして、14巻でハデス様の部下候補3名(ラダマンテュス、ミノス、アイアコス)に仕事の見学をさせる。
その結果、ミノスが暴走して大事な水鏡を割ってしまう。
ハデスはキュクロプスを訪ね、もう一度鏡を作ってもらおうとする。
ゼウスは鏡作りに協力し、堅いガイアの泉へ雷を落とす。
地上は凄まじい雷雨で混乱し……。

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【解説】エリュシオンのラダマンテュス、ミノス、アイアコス 

●エリュシオン(Elysium)
ギリシャ神話の死後の楽園で、神々に愛された英雄達の魂が暮らすとされる。
この楽園の支配者が、冥界の裁判官・ラダマンテュス、ミノス、アイアコス。
エリュシオンは、紀元前8世紀末のホメロスの叙事詩や古い時代の説では、世界の西の果て、オーケアノス海流付近にある気候温暖で芳香に満ちた島とされている
統治者はラダマンテュス。
でも、紀元前1世紀のウエルギリウスの『アエネーイス』では、地下にありハデスの統治下にある説になっている。
※『コレットは死ぬことにした』のアスポデロスとエリュシオンが似た設定はこれを反映したと思われる

なんと、エリュシオンは本当に存在するとされ、世界地図にのっていたらしい。
中世ヨーロッパでは<幸福諸島>と言われ、大航海時代の探検家達の探索目的とされ、探索は近世まで行われていたそうな。
『コレットは死ぬことにした』では、エリュシオンは天空にあるが、ラダ達は冥王・ハデスの元で裁判官を任される設定だ。


●ラダマンテュス
ゼウスとエウローペの子で次男。
クレタ島の王様・アステリオスが育てた。
兄弟に長男・ミノスとサルペードンがいる。
妻はアルクメーネー。
正直な正義を愛する立法者で、ギリシャ中の王達が法律を学びにやって来た。
死後はミノスとともに冥界の裁判官に任命され、エリュシオンの長になる。


●ミノス
ゼウスとエウローペの長男。
「ミノア文明」の名称の由来。
法と秩序を守るラダマンテュスの支持を受け、アステリオスの跡を継いでクレタの王になりエーゲ海を支配する。
(サルペードンは反対するも戦いに敗れ、小アジアに逃れた後リュキア王になる)
いろいろあって入浴中に熱湯を浴びせられて死んだ。 
※この為『コレットは死ぬことにした』でも水を怖がりお風呂にも入れない設定。
死後はゼウスが冥界の裁判官に任命。


●アイアコス
ゼウスとアイギーナの子供。
成人してアイギーナ島の王となる。
いろいろよろしくない状況で生まれた子なのでゼウスの妻・ヘラが激怒し、アイアコスと島の住民の全滅を謀った。
ゼウスはアイアコスを非情に可愛がり老衰の運命から解放してやろうと願う。
だが、運命の女神・モイライに許可されず断念し、代わりに冥府の裁判官に任命。
アイアコスは冥界の法を定め、冥府の鍵を預けられているとも言われる。

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『コレットは死ぬことにした』15巻あらすじ 

冥府では、心を映す水鏡が壊れてしまい死者の裁判を休んでいる。
地上はゼウスの雷で大雨。
そんな時、愛の女神アフロディーテがコレットが働く街の避難所へ雨宿りに寄る。
一方、冥府では裁判待ちの死者の数が増え続け、鏡が出来上がるまで裁判を休むわけにもいかなくなる。
冥王・ハデスは、ラダマンテュス、ミノス、アイアコスを裁判官に任命し、鏡なしで死者の裁判を行うことを決断する。

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『コレットは死ぬことにした』15巻ネタバレ感想 

ギリシャ神話のラダ達3人がどういう存在か分からなかったので調べてみたけれど、全員ゼウスの子供だったのね。
3人にとっては冥王・ハデスは伯父でクロノスは祖父なんだね。
実はこの漫画を読むまで、ミノス以外は名前を聞いたこともなかった。
漫画の中では、クロノスの面倒を見ていて、姿は小さい子供だけどね。


死後の裁判は何やらハード。
分かりやすく悪人が牢屋行きだと思っていたけれど、犯罪を犯さずとも性格が悪い人も天国には行けないんだって。
無自覚の悪意もアウトー!!


ええーっ、そんなこと言ってたら物心つく前の子供しか天国に行けないじゃん!?
ちょっとの嘘とかちょっとの嫉妬心とか誰でもあるけどなー(`へ´)
でも、物が溢れておらず人間も少ない大昔だったら、ピュアな心の大人もいたのかもしれないなぁ。
死んだ時に神様(日本だったら閻魔大王かな?)に、「よく頑張った」と言ってもらえる生き方ができればいいけれど。


さて、ラブラブのハデスとコレットだが、15巻はますますラブ度が上がっている。
それはそれは見ているのが恥ずかしいくらいに、うひひ(〃▽〃)

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ご訪問ありがとうございました(人´∀`*)

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