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小路幸也著『探偵ザンティピーの惻隠』感想。主人公は寅さん口調の米国人探偵

小路幸也著『探偵ザンティピーの惻隠』あらすじ・ネタバレ感想。
主人公は寅さん口調で日本語ぺらぺらのアメリカ人探偵。
来日する度に事件に巻き込まれる探偵は3度目の来日でもやっぱり……。


『探偵ザンティピーの惻隠』

著者:小路幸也
発行:株式会社幻冬舎



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『探偵ザンティピーの惻隠』あらすじ・ネタバレ感想


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『探偵ザンティピーの惻隠』あらすじ

シモーヌがザンティピーの元に連れてきた大学職員のエヴァの依頼は、彼女が祖父から託された日本人の軍人が写っている写真の持ち主探しだった。
写真の裏に書かれた数字で買った宝くじが大当たりした為、その賞金を使って日本へ行き元の持ち主に写真を返したいと言う。


エヴァの祖父が残した手がかりと言えば「ゴシック温泉」と言う言葉とそれが北海道にあるらしいと言うことだけ。
ザンティピー、シモーヌ、エヴァの3人は日本へ着くと「ゴシック温泉」が「五四季温泉」であることを突き止め、早々に写真の持ち主と対面を果たす。


あとは温泉を楽しむだけと喜んだのもつかの間、旅館の経営者家族の一人であの写真に写っていた男性の母親・トネおばあさんが転落死してしまう。
3度目の日本でもザンティピー・リーブズは事件に巻き込まれ……。

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『探偵ザンティピーの惻隠』ネタバレ感想

『男はつらいよ』を見て日本語を覚えたザンティピー・リーブズの口調はまさに寅さんそのもの。
彼と会って話をする日本人は寅さん口調にすっかり頬が緩んでしまう。
でも、私はアメリカ人にこの口調で喋られたらちょっとイラッとしちゃうわ。



戦前戦後はあまり顏も知らない相手と結婚なんてよくあった。
だから、仮に自分が結婚する予定だった男とは別人であるかもなんて考えない。
でも、写真の裏に書いてある文字と数字がザンティピーに読めなくても日本人には読めるわけで……。
え?受け入れるの、それ?
と、何だか腑に落ちない。


しかし、読み進めていくうちになぜ彼らが入れ替りを受け入れたのか分かる。
まあ、そうでしょうな、何か後ろめたいことでもなければ受け入れないわね。
そしてトネさんの息子だが元ヤクザで一番怪しい人物・キイチさんが意外にも一番まっとうな感覚だったのはビックリ。
人は見かけによらない典型の人物だった。


薄い本なのですぐ読めた。
以上、『探偵ザンティピーの惻隠』感想でした。


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ご訪問ありがとうございました(人´∀`*)

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