
どの人も、小学校中学校時代にこの制度を通って、成人しているはず。その過程で給食に対する思いも結構人それぞれであると思います。
私が、最近思っていることは、給食を通して、育てられることは何かです。
この給食指導に関しては、配膳の方法、食べ方の指導、片付けの指導など、担任に任せられている部分がとても多く。方法は一つではない。
基本的には、「残さず食べよう」であるが、時間的な制約や子どもの好き嫌い等の理由で食べ残して食缶に戻すケースも多い。
わたしの給食指導も基本的に残させないようにする。
①まず、給食当番の配膳で、どの子にも同量を分けるようにする。
②配膳終了後、(体調や体の大きさ等を考慮して)量を減らしたい子に食缶のとこ ろに持ってこさせる。
③次に、量を増やしたい子に各自のトレイを持ってこさせる。
④「いただきます」の挨拶をする。
⑤まだ、あまりのある場合には、1班から班順に食缶を持って回り、挙手をさせ、 追加のおかわりをあげる。
⑥時間を決めて、「ごちそうさまででした」の挨拶をする。
ここで、重要なことは、おたまを子どもに持たせないことである。これをフリーにしてしまうと、子どもの好き嫌いを助長してしまうことにもなりかねないからである。給食当番以外の配膳は、教師が管理してあげると、大食い傾向の子ができなくなるし、偏食の子も少なくなります。
ある年に、偏食家がそろったクラスを受け持ちました。子どものわがままとの戦いを決意して、上のような指導を2年間続けました。その子たちは、卒業アルバムに「好き嫌いが直ったのは、先生のおかげです。」「最初は、いやだったけど、今では、何でも食べられるようになりました。ありがとうございました。」と書いてくれました。
どの家庭でも、料理には、ある種の傾向性があり、子どもたちはその中で知らず知らずと食体験が固定化されていきます。学校給食は、メニューが豊富であり、様々なものを口にするとても良い機会を与えてくれます。それを、「ありがたくいただく」ことは、人として大切なことだと思います。
食習慣は、人間形成に大きく関わる問題であります。
こんな生徒たちを見てきました。
・配膳中のつまみ食い
・食べもので遊ぶ
・残飯をいれる食缶に牛乳やパンやいろんなものを入れて混ぜて遊ぶ
・昼食後、教室外でデザートを食べながら歩く
この状況からの指導にはとてもエネルギーがいります。
年度当初からの粘り強い指導が必要性を痛感しています。
先生の実践を多くの学校教職員が読み、広がるといいです。
先生の指導に敬意を表します。
きっと先生も熱心に食の指導をされて方のお一人だと思います。
私も、食の指導を熱心にしている方を多く知っておりますし、その方たちを見て自分なりの方法を実践してきました。
今でも、時にすばらしいなと思う実践者に出会うことがあります。きちんと食べて、実に子どもが生き生きとしているのです。そんな先輩の先生方がたくさんヒントをくれました
ちなみに、私は、毎朝子どもと運動場を走り、汗をかきますので、その消費カロリーの分を給食できちんと吸収できるように心がけていました。休み時間に朝子どもたちが教室はいるときに今日の献立を必ず確認していました。そして、みんな給食が大好きでした。
好き嫌いを克服できると、そのプラスの恩恵は、無限に広がるものだと感じています。
今後、先生も是非実践をされ、子どもの姿をお書き込みください。楽しみにしております。
PS)余談なのですが、よくプリンやゼリーなどが取り合いやじゃんけんになることがありませんか?私は、パンばさみで4分割(あるいは8分割)などにして、食べる余裕のある子ども全員に配ってまわります。公平性を保ちたいのと過食を防ぐという願いからのことです。