雑感録

『軍師官兵衛』のことなど

ようやく今年初のカキコミだけど、2回ほど観た今年の大河ドラマ「軍師官兵衛」のことなど。
一応、婦女子向けの黒田官兵衛指南の連載などを書いてる身として言わせていただくと、
このブログでも何度か言ってるけど、大河ドラマは飽くまで“ドラマ”であって、すべて史実とは限らない。
当然創作もある訳で、今日、たまたま見たNHKアーカイブで過去の大河ドラマで描かれた官兵衛をやってたけど、
官兵衛が有岡城に幽閉されてる時に、官兵衛が裏切ったと思った信長が殺せと命じた息子の松寿丸。
竹中半兵衛が匿ったといわれてるけど、「おんな太閤記」ではねねが匿い、「功名が辻」では山内一豊が匿ったことになってました。
「軍師官兵衛」で岡田クンこと官兵衛が恋心を寄せるおたつも、もちろん創作でしょう。

第一話のオープニング、小田原城開城の場面で、颯爽と馬に乗って現れる岡田クン。
これも、官兵衛は有岡城の地下牢暮らしで馬にも乗れないほど脚を悪くして、戦場では輿に乗っていたといわれてます。
ただ、輿に乗っていたというのは大正時代に書かれた資料で初めて出てきたものらしいで、創作ではないかという説も。
まあ、秀吉が官兵衛のことを「ちんば」と呼んでたくらいだから、脚が悪かったのは間違いないでしょう。

そして、同じ場面で岡田クンが篭城の兵に弓や鉄砲で撃ちかけられるところ。
使者が攻撃されるなんてことはまずないと思うけど、前述の馬のシーン同様、ジャニーズの岡田クンが演じてるからこその、カッコいい演出だと思われます。

あと、これは第2回だっけ? 官兵衛少年が話を聴くのに夢中になって、おしっこ漏らすところ。
これって、前述の竹中半兵衛が息子に話をしているときに息子がトイレに行っちゃって、「たとえ小便を垂れ流そうとも、軍談の席を立ってはならない。竹中の子が軍談に聞き入って座敷を汚したと言われれば、竹中家の面目であろう」と言ったのから引っぱってきたと思うんだけど、どうでしょう。

まあ、こういうのもささやかながらでも知っているから言えることであって、予備知識のない人には疑いようもないから真に受けちゃうしかない。
せめて創作部分は「これは史実ではありません」とかテロップを出してほしいと思うんだけどね。

そういうオイラも、最近になってようやく司馬遼太郎の『播磨灘物語』を読みはじめて、「真に受けちゃいけない、真に受けちゃいけない」って自分に言い聞かせながら読んでるんだけど、しばらく経つとどこで読んだ話だか忘れちゃって、間違って書いちゃう可能性もあるわけで、用心用心。

あと、主役が岡田クンなのに、不釣り合いの渋すぎナレーション。
アレ、なんとかなりませんかね。
それと、教訓じみた兵法テロップ。
アレもやめてほしい。

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