「KIINA.の歌声を味わい尽くす♬」は、原則書き溜めずあらかじめ下書きもしません。その日の終わりにコロムビアのKIINA.サイトを開いてCDのリリース順に振り返ることにしています。
音源を聴きながらカラオケ雑誌のインタビューを読み返したり、手帳を開いて「そういえばあんなことがあったなぁ」と思い出してみたり。
深夜に雑音と雑念がなくなると、記憶の抽出しから次々と色んな思いが引き出されてきて、結局皆さんが「早く寝て!」と心配してくださる時間帯になってしまいますσ(^_^;)
昨日はごく普通に2022年6月にリリースされた「群青の弦」D・E・Fタイプを取り上げるつもりでした。
で、手帳をめくると、ちょうど九州コンの直前に声帯ポリープを発症したこと、沢山のスケジュールを中止・延期しての復帰コンサートが橿原だったことを次々と思い出し、あの時聴いた「一本の鉛筆」にたどり着きました。
朝一番にブログを読んでくださったくるみさんから「今年の紅白では、KIINA.は『一本の鉛筆』を歌ったらいいのでは?」とメールをいただき、「まったくその通り!」と膝を打ちました。
KIINA.の「一本の鉛筆」とノーベル平和賞がここで繋がりました。
本当にそんなタイミングがあるんですね。
今年度のノーベル平和賞を日本被団協が受賞することを予想していた人はいなかったのではないでしょうか。それほど今、次の世界大戦と核戦争への危惧が差し迫っているのだと思います。
被団協の関係者の方々の長年のご努力に報いるためにも、唯一の被爆国として戦争の悲惨さを訴える場としても、12月31日にNHKホールから世界に向けて「一本の鉛筆」を歌うことが、国民的歌番組として最も相応しいことだと思います。
もちろん、大トリで歌うのはKIINA.を置いて他にいません。
そんなこんな仕事しながら考えて、まずはNHKさんに「氷川きよしさんで『一本の鉛筆』を」とメールすることから始めて、鉛筆舐め舐め偉い方たちにもお手紙を出そうと思います。
今回の平和賞受賞を、2017年の「思い出のメロディー」で「一本の鉛筆」を歌うに当たってKIINA.に原爆資料館を案内してくださった語り部の寺前妙子さんも、お空の上できっと喜んでいらっしゃいますね。