てっきりてっくり

あっという間に1日が終わっちゃう

キマイラの新しい城

2007年10月03日 | 読書
「キマイラの新しい城」、今、読み終わったとこ。
もう、大笑いでした。
あ~、久々に本を読んでて、声に出して笑ったな~。

殊能将之の本って、まあ人によって受け止め方が違うんだろうけど
わたし的には、楽しんで書いてるんだろうな~って気がするんですよ。
ニヤニヤ笑いながら書いてるさまが思い浮かびます。
あいかわらず、お茶目なお話でした。

美濃牛では、ひょうひょうとしつつも、わりと頼りがいがありそうに思えた石動も
だんだんと頼りがいがなくなって、この本に至っては、完全に迷探偵になってます、
イスルギー。


なんかエルリック・サーガを読みたくなってきました。

うーん、これで日本の本は内田康夫2冊+この3冊で合計5冊読んだんだけど、
リハビリになったかなぁ。
そろそろ翻訳物に手を出してもいいかなぁ。
もう少し後にしようか、ちょっと考える。
そして、館シリーズにしようかなぁ。
うにゅうにゅ。


ロカノンの世界

2007年06月03日 | 読書
へんてこなファンタジーが続いたので、
比較的正統的なファンタジーということで、
「ロカノンの世界」ル・グィンです。

ファンタジーとはいってもSF界の女王ル・グィン作品ですから
どことも知れない異世界の話ではなく、
どっか遠くにある惑星の話です。

ロカノンって全世界連盟の惑星調査隊長で、
調査対象である惑星で、
全世界連盟の敵に攻撃されて一人ぼっちになっちゃったよ、
だから、なんとか連盟に連絡したいんだけど、
この惑星って文明度が低いのよ、
宇宙船どころか、飛行機も自動車も自転車もないしさぁ、トホホ
という話です。

あー、ちょっと違うか。
でも大筋はそんな感じ。
ちなみに、一番早い移動手段は、
風虎に乗って空を飛ぶことです。
ちょっと十二国記みたいですね。
って、どっちが古いんだって・・・


ル・グィンの初長編だそうで、
さすがに世界描写は美しいです。
ま、一言でいえば、SF版おとぎ話ですが、
百貨店カタログに載ってたり、西部劇だったりする世界とは
やっぱり、ひとあじもふたあじも違う。

プロローグの「セムリの首飾り」がわりと好きです。

1cmで字はちっちゃい、ハヤカワ文庫SFです。

ダーク・タワー 1

2007年06月03日 | 読書
時間があったので、ふらりと寄った本屋に、
ダーク・タワー堂々完結!!
とあったので、1巻「ガンスリンガー」を買いました。

キングなんですよ。
キングは初めてなんですよ。
しかし、いつかは通らなければいけない道と
思ってたんですよ。

それにしても、ダーク・タワーは他のキング作品とは
少し毛色が違うということで、
キング入門にしようとした私の目論見は、はずれました。
というか、入門に、全16巻のシリーズものを選ぶなよ
って感じなんですが。

で、どうなんですか?これ?
なんかよくわからんのですよ。
ファンタジーなのに、主人公は孤高のガンマンなんですよ。
西部劇ファンタジーって、わけわからんですよ。
文体がハードボイルドなんですよ。
続けて読めば、面白いんでしょうか?
ちょっと考え中です。。。

新潮文庫
1cm5mmだよ。
途中にカラーイラストもあるよ。

魔法の王国売ります!

2007年06月03日 | 読書
もしかしたら、読んでないかもしれないと思って読みはじめました。

テリー・ブルックスのランドオーヴァーシリーズ第1作
「魔法の王国売ります!」です。

最愛の奥さんを亡くしてから元気がでない中年の弁護士が
ふと目にした百貨店のカタログに、
出てたんですよ、魔法の王国売ります、っていうのが。

値段はちょっと高い。
だって、王国1コ丸ごとだからね。
でも、クーリングオフ制度もあるし、
最近やる気でないし、お金はあるし、どうしよーって感じで
話が進む
っていうか、もう買うしかないですよね、
買わなきゃ、話が進まないですよね。

魔法の王国って、ハリウッドばりの特撮ステージなのか、
それとも、ディズニーランドみたいなところか、
でも、もしかして、本物だったらどうしよー
つか、本物じゃなかったら、ちょっとガッカリだぞ、
でも本物のはずないじゃん、
みたいな感じなんですが、
あのね、本物じゃなかったら、本にならないですからね。
この辺は、あまりドキドキしないですね。

まあ、全体にそれほどドキドキしないですけどね。

ファンタジーだけあって、お約束的な生き物がいっぱいでてきます。
ちゃっかりしてるキャラばかりで、
魔法の王国っていっても、世知辛い世の中だせ、って感じです。

そんな感じで始まるユーモアファンタジーです。

ハヤカワ文庫、1cm9mm、でも、文字びっしりだよ。
けっこう、大冒険だよ。
これ、1巻しかもってないけど、そのうち2巻以降も買おうっと。

あ、再読でした。

フィーヴァードリーム

2007年06月03日 | 読書
吸血鬼の話です。R・R・マーティンの本です。
いいもんの吸血鬼VSわるもんの吸血鬼
というか、
都合のいい吸血鬼VS都合の悪い吸血鬼
です。

あるいは、
友達になれるかもしれない吸血鬼VS友達になれそうもない吸血鬼
です。

たとえば、ペットがいて、しかも日本語で会話できて
なのに、そのペットを食べなくては生きていけない。
そんなとき、あなたならどーする?
みたいな、そんな話かも、しれません。
で、それがペットじゃなくて、通りすがりの動物で、でも日本語で会話できて、
だったら、どうしよう。
困りますね。

まあ、いくら吸血鬼が主人公でも、人間の立場から書かれているんで、
全然、そんな話じゃないんですが。

そんなわけで、人間と友達になりたい吸血鬼とか、吸血鬼に憧れる人間とか、
吸血鬼に憧れる吸血鬼とか、吸血鬼が嫌いな吸血鬼とか、
そんな人間やら吸血鬼やらが、出てきて繰り広げられる、
一気読みストーリーです。

なんか、気の抜けた紹介ですが、実物はすごく面白いですよ。

ブラム・ストーカーの吸血鬼ドラキュラとは全然違う、
現代的な吸血鬼ストーリーです。
マーティン自体、そんなにウエットな感じがしない、
どっちかというとドライだし、
娯楽大作が得意だよねというタイプなので、読みやすいです。

再読です。
創元ノヴェルズです。
上下巻です。
あわせて2cm8mm、あんまり太くないよ。
今は、創元推理文庫から出てるみたいだよ。

リンカーンの夢

2007年05月10日 | 読書
続けて、コニー・ウィルスです。

歴史小説家(南北戦争を主題にした小説を執筆中)の助手が、
南北戦争の夢を見続ける女性を助けるため、
なぜそんな夢を見るのか、
なんとか夢を見ないで済ますことができないのか、奮闘努力するお話。
歴史改変ものだそうです。

なんか、イメージ的に「航路」と近いものを感じて、
読み始めたのですが、
いかんせん、南北戦争の知識がゼロに等しいので
どこが改変されているか、さっぱりわからん、
どころではなく、通常のエピソードもとっつきにくかったです。
女性が夢みるのは、リンカーンの夢じゃなくて南軍側のリー将軍の夢です。
なのに、なぜタイトルがリンカーンの夢なのかというと、
ネタバレになるから書けません。

あー、それにしても読みにくかった。
途中、何度、投げ出そうと思ったことか。
キャンベル記念賞受賞だし、裏表紙に傑作長編ってあるから
手に取ったんだけど。

そんな本ですが、古くて、アマゾンで新品は売ってません。
中古が1800円からになってますが、
それほどの価値があるかなぁ。
南北戦争マニアなら、「買い」ですけどね。

もしかしたら、もう一度読み直したら面白いかもしれないと
ふと、今思いました。


ハヤカワ文庫です。
1992年出版で、定価580円です。

航路

2007年04月29日 | 読書
コニー・ウィルスの「航路」(上下)です。

主人公である臨死体験の研究をしている心理学者が、臨死状態のときの脳と同じような状況を人為的に作り出すことができる薬品を見つけた医者と、協力して研究を進めることになった。しかし、被験者は適性を欠くものばかりだし、適性がある者は協力するのを嫌がる。そこで、仕方なく心理学者が被験者となる。

という、臨死体験がテーマの本です。
未知の薬品以外は、あまりSFっぽくないです。

増築を繰り返したために、迷宮っぽくなった病院内を、いつもなにかに急かされるように走り回る様子が、人為的臨死体験中の様子と重なり、妙にあわただしくて混乱した感じで、
 「まあ、ちょっと待って、落ち着いて。
 まず、何から手をつけたらいいのか、整理してメモに書き出してから動きましょうよ。」
と言いたくなる。
そんな混乱状態も作者の狙い通りなのかもしれないけど。

コニー・ウィルスは、以前に「ドゥームズディ・ブック」を読んだことがあって、結構、気に入ったため、本書も期待して読みました。その過剰な期待が悪かったかもしれないー。どっちかというと、こっちを先に読んだ方が良かったかな。

何が私的にダメだったかというと、登場人物です。
子どもを使って、泣かせようとしてるなって構えちゃったんですよ。
「ドゥームズディ・ブック」にも子どもが出てくるけど、こっちは、分かってても泣けた。
それに、航路の子どもには、あまり好感を抱くことができなかったのがダメだったのかも。だから、私がダメだったからといって、一般的にダメかというと、そうでもないと思いますよ。

ストーリー展開は、スピーディーで、ボリュームのある上下巻を一気に読ませます。それだけでも、凄いか・・・
(上下巻とも2cm7mm)

今日は一日、面白い本をガッツリ読むぜ!
というときにお勧め。

ソニー・マガジンズ ヴィレッジブックスだよ。

サイレントヒル

2007年04月29日 | 映画、TV
なぜ、ホラー映画を借りてくるんだ。
ホラー映画は苦手だ。
と言いながら、鑑賞開始。

夢遊病の子どもが叫ぶ「サイレントヒル」。
たまたまその場所をネットで発見した母親は子どもの治療のために、
2人でサイレントヒルに出かけるが、町は封鎖されていた。
強行突破して町に入ったのはいいが、子どもと、はぐれてしまう・・・

というふうに始まるわけですが、
なんで、2人で、しかも、お昼寝してから出かけるの?
お父さんと3人で、朝から出かければいいじゃん?

さらに、町で出会ったいかにも怪しげな女性の言葉をなぜ信じる?
というか、なぜ話しかける?
さらに、なぜ特定の人たちからは、逃げる?
それと、なぜ机の引き出しを見る?
んでもって、なぜ、目的地はここって決める?

と、?の連続だったんですが、
これって、もしかしてゲームの映画化ですか?
と、途中で気づきました。

なら、わかるなー。

はじめてきた場所に着いたら、まず、戸棚の中を物色するのもお約束ですね。
そっかー。

そう考えてみると、映像も、出てくる化け物もゲームっぽい。
飲まず食わずで、元気なのも、うなずける。

と、ココから先は、主人公達の行動に普通の常識を当てはめるのをやめ、
ゲームなんだ、これはゲームだから仕方が無いんだと
納得しつつ、見ることにしました。
そうしたら、それなりかな。
まあ、頑張って映画化(映像化?)したねって感じ。
そういうのが観たいかどうかは、別として。

日本以外全部沈没

2007年04月29日 | 読書
この本はね、日本沈没の映画が公開されてた頃に読んだんですよ。
もう、すっかり旬が過ぎてしまいましたね。
だいたい、自分の中でも記事にしたかどうか、覚えてないぐらいですよ。

とにかく、日本以外全部沈没って面白そーというノリだけで買ったんですが、
短編集なんですよ。筒井康隆ですよ。
その上、読んでて、既読感バリバリですよ。
まあ、古い本だから、もしかしたら、若い頃読んだことがあるかもしれません。
日本以外全部沈没って面白そーというノリで。
人間、そんなに感性は変わらないからさぁ。

っていうか、絶対、読んだことありますよ、これ。
他の短編を読んで、確信しました。

それはさておき、
日本以外全部沈没ですが、
まー、いかんですよー、これは。
賞味期限がすぎてますよー。
出てくる固有名詞が、古すぎですよー。
私だから、まだ、多少はわかりますよ、
でも、あと10歳若いと、わかんないんじゃないかな。
登場人物解説つきだけどね。
解説があれば大丈夫かどうかは、
ジョークの説明をされたら楽しめるかどうかを考えてもらえば
わかると思います。
ただ、アイディアは面白いから、
「日本以外全部沈没2007」っていうのを書いてもらえないかなー。

映画化された日本以外・・・も古いのかな?
それとも、「日本以外全部沈没2006」になってるのかな?


他の短編は、時代の流れを感じるものもありますが、
まだ大丈夫です。

角川文庫だよ。


ハイド・アンド・シーク/暗闇のかくれんぼ

2007年04月27日 | 映画、TV
DVDで観ました。
タイトルがいまいち、どころか、いまさんぐらいなので、
私は敬遠していたのですが、
主人が借りてきました。

ところで、これって、どんな映画?
ホラーかな?

ということで、推理しながら映画を観ました。

えー、たぶん、あの家は幽霊屋敷ですね。
チャーリーっていうのは、昔この家に住んでいて死んだ子どもですね。
んでもって、あの洞窟はその子の遊び場か、
そこで死んだか・・・

隣の子どもも、その関連で死んだに違いない。

近所の人と仲良くなって、何気なく、その話を聞きだしたりするんだよねー。

ああ、不動産が持ってきた鍵も、その関係の秘密の部屋の鍵だなー。

あれ?
でも、なんか隣の子どもって、髪の毛がないな?
つーことは、病気ですか?

んー??へんだな。


と、ずいぶん長い間、思っていました。
ほとんどラスト近くまで。


なんだよ、ホラーじゃないじゃん。。。

あっ、ネタバレしないように書いたつもりだったけど、
ホラーじゃないと書いたら、ネタバレ同然かなぁ。
でも、このまま投稿しちゃおっと。