てっきりてっくり

あっという間に1日が終わっちゃう

すべてがFになる 【追記】

2004年09月27日 | 読書
すべてがFになる 森博嗣 講談社文庫

9月23日読了。
前回本を読み終わってから、ずいぶん間が空きました。
この間に、もう1冊読みかけていますが、まだ途中です。
「リヴァイアサン」っていう本です。
帯に「読み始めたら止まらない」と書いてあったんですが。。。
で、この「すべてがFになる」は、新しい作者を開拓しようと思って
買ったものです。
読み始めてみて、20~30ページで

なんじゃ、こりゃあ!

と、放り出しました。
で、次に巨人たちの星シリーズ第4作を読み始めたんですが、
やっぱり、「Fになる」を読もうと、再挑戦しました。

細かいところは気にせず、ドンドンいくぞと決心してからは、
さくさく読めました。

それでわかったんですが、最初に引っかかった部分は、伏線だったんですね。
仕方ないんですね。
でも、もう少し自然にならないかなぁ。

ま、そうじゃない部分でも突っ込みを入れたい部分がありましたけど、
全体的には楽しく読めました。
S&Mシリーズの第1作ということで、まだ9作ぐらいあるようです。
続きを読んでもいいかなと思いました。
&がないと、危ないシリーズですね。。。

作者は愛知県出身ということで、旧帝大であるN大学とか日間賀島
(作品中では、漢字を変えてあります)とかなじみ深い場所がたくさん
出てきます。

この文庫の解説は、瀬名秀明です。
あのミトコンドリアが演説をするという突拍子もないホラーで有名な人ですね。
そこで、「理系ミステリー」という言葉が紹介されています。
具体的にどんなものなのか、わかりませんが。
松本清澄の社会派ミステリーみたいなのが、「文系ミステリー」なのかなぁ。
解説では、認識やリアリティに対するアプローチの仕方が「理系的」である
と書いてありました。
常識で片付けられてしまうことも、ちゃんと検証すること、これが理系的なのだそうです。


作品中に、ポストのサイズは、縦100ミリ横250ミリなどと答えた人に対し、
「あなたは、工学部の出身ですね。」というシーンが出てきます。
理由はミリの単位で答えたため。
。。そうですか?
もののサイズをミリの単位で答える人って工学部出身なんでしょうか?
私もミリの単位で答えますが。
この前、主人に電話で家にあるコンポのサイズを
測って教えてくれと言われたとき、ミリ単位で答えました。
普通だと思うのですが、違うのかなあ。
ああ、そう、そう、私は工学部出身じゃないです。
文系ですから。




どんなお話なのか、まったく触れていませんでした。
すいません。

これは推理小説です。
完全密室殺人です。

世間から完全に隔離された状態で生活している天才プログラマー。
そのプログラマーを中心に無人島にある研究所で働く人々。
その島でキャンプをしようと、S&Mさんたちがゼミ旅行に出かけます。
そして起きる殺人事件。
島の外とはなぜか連絡が取れません。
S&Mさんたちが事件解決に乗り出します。

というお話。
これに、Mさんの両親の話やら、天才プログラマーの両親の話などが
(4人とも死んでる)絡んできます。
ま。絡むといっても、色々ですけどね。
単なる彩りだったり。