てっきりてっくり

あっという間に1日が終わっちゃう

虚空のリング

2005年02月15日 | 読書
『虚空のリング』、上下巻、読み終わりました!
いやあ、スケールの大きさにびっくりです。
とんでもないです。久しぶりに興奮しました。

『虚空のリング』は、スティーヴン・バクスターが書くジーリーシリーズの1冊です。
どうやら『時間的無限大』の続きのようですが、残念ながら『時間的無限大』は手元になかったため、読んでいません。
(この『時間的無限大』は買おうと思えば買えるみたいです。amazonだと古本で定価の倍ぐらいからでしたが、クロネコヤマトブックサービスで新品が売ってました。。。)

ジーリーというのは、謎の宇宙人種です。
地球に生命が芽生える以前から、宇宙航行を実現していた非常に高度な文明をもつ宇宙人で、人類とは敵対関係にあります。

で、この本、『虚空のリング』ですが、500万年後に人類がどうなっているか(ジーリーに滅ぼされているんじゃないかとか。あと、太陽の状態も心配。)を調査するため、亜光速航行で未来に確認に行くお話です。
えっと、相対性理論により、宇宙船に乗っている人がすごす時間より、外の時間のほうがずっと早くすぎるというのを利用するんですね。
でも、500万年ですから、実際にすごす時間も半端じゃないです。
1000年です。千年!
冷凍睡眠は、使いません。
出発の時点で、ナノロボを体内に入れて老化を防ぐ技術はありますが、200年とか300年ぐらいの実績しかないので、1000年持つかどうかは、わかっていません。
もしかしたら、世代交代しながら航行していくことになるわけです。

だから、とりあえず1000年たっても壊れない船が必要よねーと、なんだか暢気ですが、現実的な話もあったりします。
途中で惑星に寄ったりしませんから、金属疲労で壊れても困ります。

あ、それで、500万年後の世界に着いたら、状況を確認後、タイムワープして戻ることになってます。
なら、最初から未来にタイムワープすればいいじゃんと思いますが、この技術は危ないんですよ。
『時間的無限大』で、未来にタイムワープしたら、それを利用して未来から宇宙人が攻めてきたというとんでもない事件があったようで、訳の分からない未来にワープするのは、駄目なんです。

。。。

ま、そんな感じで、これ以上は、どんなお話かネタバレしちゃうので書けませんが、とにかくスケールがでかい! 
アイディアが、とてつもない!
500万年後の未来に行くため1000年の旅に出るってところだけでも、胸キュンなのにっ!
ああ、私ってSFが好きなんだなぁ。

この胸キュンに同感できる人は、絶対読む価値があります。

これ以前にジーリーシリーズとして『天の筏』『フラックス』がありますが、この2作はサブストーリーなので、読んで無くても差し支えないです。




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mipaさん